今日10日から公開が始まりました
大都会の釜山に仕掛けられた、音に反応する特殊な爆弾を用いたテロとの手に汗握る攻防を描いたパニックアクション
11月17日から公開です
映画 『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』 公式サイト
「毒戦 BELIEVER」のイ・ヘヨン監督が、1930年代のソウルで繰り広げられる諜報合戦を緊張感たっぷりに活写したスパイアクション。
初恋の人に 逢いたい ―― 。
余命2か月と宣告された私の最後の願い。
人生は、美しい
『7番房の奇跡』 リュ・スンリョン
「SKYキャッスル」 ヨム・ジョンア
『コレクターズ』 パク・セワン
『ソウル・バイブス』 オン・ソンウ
不器用な夫と共に、生きているうちにやりたいことを叶える旅に出る!
映画『人生は、美しい』
11月3日(金・祝)シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国順次ロードショー
映画 『人生は、美しい』 オフィシャルサイト
笑って泣いて、泣いて笑っての連続。
決して特別ではないどこにでもいる夫婦。
いつかは直面する出来事。
誰もみんな主人公で誰もみんな物語がある!
いや〜ほんと人生は美しい!
塚地武雅【ドランクドラゴン/お笑い芸人】
Introduction
典型的な亭主関白の夫・ジンボンと、思春期真っただ中の息子と娘。そんな家族に時にうんざりしながらも、健気に尽くしてきた平凡な専業主婦のセヨン。だがある日、自分の命が残りわずかと知らされる。
突然の余命宣告に激しく動揺したのも束の間、何かが吹っ切れたセヨンは、自身のおそらく最後となる誕生日プレゼントに、初恋相手との再会を熱望。よりによって彼を一緒に探してほしいと夫に頼み、夫婦の奇妙な最後の旅が始まるのだった―。限られた時間の中で、次第に浮き彫りになっていく夫婦の歩んできた道のりと、家族の愛の姿。ラスト10分、あたたかい涙に包まれること必至の優しい感動作が誕生した。
愛し合っていた日々よ、さようなら―
いまどき珍しいほど不愛想で不器用な夫に『エクストリーム・ジョブ』などヒットを飛ばすリュ・スンリョン。死期が迫るほどに輝きを増す魅力的なセヨンには、ドラマ「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」などに出演するヨム・ジョンア。また大人気K-POPグループ“Wanna One”出身のオン・ソンウがスクリーンデビューを果たしている。
『国家が破産する日』の監督と『エクストリーム・ジョブ』の脚本家、さらにソン・ガンホ主演の『タクシー運転手 約束は海を越えて』の制作会社がタッグを組んだ本作は、日本人でもどこか懐かしく思える楽曲で彩られ、そこに描かれる夫婦の軌跡は、共感の涙を誘うだろう。
映画『人生は美しい』キャストメッセージ&オン・ソンウ映画デビューシーン映像
アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです…
公開が始まった『人生は、美しい』を観てきました…
シンプルにいって「余命モノ」なのですが、この映画、さらにちょっと違う。
ミュージカル映画 ―― そして映画.comさんの解説にあるとおり、リュ・スンリョンとヨム・ジョンアが初共演し、余命わずかな女性とその夫の旅をポップな音楽に乗せて描いたロードムービー、なんですね。
結論から言って私の劇場鑑賞としての満足度は100点万点かそれ以上です。
笑いましたし、感動しましたし、かなり大泣きな場面も多いんです。
観たあと、ホンマにええ映画を観たなあ~と思いましたね。
だからもう、何も知らずに観てほしいんですが、少し書かせてもらいますね。
まず、監督はチェ・グッキさん…向かって左から2人目の方。
DIRECTOR: CHOI KOOK-HEE
監督 チェ・グッキ
1976年生まれ。2002~07年に短編映画を4本監督。2016年に脚本も務めた『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』で長編監督デビューを果たす。賭けボウリングの世界をユ・ジテ主演で描いたこの作品で、カナダのファンタジア国際映画祭初監督賞とウーディネ・ファーイースト映画祭観客賞に輝いた。新人らしからぬ演出力で注目されたチェ・グッキは、長編二作目で韓国映画で初めてIMF通貨危機を題材にした『国家が破産する日』(18)を監督。高い評価を得ただけでなく興行的にも成功をおさめ韓国でトップクラスの監督の仲間入りを果たす。本作は前作とは全く違うテーマと雰囲気で、妻の思い出の地を巡り、言い争いながらも旅をする夫婦のロードムービーを撮りその多才さを証明した。
