韓国映画 PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ (2023年) 公開中 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんです、おおきに…キスマーク

 

22日、水曜日、公開がスタートした『PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ』を早速、観に行ってきました…カチンコ

 

それで…アップリンク京都さんに行ってわかったんですが、『トンソン荘事件の記録』(2023年)も現在、公開されてたんですね~。

ってことはソ・ヒョヌさんの主演作が一つの映画館で同時公開ですわ…ひらめき電球

 

『トンソン荘事件の記録』、私が観るかどうかこれからじっくり考えますね~ヾ(´▽`;)ゝ

 

映画 『トンソン荘事件の記録』 公式サイト

 

 

 

 

 

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PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ

 

 

 

 

Blu-ray+DVDセット

発売予定日は2024年3月6日です!!

 

 

【特典映像】
メイキング
キャストのコメント映像

 

 

 

 

 

映画 『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』 公式サイト

【劇場情報】

 

※ 公式サイトさんからの「コピペ」ですので、観に行かれる方はもう一度、ご確認お願いします。

関東地区
東京 シネマート新宿 11/17(金)~
神奈川 横浜ブルク13 11/17(金)~
神奈川 川崎チネチッタ ~11/30(木)
群馬 シネマテークたかさき 順次公開

中部地区
愛知 イオンシネマ名古屋茶屋 11/17(金)~

近畿地区
京都 アップリンク京都 11/17(金)~
大阪 シネマート心斎橋 11/17(金)~
大阪 シネ・リーブル梅田 11/17(金)~
兵庫 シネ・リーブル神戸 11/17(金)~

中国・四国地区
広島 広島バルト11 11/17(金)~
香川 ホール・ソレイユ 2024/2/9(金)~2/22(木)

九州・沖縄地区
福岡 KBCシネマ 11/17(金)~
佐賀 シアター・シエマ 順次公開
長崎 長崎セントラル劇場 12/15(金)~12/28(木)
大分 シネマ5 12/2(土)~12/8(金)

 



INTRODUCTION
『毒戦 BELIEVER』のイ・ヘヨン監督最新作としても注目を集める本作は、『ペパーミント・キャンディー』『殺人者の記憶法』をはじめ韓国映画界を代表するベテラン俳優ソル・ギョング、『エクストリーム・ジョブ』で華麗なアクションを披露したイ・ハニ、『パラサイト 半地下の家族』でトップスターの仲間入りを果たしたパク・ソダム、「イカゲーム」で一気に知名度を上げたパク・ヘスら、抜群の存在感と演技力を兼ね備えた実力派俳優たちが豪華集結。1930年代の悲劇の時代を華やかな空間と音楽で表現した演出と迫力溢れるアクション、“ユリョンは一体誰なのか”という密室推理劇の緊張感、そして生き残りを懸けた白熱する諜報合戦。最後の最後まで結末が読めない、観客の五感を刺激する新たなスパイアクションの傑作がここに誕生した




STORY
1933年、日本統治下の京城では抗日組織「黒色団」のスパイ“ユリョン”が暗躍していた。新たに赴任した警護隊長の高原は総督暗殺を阻止するため、朝鮮総督府内に潜む“ユリョン”を捕まえようと罠を仕掛け、ある人里離れた崖の上のホテルに容疑者たちを集める。疑いをかけられたのは保安情報受信係 監督官の村山、暗号記録係のチャギョン、政務総監秘書の佑璃子(ゆりこ)、暗号解読係長ウノの4人。彼らに与えられた時間はたった1日。仲間たちのために暗殺作戦を必ず成功させなければならない“ユリョン”と、疑いを晴らして生き残らなくてはならない者たちの緊張感あふれる駆け引きと死闘が始まる――。


 

アップリンク京都さんが韓国映画もぎょうさん公開してくれはるのでホンマありがたいことです。

 

さて、『PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ』、韓国では今年1月に公開された作品です。

 

1933年、日帝植民地時代の京城(今のソウル)…抗日組織「黒色団」のスパイである「ユリョン」をあぶり出すため、孤立したホテルに隔離された5人の容疑者たち。

疑心暗鬼の中で明らかになる「ユリョン」の正体とははてなマーク

そして5人は生きてホテルから出れるのか!?

