覗き屋
アンニョン…(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです…![]()
6月14日、『覗き屋』を観ました…![]()
韓国では2022年3月30日に公開された作品なので新しめの映画ですね。
主演は神話キム・ドンワンさん。
いわゆる犯罪スリラー系の作品ですね。
現代韓国の闇を暴き出す衝撃作!!
顧客の隠された画像や個人情報を元に小金を稼ぐスマートフォン修理業者のスンヒョンのもとに、かつて一世を風靡した女優であり、現在は国会議員キム・テサンの妻であるミニョンが客として現れる。スンヒョンがいつものように隠されたデータを抜き取ると、そこにはミニョンがテサンにDVをされた証拠写真が残されていた―。
神話(SHINHWA)のキム・ドンワン主演のスリラー。身近な題材を元に我々をスリルと好奇心の狭間へ誘い込む、韓国産スリラーファンには見逃せない一作だ。
―― うん、「現代韓国の闇を暴き出す衝撃作!!」ではぜんぜんないですね。
ま~、そんな感じで煽ると人は「どんな映画なんだろう
」とノせられてしまいますからね。
でも、中身はいかにも映画のためにひねくり出したようなありそうな話ですからね。
犯罪とか醜聞とかで珍しいものではないです。
そのへんは私も別に驚きもしませんでした。
映画をそのまま「現実の実態」だと考えたりはしない方なので。
話は割とスケールの小さい感じで…スマートフォンの修理とデータ復元を仕事にしてはるアン・スンヒョン(キム・ドンワンさん)は、客の「Bカット」、つまり、人に見せたくなくて削除した性的画像を復活させて脅し、だいたい10万円くらいお金をせびり取っている小悪党セッキ。
ま~、もちろんまっとうな仕事じゃないし、犯罪なのでアレです。
そんなある日、サングラスで顔を隠した美女が現れ、壊れたスマホの中のデータを復元してほしいと依頼してくる。
それは「Bカット」ではなく、その女性にとって「Aカット」のデータだった。
で、スンヒョンは彼女が元女優のユン・ミニョン(チョン・セヒョン)だと気づいて、ファンだったので大興奮するが、ミニョンはもちろん嫌がる。
女優だったユン・ミ二ョンだが、今は大韓幸福党のキム・テサン(キム・ビョンオクさん)の妻。
しかし商店街で選挙活動をしてる時に、「奥様、ファンです
」とか言われて「ありがとうございます」などと言おうものなら夫テサンは露骨にムッとする。
そして帰りの車の中でネチネチと嫌味を言うのだ。
このキム・テサンは死ぬまで国民の皆様方の下僕として生きていく所存です![]()
よろしくお願いしまーっす![]()
などと声高に宣言するキム・テサンは次期大韓民国大統領有力候補。
カンナム地区でキム・テサンと選挙区を争うのは自由革新党のカン・ユラ(チョ・ソフ)… 元アナウンサー。
その頃、スンヒョンはミニョンから依頼されたデータを復元してたが、ミニョンの背中が青タンとかひどく傷ついている画像を見つけ驚愕する。
それはそれとしてスンヒョンは悪友のト・ウォンシク(チェ・ジェファンさん)となんぼ取れるか相談…。
(自分が好きな女優さんだったのであまり気乗りしなかったが)50万円くらい取ったろかと思ってたら、ミニョンは300万円くらい払うと言う。
その代わり、命に関わるから口外するなとミニョンから逆に釘を刺される。
ちなみにト・ウォンシクは三流の記者だそうですが、スンヒョンの悪事に加担していて平気で脅迫を煽ってたりもする![]()
実はミニョンはキム・テシクから指示されたテシクのキム秘書(チョ・ヒョンミン)に見張られてまして自由な時間が限られているので、テシクに自分の行動を知られることを恐れているのですが、このキム秘書くん、年上のミニョンに惹かれている部分もなきにしもあらず。
なので、キム秘書くんは見張ってるけどミニョクの立場が悪くなるようなことはテシクには言わなかったりする。
で、ミニョンも秘書くんの自分への気持ちも気づいてるから、これは利用できるなと思ってたりする。