FILMOGRAPHY
『国家が破産する日』(2018)、『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』(2016)、『その日の夜の祭り』(短編・2007・脚本も)『人生は前進して』(短編、2006・脚本も)『青春、外大前』(短編・2006)、『ブルーデコード』(短編・2002)
受賞経歴
2017 第21回 ファンタジア映画祭 ベストデビュー賞 『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』
2017 第19回 ウーディネ・ファーイースト映画祭 観客賞 『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』
2004 第1回ソウル国際実験映画フェスティバル フィルムメディア賞 『ブルーデコード』
『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』はユ・ジテさん主演でしたがイ・ダウィくんがホントに素晴らしくって大好きになった作品です。
後半はちょっと私の好みとは違ったんですが、全体的には文句なしでした。
『国家が破産する日』も、私には難しい経済の話を面白い映画にしたことに私は監督の手腕を感じましたね。
『パーフェクト・ボウル』、『国家が破産する日』と来て『人生は、美しい』ですが、3作ともかなり違う赴きの映画で、1作ごとに違う作風なのにどれもいい映画なことでチェ・グッキ監督の優れた監督ぶりを感じます…
ストーリーは…お役所に勤める夫ジンボン(リュ・スンリョン)との間に長男ソジン(ハ・ヒョサン)、長女イェジン(キム・ダイン)を授かり、幸せに生きてきた ―― はずの平凡な主婦セヨン(ヨム・ジョンア)でしたが、自分の誕生日を家族の誰も気づかなかったり、息子・娘もまともに会話してくれず、なんでここまで単なる便利な人扱いされにゃならんのという虚しさもあり…そんな中、デリカシーのない夫の口から自分がガンで余命たったの2ヶ月だとぶっきらぼうに告げられる。
ジンボンは子どもたちには内緒にしとけと言いまして、じゃあ自分が気遣ってくれるのかというとそうでもないんですわね。
あまりといえばあまりの仕打ちにセヨンはジンボンに(ほぼ脅迫状態で)自分の誕生日プレゼントとしてある要求をする。
高校時代の自分の初恋の人=ジョンウ(オン・ソンウ)が今どうしてるか、一緒に探して、と…(よう言うなあ~)
仕方がないのでジンボン、マイ・カーで妻と二人、妻の初恋の男性を捜す旅に出ることになるのでした。
が、セヨンは件のジョンウのことを名前しか知らなかったりして、とりあえずセヨンの故郷モッポ(木浦)にあるセヨンとジョンウが通っていた高校からスタートすることに。
旅はモッポからプサン、そしてチョンジュ(清州)から、小さな島・ポギルト(甫吉島)へと続いていく ―― 。
って話。
なんですが、まずほぼほぼコメディです。
そして、すぐにミュージカルになります。
もうね、それをスクリーンで観てて、私は目頭が熱くなりました。
こういったタイプの韓国のミュージカル映画を観たのって初めてだと思います。
ドラマの場面があって、突如としてミュージカルの歌と踊りになだれ込んでいくスタイルですよね。
チェ・グッキ監督の手腕は確かです。
ミュージカル映画として『人生は、美しい』はかなり傑作だと思います。
実は私、1曲を別にして使われた楽曲は知らない歌ばかりでしたが、知らなくっても大丈夫です。
歌、踊り、そしてカメラワークだけで魅了されること間違いなしです。
驚いたことにリュ・スンリョンさんの動きが意外といい
そして歌も素晴らしい
物語としては、夫ジンボンが昔気質なのか何なのか、深刻な病を患う妻に対してあんまりにも冷たい、優しくない、言葉もきつい。
もうね、そこはちょっと酷いと思ったんですがね。
アンタここまでアンタに尽くして子どもたちを育ててくれた嫁はん、その嫁はんが余命2ヶ月なのに何考えてくれとんねんと誰しもが思うでしょうけど、まあ、それは置いといて、アホな亭主と嫁はんの珍道中を笑ろうてください。
予算も節約気味なロードムービーですが、久しぶりの夫婦ふたり旅、変な空気にもなって楽しい。
実はですね、ジンボンとセヨン、中年夫婦にも意外と劇的な出会いがあり、甘いお付き合いの期間があり、ジンボンの悲しい兵役あり、必死のプロポーズあり、ご懐妊あり、可愛い子どもたちの子育ての時もあったんですわ。
