韓国映画 聖なる復讐者 (2022年) 公開中 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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韓国 【韓国映画 公開情報です】 韓国

 

NEW4月28日から公開中ですNEW

不思議の国の数学者

映画 『不思議の国の数学者』 公式サイト 4月28日公開

「オールド・ボーイ」「新しき世界」のチェ・ミンシクが主演を務め、脱北した天才数学者と挫折寸前の男子学生の心の交流を描いた人間ドラマ。

 

NEW5月13日から公開中ですNEW

同じ下着を着るふたりの女

映画 『同じ下着を着るふたりの女』 公式サイト

互いを完全に愛することも憎むこともできない母娘の複雑な心情を、韓国の新鋭キム・セインが同じ女性ならではの視点で真摯に描いた人間ドラマ。

東京 シアター・イメージフォーラム 5/13(土)〜

※ この映画、6月の後半から公開される劇場が増えるみたいですよ!!

 

NEWそして5月26日から公開の2本ですNEW

The Witch 魔女 増殖

映画 『THE WITCH/魔女 ―増殖―』 オフィシャルサイト

THE KILLER 暗殺者

映画 『THE KILLER/暗殺者』公式サイト 5月26日(金)公開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

聖なる復讐者

 

 

 

 

 

 

 

 

『美しき野獣』キム・ソンス監督×韓国トップスター パク・ジニョン(GOT7)
驚きの展開に震撼し、極限の暴力描写で描かれる圧巻の対決シーンに息をのむ!

韓国復讐サスペンスに新たな傑作が誕生!

 

映画 『聖なる復讐者』 公式サイト


劇場情報

北海道・東北
山形 イオンシネマ天童 5月12日(金)
宮城 ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原 5月12日(金)
岩手 盛岡中央映画劇場 6月16日(金)

関東
東京 シネマート新宿 5月12日(金)
千葉 ユナイテッド・シネマ幕張 5月12日(金)
神奈川 イオンシネマ座間 5月12日(金)
埼玉 ユナイテッド・シネマウニクス上里 5月12日(金)
埼玉 シネプレックス幸手 5月12日(金)
茨城 シネプレックスつくば 5月12日(金)
栃木 ユナイテッドシネマアシコタウンあしかが 5月12日(金)
群馬 前橋シネマハウス 5/20土-6/2金
栃木 小山シネマロブレ 6/23(金)-7/6(木)
栃木    宇都宮ヒカリ座 7/21(金)-8/3(木)

甲信越・北陸
新潟 イオンシネマ新潟南 5月12日(金)
石川 ユナイテッド・シネマ金沢 5月12日(金)
長野 千石劇場 7/14金-7/27木

中部
愛知 センチュリーシネマ 5月12日(金)
愛知 ユナイテッド・シネマ阿久比 5月12日(金)
愛知 ユナイテッド・シネマ豊橋18 5月12日(金)
愛知 ユナイテッド・シネマ岡崎 5月12日(金)
静岡 静岡シネ・ギャラリー 6/9(金)-6/22(木)

関西
大阪    シネマート心斎橋 5月12日(金)
京都 アップリンク京都 5月12日(金)

九州・沖縄
福岡 ユナイテッド・シネマなかま16 5月12日(金)
福岡 ユナイテッド・シネマトリアス久山 5月12日(金)
熊本 ユナイテッド・シネマ熊本 5月12日(金)
長崎 長崎セントラル劇場 6月9日(金)
大分 シネマ5 6/10土-6/16金
宮崎 宮崎キネマ館 6/16金-6/29木
福岡 KBCシネマ 7/7金-7/9日
佐賀 シアター・シエマ 順次公開

 


法で裁けないなら、俺がやる ――

 

百想芸術大賞 新人男優賞受賞

 

双子の弟を殺した容疑者たちを追って少年院に自ら身を投じる兄イル。韓国トップスターのパク・ジニョン(GOT7)が一人二役で暴力の狂気が渦巻く新境地に挑む。
5月12日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開