って話です。

 

原題の「ユリョン」は幽霊のことで、「リョン」は「霊」なんですよね。

映画の中の抗日テロリスト「ユリョン」も不確かであやふやな存在です…オバケ

 

 

いやもう、この映画はうちの記事では完全ネタバレ厳禁で書きたいと思います。

 

私も詳しく知らずに観ましたが、その観方で大興奮でしたので、ホンマこんなに面白い映画なんか~メラメラと驚愕でしたよ~。

 

だから、興味を感じた方は迷わずに観てくださいよ。

 

ただ公式サイトさんのストーリーだけは読んでおかれた方がいいと思いますし、容疑者5人のキャラクターも踏まえておかれた方がいいと思う。

 

まず、映画は1933年の朝鮮が舞台で、その雰囲気がなんちゅうかレトロでかっこいいんですよね。

非常に凝った美術の作品です。

 

前半はちょっと難しく感じましたし、わからないところもあったけど、それが気にならないほど面白くなっていきますし、ホンマに予想外な映画なのでその予測できなさを楽しむ作品だと思います。

 

ま、ストーリーを読むと、謎に包まれた麻薬王「イ先生」が誰なのかをあぶり出そうとする『毒戦 BELIEVER』(2018年)と一緒じゃねえか!!と思ってしまいそうになりますが、いや、観たら違うんですってばビックリマーク

 

 

時代的に日本が朝鮮を併合していた時代です。

祖国を日本から独立させるために暗躍する抗日組織のメンバーたちと日本の警護隊長との戦いの映画ですね。

ジャンル的には「抗日スリラー・アクション」になると思います。

 

35年の日本統治の時代ですが、その間に日本は朝鮮にいろいろ強制しましたし、屈辱も与えてしまったと思います。

その時代が舞台の韓国映画を日本人が観る時、気まずさや不快感を感じる人もいるかもしれないけど、この映画はあからさまに日本を非難するような映画では全然ないし、ただ物語が現実の歴史的な状況に基づいている作品だと思います。

 

『インディ・ジョーンズ』シリーズ(1981~2023年)や『イングロリアス・バスターズ』(2009年)の方向性じゃないですか。

 

新しく赴任した朝鮮総督・山形陸軍大将の暗殺を未然に防ぐため、警護隊長・高原海斗は「ユリョン」が誰なのかを突き止めようと手段を選ばずに追い詰めてきます…!!

 

 

左から、ソ・ヒョヌさん、パク・ヘスさん、パク・ソダムさん、イ・ハニさん、ソル・ギョング兄貴、そしてイ・ヘヨン監督。

 

イ・ヘヨン監督の監督作はこれで5作ですね。

 

2006年 ヨコヅナ マドンナ [イ・ヘジュンとの共作] 

2010年 フェスティバル

2014年 京城学校:消えた少女たち

2018年 毒戦 BELIEVER

2023年 PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ

 

イ・ヘヨン監督は脚本家としても活躍されてました。

 

私も『フェスティバル』以外の作品は観てまして…『ヨコヅナ マドンナ』の感想はまだ書いてませんね。

 

『消えた少女たち』…好きなんですよ。

パク・ソダムがいいんです。

この作品はちょっとジャンル分けの難しい作品で、個性的なんですよね。

 

『毒戦 BELIEVER』も大好きで…この作品は興行的にも大成功だったんですよね。

 

『消えた少女たち』、『毒戦 BELIEVER』…そして『ユリョン』を観て、イ・ヘヨン監督の映画は一筋縄ではいかないけど、ハマると怖いよはてなマークみたいな。

やはり私はファンなようです。

 

 

 

 

この映画の問題点は本来、日韓合作でやって日本人のキャラは日本人の俳優さんが演じるべきだったのに、全員、韓国人のキャストなことかな。

リアリズムを徹底するのなら日本人キャストを起用すべきだったし、そうしたらまたちょっとわかりやすかったと思うんですね。

 