深く書きますがキム・テサン議員はホントにエロいことが大好物な人なんですよ。
ま~、政治家なんだけど政治よりもエロいことが大好きなんじゃないですか。
それで…ミニョンの「Aカット」の画像からキム・テサンがミニョンにDVを振るっていると知ったスンヒョンと悪友のト・ウォンシク…ウォンシクはキム議員の悪事を白日のもとにさらしてやろうと言うが、スンヒョンは自分たちの手には負えないケースやと気おくれしていたが、ウォンシクがネットの掲示板でキム・テサンのことを記事にすることになる…。
で、ネットカフェでどこかの少年たちが使ってたパソコンからその記事を投稿するんだけど…それってその少年たちが窮地に追い込まれることもあるんじゃないの![]()
アカンだろ![]()
ともかく話の流れとして、キム・テサン告発の記事をネットで公開したが、記事はすぐに消されていた。
国会議員にとってはネットから記事を消すことなどたやすいことなのか![]()
そしてテサンは、これはミニョンが暴露したんやと思って、動物の頭蓋骨が飾ってあって、イヤな感じの拷問器具とかが用意してあるかなり変態な部屋でミニョンをムチで叩きまくる。
ミニョンへの仕置と自らの欲望をいっぺんにやる一石二鳥だが、テサンの変態さとサイコぶりが際立ちます…。
あ、この映画、もちろん子どもさん向きじゃないですよ。
ミニョンがスンヒョンのことを話してしまったのか、スンヒョンの職場にキム・テサンが差し向けた「怖い人たち」が来てしまい、韓国映画お馴染みの全力疾走チェイス…。
そこを助けてくれたのがミニョンであった(なんだか都合がいいなあ
)。
スンヒョンを追い掛け回した「怖い人たち」はキム・テサンの警護の人たちなんですが、そのリーダーはイ・チョルミンさん…。
出演時間も短くもったいないんですが、友情出演ですね、
ま、キム・テサン役はイ・チョルミンさんもありです(^_^;)
で、ミニョンに助けられたスンヒョンですが、余計なことをしてくれたわねと怒られる。
ミニョンはもちろんキム・テサンを恐れているわけですが、無理に結婚させられて、しかも監視されて自由を奪われてDVを受けまくっているわけで、あの「Aカット」のデータは、キム・テサンの大統領選の時に世間にバラすつもりだったんですよ。
だからスンヒョンたちの先走った行動で台無しになったと…シュンとするスンヒョン![]()
すみません
それなら 責任とって
ミニョンは、あの奪われた「Bカット」のデータを取り戻すよう、スンヒョンに頼む。
キム・テサンは多額の裏金を隠してますが、それでお礼はすると…(なんだか映画にしても話がデキ過ぎだなあ
)。
で、キム・テサンの命令でキム秘書くんがエステにミニョンを探しに行ったら自由革新党のカン・ユラ候補がいてる不思議。
ミニョンとカン・ユラが裏でつながっていて協力関係にあるのかと思ったんですが、そうでもないらしい(でも結果としてキム・テサンをやっつける目標は同じ)。
カン・ユラはスキャンダルで対立候補のキム・テサンをやっつけようと考えていて、人にミニョンを探らせてます。
で、キム・テサンの警護の人たちがスンヒョンを捕まえようとするけど、手際が悪くてまた逃げられる![]()
大阪を思い出す風景がいいなあ~。
武道の稽古に余念のないキム・テサン。
入ってます。
そんな感じでスマホの修理屋さんが虐げられている政治家夫人を助けるため…っていうか、かなりミニョンの指示でスンヒョンが動く形だし、危機的状況もミニョンが助けてる気がして、スンヒョンの主役としての頑張りがあまり感じられない作品なのですが、とにかく極悪政治家やっつけ作戦ですよ。
で、映画の総合的なレビューとして、今年3月にマズル刑事さんの方でたまさんが、もっとドンワンさん寄りに語っておられますので、そちらを是非、読んでください![]()
たまさんのおすすめ韓国映画!「覗き屋」は、かっこいいドンワンさんの良さをもっと生かしてほしい!