INTRODUCTION

双子の兄弟イルとウォルの一人二役を演じるのは、韓国アイドルグループGOT7のメンバーであり、近年は俳優としての活躍が目覚ましいパク・ジニョン。ドラマ「花様年華~君といた季節~」(2020)で青春時代を演じたジェヒョン役が大きな話題を呼び韓国中が恋に落ちたと“初恋記憶操作男子”の称号を得、続くドラマ「ユミの細胞たち 2」(2022)でキム・ゴウンの相手役ユ・バビに抜擢され、“ユバビシンドローム”を巻き起こした。監督はパク・チャヌクなどの助監督を務めた後、クォン・サンウとユ・ジテ共演の監督デビュー作『美しき野獣』(2006)で一躍その名を轟かせ、西島秀俊主演『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(2013)で日韓合作も成功させたキム・ソンス。サスペンス映画の名手のもと、若手筆頭として注目を浴びるパク・ジニョンが新境地に挑み、迫真の暴力と驚きの展開に震撼!映画『オールド・ボーイ』から、昨年大ヒットしたNETFLIXドラマ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」まで世界中を席巻する韓国[復讐]ノワールに新たな傑作が誕生した。

 



STORY


凍てつくようなクリスマスの朝、屋上の貯水槽で無残な死体で発見された双子の弟ウォル(パク・ジニョン)。逃げた両親の借金返済と祖母を養うために、立ち退かせ屋で稼ぐ荒っぽい兄のイル(パク・ジニョン)とは真逆で、優しい笑顔を絶やさず知的障害のあった弟を殺したのは誰なのか。殺害された夜のバイト先のコンビニの監視カメラには、不良グループに絡まれるウォルの姿が残されていた。事件の真相を探るため、そして、弟の復讐のため、イルは不良グループのメンバーを追って、周り中が敵だらけの少年院に入る。そこには壮絶な闘いと哀しく残酷な真実が待ち受けていたー。


 

 

 

 

 

 

 

アンニョン…(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんです…キスマーク

 

私的にはかなり慌ただしかったんですが『フリークスアウト』(2022年)を観た次の日、『聖なる復讐者』を観ました…カチンコ

 

結果、これはちょっと逆の順番で観た方が良かったな~汗と思いました。

 

『聖なる復讐者』…暗く、重く、しんどい映画でした。

 

 

親が残した理不尽な借金の返済と高齢の祖母を養うため、後ろめたい仕事で金を稼ぐチェ・イル(パク・ジニョン)。

彼には知的障がいを持つ双子の弟ウォル(パク・ジニョン二役)がいたが、クリスマスの朝、ウォルはひどく暴力を振るわれた遺体となって発見される。

ウォルの死は事故として処理されるが、監視カメラの前夜の映像には不良グループに絡まれているウォルの姿が映されていた。

そして携帯に残された音声にはウォルを脅す声があった。

兄イルはウォルは殺されたと信じ、復讐のために自ら少年院に入る。

 

自分たちを陰ながら支えてくれていた院の教師チョ・スンウ(キム・ヨンミン)はイルがウォルの復讐を目的に意図的に院に入ったことを察し、復讐を断念させるため粘り強く説得するが、イルは行動を起こす。

しかし院の中にも序列が存在し、イルが狙うジャフンたち3人は頂点に君臨している。

そして指導教官「狂犬」(ホ・ドンウォン)はサディスティックに少年たちをいたぶる。

少年院の中も暴力が支配する世界であり、イルはそれに屈せず自らも極限の暴力で捨て身の復讐を執拗に続ける。

 

 

う~ん、暗い。

画面も暗いし話も暗い。

予告編も暗いとは思っていましたが、ここまでとは思いませんでした~あせる

 

ズバリ、ほとんど爽快感のない、重い世界です…。

観てて楽しい映画ではないなあ…。

上映時間131分ですが、かなりしんどかったです。

いわゆるエンタメ度は低く、暗さ、重さに終始している…。

 