しかし、私は韓国の俳優さんたちが日本語で演技をしてるのが好きなので嬉しかったですよ。

 

念のため、セリフが聞き取りにくかったらアカンから、日本公開に際しては日本語のセリフにも日本語の字幕が出ます。

 

でもみんなさすがに日本語が上手いですよ~。

 

 

大好きなギョング兄貴は昔、『ユリョン』(1999年)という同じ題の映画に出てるんですが、その『ユリョン』は潜水艦の映画で、私はDVD持ってるんだけど、2回しか観てないし感想も書いてませんね(^_^;)

 

ギョング兄貴は村山淳次という日本人を演じてます。

村山は以前、警察官だったのですが、今は「通信課 保安情報受信係 監督官」で以前よりも地位が下がったとかでしたかねはてなマーク

そして村山はお母さん(キム・ヘオクさん)が朝鮮人で、そこに複雑な思いがあり…要するに自分は完全な日本人ではないと思っているのかもしれない。

このあたり実は『消えた少女たち』にもあったけど、植民地時代、日本に憧れ、朝鮮人であることにコンプレックスを感じているキャラクターも出てくるんですよね…。

ギョング兄貴が演じているからこそ村山は深みのあるキャラクターでした。

 

そしてパク・ヘスさんが演じるのは高原…日本人の警護隊長です。

この映画では高原は怖い存在です。

抜け目なく、そして非情で…。

 

村上と高原は過去の因縁があり当然、険悪です。

 

 

『ユリョン』はイ・ハニさんの演技がじっくり見れてホント良かったんですよね。

イ・ハニさんが演じるのは「朝鮮総督府 通信課 暗号記録係」のパク・チャギョン。


イ・ハニさん、かっこよかったですよ~。

パク・チャギョンは最初の方で肉親を失うんですが…映画の中ではギョング兄貴と長々と殴り合いになります~。

顔に怪我したら高原にさらに疑われそうに思うんですが汗

 

あと、この映画の女性キャラのお服がみんな素敵です。

あ、男性キャラもですね。

 

 

ホント豪華なキャストですよね…パク・ソダムは「朝鮮総督府 政務総監 直属秘書」の吉永佑璃子を演じていて…この吉永がなかなかふてぶてしく威張ってるんですよ、直属秘書だから。

 

ところが…いや~、書きたいけど、書けないあせる

 

なんしかパク・ソダムが日本語喋りまくりでまたかっこいいんですよ~。

 

 

ソ・ヒョヌさんは「朝鮮総督府 通信課 暗号解読係長」チョン・ウノで…私としてはチョン・ウノのキャラががわからなかったあせる

けっこう映画の雰囲気にそぐわないほどコミカルっぽかったです。


どうも「ハナちゃん」とは猫のようで、チョン・ウノはハナちゃんに餌をやるために早く帰らねばならないらしい。

 

そして一番若いキム・ドンヒくんは「朝鮮総督府 通信課職員」イ・ベッコ役なんですが、過去のいじめ加害を告発された問題が尾を引いたことに配慮してか、ポスターからも消されて目立たない存在になってしまってます。

それについては私はどうこう言わないけど、映画での演技は良かったんですよ。

キャラクターとしては他の4人と比べて登場する場面が多くないですけど。

 

 

かなり複雑な映画なのでパンフレットを読みつつ、映画を理解したかったところもありますけど、この映画はパンフレットが売られてないんです。

 

映画としてはサプライズのあり方がホントに良かったんですよ。

 

ですので、私の感想ではできるだけ内容に触れませんでした。

 

密室…とはちょっと違うかもしれないけど、閉じ込められた場所で誰が「ユリョン」なのかを推理する息詰まるドキドキから、後半、意外なほどアレになって、そこが韓国では不評だったとのレビューもありますが、しかし私はそこが良かった。

133分の作品ですが、予想できないのがいいし、映画に振り回されてる感じが私は大好き。

驚けるってのはええもんですよ。

 