あ、たまさん、ネタバレ的なことも言っちゃってます![]()
299分署の皆様、いつもありがとうございます☆⌒(*^-゜)v
で、私もたまさんの感想とおおむね同じですし、この映画、実は先に観られた私のブロともさんもかなりダメと評価されてたと思うんですが…私もハッキリ言って映画としてはダメな映画だと思います。
が…観てると…ええやん(^_^;)
いや、ホント…そんなに面白ろないし、アカンな~と思ったんですが私ならではのツボに入り、けっこうホント楽しかったんですよ![]()
そのあたり、映画ファンの方々にはわかってもらえると思うんですが、誰もが認めるスキのない傑作映画も素晴らしいと思うんですよ。
でも誰もが低評価なイマイチのB級映画(と分類するのも映画に失礼ですが)が時に、けっこう楽しく観れることも非常に多いし、中には名作・傑作を超えてしまう時もあると思うんですね。
私なんかだから韓国映画でどんな駄作でも楽しんでますもん。
逆に駄作なしっちゅうか。
『覗き屋』も私、かなり楽しめました。
あれやこれやいろいろあって…。
で、ネタバレ入ります。
途中からキム・テサンの息子のキム・ギチョル(イ・チャンウク)と、その妻のヨンジョン(ソン・ヨンジ)が出てくるんですが、キム・テサンは息子には楽しげに話しかけるのに息子の妻はなぜかことごとく無視![]()
韓牛のセットを持ってきたのに![]()
そして嫁ヨンジョンは夫の父親テサンの妻ミニョンを無視![]()
もう何か、変な雰囲気なんですが、私はこの変な家族が気になって気になって仕方がない…。
食事の用意の間も、嫁ヨンジョンは義理の父親が再婚した義理の母親ミニョンに険悪な態度。
そしてミニョンが(スンヒョンと連絡を取るのに強引に出かけるために)わざと料理をひっくり返したのでテサンが来たら、即座に「お父様、あの人がやったんです」とご注進![]()
うわ~![]()
そしたらテサンはヨンジョンに「誰がそんなことを聞いた
」とキレ気味で…![]()
代わりにミニョンがいなり寿司の特選セット4つを買ってくることになるんですけど![]()
いや、これ、最後まで見たらだいぶ変なんだけど。
ヨンジョンは早くにご両親を亡くしたけど名門大学を出たそうですが、テサンは「育ちが悪いから品位に欠ける」とか言って絶対に認めないんですよ。
いや、次期大統領候補とまで見なされる政治家なので息子の結婚にも考えがあるんでしょうけど、それにしても非道い。
で、ここからがホントにネタバレなんですけど、ラスト近くにある事実が明かされる![]()
なんとテサンは息子ギチョルよりも先にヨンジョンと出会っていて男女の仲…てか、自分の女にして(ここには書けないような)横暴の限りを尽くしていたのですよ。
ヨンジョンは名門大に通うため風俗で働いてて、そこでテサンと知り合ったんですが…キム・テサン、ホンマの極悪変態じゃないですか![]()
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いや、映画の悪役ってそんなもんですけどさ![]()
あんまり非道い話なので笑える動画を視てもらいますね![]()
息子の結婚相手が元カノだった時の地獄【アニメ】
―― ま、そんなんで、この悪役のおっさんが息子の嫁を嫌うって謎設定も実はラストのための伏線やったりするんですが、そのせいで私は本題の方の「Bカット争奪戦」があんまり頭に入ってこうへん![]()
そんな変な映画どす。
いや、ま、サスペンス映画としては普通なんですが、このオヤジの鬼畜な所業の結末がまた頭から血を吹くようなものなので、そっちが残りますわ~。
あと、実は自由革新党のカン・ユラも人気アイドルのクリスくんとデキててそっち方面では充実の一途をたどってるわけですが、そちらはまあ、別に非難されるもんじゃないし、普通の恋愛どした。
そんな感じで悪役だけどキム・ビョンオクさんの怖い魅力が満ちてる映画です。
キム・ビョンオクさんも好きなんですよ~。
パク・チャヌク監督の映画で印象的ですよね…。
いや、ほとんど悪役とか助演とかですけど、またもっと大きな役とか、悪役じゃない役を演じてほしいですよ~。
あと、この人は映画の中で死ぬ回数が多い![]()
キム・ジニョン監督 のこれまでの映画…![]()
赤ちゃんと僕 2008年 ※
美人占い師 2009年 ※
危険な相見礼(サンギョンネ) 2011年
音痴クリニック 2012年 ※