旅の途中でそれがわかってきます。
同時に高校生の時のセヨンがジョンウと出会った頃のことも描かれます。
セヨンの高校は男子と女子で分かれてたみたいですが、ジョンウは放送部の先輩だったんですね。
ジョンウを演じるのは元「Wanna One」オン・ソンウくん。
私は知らなかったんですが、だからこそ彼が最初に歌い踊るシーンではゾクゾクきました。
いいですね~。
高校時代のセヨンを演じるのは、よくぞ彼女をキャスティングのパク・セワン。
『聖女 Mad Sister』(2019年)のあの妹ちゃんでしたか。
しっかりヨム・ジョンアさんの高校時代に見えますね~
そしてセヨンの高校時代の親友ヒョンジョンを演じるのはシム・ダルギ。
『8番目の男』(2019年)で「被告の娘」を演じた時から私は注目してました。
彼女には個性があります。
今後の出演作に期待したいです。
キャストについてはもう書きたくって書きたくって仕方がないんだけれど、この私の記事では必死で我慢します。
韓国ドラマ・映画ファンの方々にはお馴染みの俳優さんがアッていう配役で出てこられて、それがもう感動だと思います。
近所のおばちゃん役のシン・シネさん…良かったな~。
セヨンの子どもたちを演じた2人もホント良かったですよ~。
リュ・スンリョンさんは1997年、韓国の大人気公演『NANTA』の初期のメンバーだったそうで…とにかく普段の声と違う高めな声で歌われて意外なほど軽やかに踊られるのが、ホントに知らなかった一面を見てるようで感動でしたし、惚れ直しました。
ジンボンはかっこよくも何ともない中年おじさんなんですがね…いいでしょうか、かっこよくも何ともないキャラクターの方が心打たれるってことがややもすれば映画なのかもしれません。
そして…ヨム・ジョンアさん…。
何度も書いていますが私がこうまで韓国映画を観ていくことにしてくれたきっかけのホラー映画『箪笥 たんす』(2003年)のキャストの一人。
あくまでも私の印象ですが、女優さんとしての力量に対してまだまだ出演作や役柄に恵まれていなかったように感じたので…いや、もちろん『チョン・ウチ 時空道士』(2009年)でヒステリー女優を演じるヨム・ジョンアさんも『明日へ』(2014年)でディオくんのオンマを演じるヨム・ジョンアさんも良かったんだけど、でも…私は『人生は、美しい』のヨム・ジョンアさんを見れてホントにホントに嬉しかったし、凄いと思いましたよ。
間違いなく女優さんとしての代表作でしょうし、この世代の女優さんがこうまで輝けると新記録を出したような華がありました。
全てが最高なヨム・ジョンアさんでしたよ。
もちろんドラマに出演されるヨム・ジョンアさんもきっと素晴らしいんでしょうね…。
撮影中でしょうか…キム・ヘオクさんにジャーマン・スープレックス・ホールドをかけようとするヨム・ジョンアさん。
可愛いですよね。
もう称賛しかない映画でしたが、個人的にちょっと引っかかる…ってほどでもないけど、気になるのが過去の韓国映画との微かな類似かな。
観ていて思い出したのが「過去を巡る旅」ってことで『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)だったり『国際市場で逢いましょう』(2014年)もでしたが、物語の中のある感動も一瞬、ある韓国映画の結末がよぎったんですね。
そのあたり私は映画を観る時、他の映画を思い出さない方がいい映画だと思ってるので、ホントに少しでしたけど気にはなりました。
もちろん、だからと言って『人生は、美しい』の良さが損なわれるものではありません。
よく考えると、セヨンやジンボンの世代の人たちの青春時代を映画にすると、やっぱり韓国映画でよく描かれる「時代」になるので、どうしてもこれまでに観た映画を思い出してしまうってもんですよね。
それで言えばタイトルそのものがロベルト・ベニーニの1997年の名作『ライフ・イズ・ビューティフル』と同じすぎますが…それについてはチェ・グッキ監督も『ライフ・イズ・ビューティフル』が大好きな映画だそうですし、知っていてなさってるんだから、やっぱり一番のタイトルでしょう。
映画のことをもっと詳しく知りたい方は是非、こまさんのブログを読んでください…
私もいろいろ教えてもらいましたし、映画を観る前に読まれても予習になりますよ
こまさん、いつもありがとうございます☆⌒(*^-゜)v
パンフレットは800円(税込)ですが、これがなかなか読みごたえがありました。
・ イントロダクション
・ ストーリー
・ (2ページ使ってお写真1枚!)