で…アクションも「痛い暴力」って感じで楽しいものではありません。

双子の弟の復讐の物語なんですが、リベンジのエネルギッシュな爽快感もないなあ…。

 

ただ、チェ・イルのような境遇の少年…彼は貧しく、祖母と双子の弟を養っていかねばならないのですが、苦しい暮らしで、不本意な仕事もせねばならなかったので、同世代の恵まれた少年たちのように明るく世界を見ていなかったのだろうし、それが暴力的な少年院での復讐劇に投影されてるんでしょうね。

元より復讐の物語ですし…本来、明るくなりようのない映画です。

 

この映画はそんな単純なリベンジものではないんですよ。

アクション映画の安易なフレームとしての復讐ではなく、復讐がありつつ、そこからさらに深みにハマってく感じで…重いんですよね。

 

「復讐」は韓国映画でよく扱われるテーマ、題材ですが、ある映画では興奮の復讐劇ですし、また別の映画では復讐の虚しさ、その結果の虚無が描かれています。

多くの場合、復讐を成し遂げて単純にハッピーエンドってことはないですよね。

実際、復讐せざるをえないような状況に陥っても、映画のような暴力的な復讐を果たして、それで気が晴れて未来が明るくなるものではないと思うし、韓国映画でもその苦悩や憂いが残る結末の方が多いんじゃないですか。

 

この映画では双子と同じく公団住宅で暮らしていてウォルと付き合いのあったソン・ファン(キム・ドンフィ)という少年がイルに協力していくことになるんですが、そこにも葛藤があり、韓国社会の貧富の差がトレースされてます。

やはり格差社会は韓国でも現実的な問題で、どうしても映画についてまわるようですね。

 

また後半、院でのいじめや自分の立場を叩き込む場面もエスカレートして気分が悪くなるんですが、それも形を変え現実にあるようなものだと考えさせられてました。

 

そして、イルの復讐劇にまつわる登場人物の実像も明かされていくんですが、それもパズルが埋まっていくような面白みよりも、ああ、さらに裏があったのか…という重さだけかもしれません。

 

 

主人公チェ・イルを演じるのはGOT7 ジニョンくん。

と言っても私は詳しくなく、ジニョンくんが出演した映画もドラマも観てなくって『聖なる復讐者』が初めてでした。

 

それがまた役を素で見れる良さがあるんですけど、韓国映画あるあるですが「アイドル」というイメージで見ては失礼なほどの演技です。

 

演じた役よりも年齢的に上なんですけどね、殺伐とした10代後半の少年を演じてます。

また通常のアクションとは違うんですが、暴力的なシーンもやはりリアル…。

 

 

ジニョンくんは双子ウォルも演じるわけですが、間違いなく『聖なる復讐者』の最大の魅力の一つは、そのジニョンくんの二人のキャラクターの演じ分けですね。

双子なので顔はそっくりなのだけど違う人格なんですよ。

ウォルは知的障がいがあるので、子どもっぽくとてもピュア。

対してイルはぜんぜん違うんですね。

 

ウォルはこの映画の中では純粋を象徴する存在です。

その彼がいなくなったあとから映画はスタートします。

 

ジニョンくんはこの二役で今年、第59回百想芸術大賞で男性新人演技賞を受賞したんですが、それもよくわかります。

TikTok人気賞も同時受賞で凄いですね。

 

や、5月8日から兵役に就かれたんですか。

大変でしょうけど、頑張ってください!!

 

 

 

 

 

そしてもう一つの魅力をご紹介すれば、つい前日、『不思議の国の数学者』(2022年)で知ったばかりのキム・ドンフィくんですよ。

おー、出てきた!!と思いましたが、髪型も違うし『不思議の国の数学者』のハン・ジウとは明らかに別人…。

 

ドンフィくんが演じるソン・ファンは院の中で何とかマシに生きていくため、強い者たちに媚び、媚びるために「狂犬」との辛くイヤな関係を続けている少年。

 

物語では重要な役を担い、出番も多いです。

でも、キャラが悲しく、見てられない…。

ドンフィくん演じるソン・ファンを見てると、この世にはこういう少年がどこかで苦しんでいるのだろうと私には実感されました…。

 