危険な相見礼(サンギョンネ) 2 2015年
風変わりな彼女 2021年
覗き屋 2022年
※印の3本を私も観てましたけど、その3本は良かったですよ。
キム・ジニョン監督は他の映画ではプロデュースを担当されてますが、それらの作品にも好きな映画がありました。
キム・ドンワンさんの出演した映画って4作、観てますが…たまさんの仰るとおり、『覗き屋』のドンワンさんはもったいなかったですね。
ただ、あまり活躍しない軽い主役の映画ってことで、まあ、これはこれで仕方がないですね。
責任は監督にありますし。
ミニョンを演じたチョン・セヒョンさんって出演作は観てるけどほとんど知らなくって…でも、いい表情をされる女優さんで好きでした。
『覗き屋』は彼女の魅力も大きいですね。
なんか熟女の重みってヤツですかね、若い女の子には出せないものがある。
映画はアレですがキャストはいいですよ。
チョン・セヒョンさんは2009年の『失踪』、そして『ペントハウス エレファント』にも出てはります。
『覗き屋』って日本でのタイトルもな~、なんか違うな~。
まあ、『Bカット』じゃわからないですよね…。
で、極悪政治家やっつけ大作戦のあれこれもほとんど失敗に終わりそうになった上に、身も蓋もない陰惨な事件になってしまうんですが、それでもやたらと陽気な終わり方になるのも変で好きでした。
なんか忘れた頃に絶対、また観たくなる映画に思うんですね。
そんな感じでオススメはしませんが、でもやっぱり韓国映画完全征服にはこの映画を観ることも不可欠だっせ。
うちのブログでは書いてないこともあれこれありますので、また観てみてくださいな![]()
私は観て非常に良かったです![]()
今日もおおきに、ありがとうさんでした…![]()
アンニョン(^.^/)))
覗き屋
原題:B컷 Bカット
英語題:B Cut
中国語題:B级文件
2022年製作/93分/韓国
韓国封切:2022年3月30日
日本公開:2022年11月14日
「のむコレ6」(2022年11月11日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品
配給:「覗き屋」上映委員会
原作:ハン・チャンヒョク
脚本:キム・スイン
脚色:ハン・チャンヒョク
監督:キム・ジニョン [第7作]
助監督:アン・ドンフェ
撮影:イ・チャンソプ
照明:ハン・ギオプ
編集:ムン・インデ (KRスタジオ)
音楽:キム・ジョンチョン(ソンビレコード)
美術:チョン・ソンギュン(四角 NEMO)
武術:イ・ユハ(チームキングコング TEAM KING KONG)
出演
キム・ドンワン → アン・スンヒョン 携帯電話データ復旧業者
チョン・セヒョン → ユン・ミニョン 女優 キム・テサンの妻
キム・ビョンオク → キム・テサン 大統領候補 大韓幸福党
チェ・ジェファン → ト・ウォンシク 三流記者
チョ・ソフ → カン・ユラ 大統領候補 自由革新党 元アナウンサー
ソン・ヨンジ → ヨンジョン キチョルの妻
イ・チャンウク → キム・ギチョル キム・テサンの息子
チョ・ヒョンミン → キム秘書 キム・テサンの秘書
キム・ジェイル → 警護チーム長
イ・ジョンヒョク → 警護員1
ユ・サムエル → 警護員2
ピョ・ミニョプ → 警護員3
イ・ミヌ → クリス 人気アイドル
カク・キョンミン → アン・スンヒョンの店の客
パク・カヨン → 携帯電話店職員1
ミン・イス → 携帯電話店職員2
アン・ミンソ → チーパオ(旗袍)女1
シン・ハラン → チーパオ(旗袍)女2
パク・キョンスン → パパラッチ
ハン・ギオプ → ユン・ミニョンのファン [照明]
パク・セダム → エステティック職員
サ・ジョンヒョン → モルカ(隠しカメラ)女
特別出演
トン・バンウ → 元老 カン・ユラ陣営
ソヌ・ヨンニョ → ユン・ミニョンの母
シム・ヒョンソプ → シェフ モダン寿司
チョン・ジョンア → 清掃夫
友情出演
イ・チョルミン → キム・テサンの警護室長
アン・ヨンジュン → アン・スンヒョンの同窓
パク・チョンスク → アナウンサー
ラ・ギョンドク → パク会長
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
6月17日 『SEOBOK ソボク』(2021年)を観る。





