・ 本作に出てくる楽曲の数々 古家正亨(韓国大衆文化ジャーナリスト)
・ お写真のページ(2ページ見開き)
・ キャスト リュ・スンリョン ヨム・ジョンア パク・セワン オン・ソンウ
・ プロダクション・ノート
・ 韓国産ミュージカル映画の可能性開いた『人生は、美しい』 成川彩(韓国在住文化系ライター)
・ 物語をより面白くする語彙解説 秋月望(明治学院大学名誉教授)
・ 監督 チェ・グッキ
・ 作品データ
かなり映画を深く理解できると思いますし、特に古家さんの楽曲のご解説が勉強になります。
観られたら是非、買って読んでください
韓国での評価も高かったそうなんですが、客足は伸びず興行的には厳しかったようで…そりゃおかしい。
もっとヒットしてほしかったなあと思いますし、じゃあ日本で大勢の方々に観てほしいですね。
この映画には教訓がありますし、人生にまつわる疑問への答えもあるかもしれません。
当たり前ですが、誰だって明日、余命が告げられない保証はないと思います。
ご家族もその時になって急に慌てても、遅いのかもしれません。
それでも人生が素晴らしかったと言えること、それが映画の最後にセヨンの口から語られます。
確かに映画ですからね、映画の多くは浮世離れしていると思いますが、でもそこにはまぎれもない真実があったと思います。
セヨンは大勢の人たちと再会しますが…だからこそ彼女の人生は美しかったと ―― 。
この映画にはそれがあると思いました。
映画は映画なんですが、人にとって確実なものが描かれてましたよね。
もう、オススメしかないんですよね~
コメディが好きでミュージカルが好きなら、是非、観ていただきたい一本です
私の2023年ベスト10に入ると思いますし、もしかするとベスト1かも
私も一回じゃ足りない気分でした。
何度も観たい映画ですわ。
公開中に何とか観に行ってくださいよ~
今日もありがとうさんでした…アンニョン(^.^/)))
原題:인생은 아름다워 人生は美しい
英語題:Life is Beautiful
中国:人生是美丽的
香港:给自己的情歌
台湾:人生真美丽
2022年製作/123分/5.1ch/シネスコ/G/韓国
韓国封切:2022年9月28日
日本公開:2023年11月3日
字幕翻訳:本田恵子
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン
PD:ナム・ソンホ
脚本:ペ・セヨン
監督:チェ・グッキ [第3作]
助監督:チェ・スン
撮影:ペク・ユンソク
照明:キム・チャンホ
編集:ヤン・ジンモ
音楽:キム・ジュンソク
美術:ソン・ミンジョン
武術:ソン・ミンソク
出演
リュ・スンニョン → カン・ジンボン
ヨム・ジョンア → オ・セヨン
パク・セワン → 女子高生 セヨン
オン・ソンウ → チョンウ
シム・ダルギ → 女子高生 ヒョンジョン
ハ・ヒョンサン → カン・ソジン
キム・ダイン → カン・イェジン
ユ・スヌン → モッポ(木浦)写真館 主人
イ・セナ → ミンジョンの母
キム・ミンチェ → イェジンの友だちの母
チョ・スンヨン → イェジンの友だちの母
特別出演
チョン・ムソン → チェ氏 おじいさん
パク・ヨンギュ → チンボンの父
キム・ヘオク → チンボンの母
シン・シネ → トンタン(東灘)の家 おばさん
キム・ジョンス → モッポ(木浦)高校 当直教師
コ・チャンソク → 事務長
ヨム・ヘラン → ヒョンジョン
キム・ソニョン → チョンア
リュ・ヒョンギョン → イェジンの担任先生
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
11月8日 人生は、美しい オースティン・パワーズ:デラックス(1999年)