映画の題材である抗日、独立の戦いは、そこはいかにも韓国です。

なかなかこの結論以外はありえないのでしょうね。

併合の時代、日本に擦り寄っていた者は国賊ってことになってしまいます。

しかし当時はそういう時代だったので、そうまで非難しなければならないのかなあ…と思いますけど、二度と植民地になったり占領されない決意なんでしょうね。

 

これは書かせてもらいますがアクションはえ~!!ってほどあります。

銃撃戦ですよね…かなりバンバン撃ちますよ。

それがまたかっこええんですよ。

ホントにアクション映画で。

そのあたりは『毒戦 BELIEVER』と一緒。

格闘もあるしね…。

 

もう一言だけ書きたいので、一番下にちょっとしたネタバレを書いておきますね。

知りたい方だけどうぞ。

 

この作品、私はとても良かったです。

満足度は100パーセントかそれ以上ですし、映画館で観ておいて良かった~!!と思いました。

 

皆さんも是非、観に行ってくださいね~。

 

今日もおおきに、ありがとうさんです…キスマーク

アンニョン(^.^/)))
 



PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ

原題:유령 幽霊
英語題:Phantom

 

2023年製作/133分/G/韓国
韓国封切:2023年1月18日
日本公開:2023年11月17日
配給:クロックワークス

原作:マイ・ジアの小説 <プンソン(風聲)>
PD:チョン・チャンフン
脚本:イ・ヘヨン
脚色:パク・チョンヒ
潤色:シン・イルファン
監督:イ・ヘヨン [第5作]
助監督:クォン・ヒチョル
撮影:チュ・ソンニム (C.G.K)
照明:チェ・ジョンハ
編集:ヤン・ジンモ (ACE)
音楽:タル・パラン(カン・ギヨン)
美術:キム・ボムク(想像工作所)
武術:ホ・ミョンヘン、ユ・ミジン(ソウルアクションスクール)

出演
ソル・ギョング → 村山淳次 朝鮮総督府 通信課 保安情報受信係 監督官 元警務局警察官 母が朝鮮人の日本人
イ・ハニ → パク・チャギョン 朝鮮総督府 通信課 暗号記録係 (朴瑳耿) 親日派資産家の娘
パク・ソダム → 吉永佑璃子 アン・ガンオク(安鋼玉) 朝鮮総督府 政務総監 直属秘書
パク・ヘス → 高原海斗 警護隊長 日本人 罠の設計者
ソ・ヒョヌ → チョン・ウノ(千隠蝴) 朝鮮総督府 通信課 暗号解読係長
キム・ドンヒ → イ・ベッコ 朝鮮総督府 通信課職員 パク・チャギョンの後輩
キム・ジュンヒ → 佐久間正 高原海斗の副官 元村山淳次の副官
コ・インボム → 山形とくぞう 朝鮮総督 陸軍大将
チョ・ハソク → 山田次郎 朝鮮総督府 警務局長
ソ・ジノン → 石丸正志 朝鮮総督府 政務総監
ユン・ジョンイン → 大山晃弘 日本憲兵
ユ・ギョンフン → 倉田聡 日本 青年憲兵

特別出演
キム・ヘオク → 村山淳次の母 朝鮮人
キム・ジョンス → ウダン 映写技師

友情出演
イ・ソム → ユン・ナニョン 朝鮮神宮 巫女 黒色団員
イ・ジュヨン → イ・ヨンジュ 切符売り イ・ドンウの姉

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

【些細なネタバレ】

 

この映画の素晴らしいところ、それは主人公が誰なのかわからないところ、そして悪役が誰なのかも後半までわからないところ、そこがホントいいと思いました。

私はこの役、ギョング兄貴だから凄いと思いました。

でも…最後をかっさらうのは女優さんたちビックリマーク

ええ終わり方やなあ~、かっこええなあ~(≧∇≦)

あと、パク・ソダムが本名を名乗るシーン、泣けますビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

11月22日 座頭市物語(1962年) 僕のワンダフル・ライフ(2017年) PHANTOM ユリョンと呼ばれたスパイ