とにかく『不思議の国の数学者』と連続してキム・ドンフィくんがまた見れて嬉しかった。

 

 

院でイルと会い、力になろうとするチョ・スンウ先生を演じるのはキム・ヨンミンさん。

キム・ヨンミンさんもいつの間にかホントよく見る俳優さんです。

 

チョ・スンウ…って有名俳優と同じ名前のキャラですがあせる

チョ・スンウ先生は事件の前にウォルとおばあさんを助けていたんですが、暴力や復讐を否定しているので、当然、イルが復讐するのを思いとどまらせようとする。

しかし、後半、イルの復讐に力を貸すことになり…はてなマーク

 

 

院で荒れる生徒がいたら遠慮なく過剰な体罰を振るいまくるどころか、それが何よりの楽しみにすらなってる変態教官の「狂犬」ハン・ヒサンを演じるのはホ・ドンウォンさん汗

いえ、映画を観てる間はホ・ドンウォンさんだと気づかなかったんですが汗

 

この「狂犬」、院内ではやりたい放題なのですが、脅迫されると意外とそれが弱点で、そこでまた不公正なことをしくさる、ホントにイヤなヤツ。

 

ホ・ドンウォンさんはイヤなヤツを演じるとホントにイヤなヤツですね~あせる

 

 

ウォルの最後の通話から犯人と思われるムン・ジャフンたちを演じる若手俳優さんは知らない人たちばかりでしたが、いい役作りで映画にピッタリよね。

アホほど憎たらしいけど(^_^;)

 

それにしても韓国映画ではよく描かれますが、お金持ちの「いい家」の子が実は不良の親玉とか…ホントにイヤな感じで…またその親が子どもだけは大事に守ったりするんですよね…。

 

ジャフンは親の金を使い、ついにイルを殺害しようと計画する…。

 

ソン・ゴニ(ムン・ジャフン役)
1997年生まれ。世宗(セジョン)大学映画芸術学科を卒業し、「私のIDはカンナム美人」(2018)でテレビデビュー。「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」(2018)や「恋するアプリLOVE ALARM」(2019) 「ノクドゥ伝~花に降る月明かり」(2019)など次々に人気ドラマに出演している。

 

「スノードロップ」(2021)
「ミッシング:彼らがいた」(2020)
「恋するアプリLOVE ALARM」(2019)
「ノクドゥ伝~花に降る月明かり」(2019)
「私のIDはカンナム美人」(2018)
「SKYキャッスル〜上流階級の妻たち〜」(2018)

 


監督:キム・ソンス
1971年生まれ。ソウル芸術大学で学ぶ。大学在学中より映画監督として活動し、短編映画で様々な賞を受賞している。卒業後、パク・チャヌク監督の『THREESOME』(1997)で助監督を務める。長編デビュー作となった映画『美しき野獣』(2005)は、プリプロダクションの段階から好評を博し、日本の音楽監督 川井憲次が脚本を読んで参加した。2作目の『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』(2013)は2000年に出版された塚崎史朗の同名スリラー小説を原作として、主演に西島秀俊を迎えた韓国と日本の合作映画で、2013年釜山国際映画祭パノラマ部門に招待された。また、韓国OCNで放映され好評を博した全16話のテレビドラマシリーズ「君を守りたい ~SAVE ME~」(2017)を演出し、大きな反響を呼んだ。このシリーズは、ある宗教団体に属する人々を描いたもので、韓国社会の知られざる一面を、豊かなプロットと魅力的なキャラクターで描いた作品として評価された。

 

私、『美しき野獣』(2005年)のDVDを買ってあるんですが、まだ観ておらず汗

キム・ソンス監督の映画は『聖なる復讐者』が初めてでした。

 

2014年には日韓合作の『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』も公開されていて、こちらも絶対に観なあきませんね。

 

 

 



原作:チュ・ウォンギュ
ソウル生まれ。2009年に処女作「Cruel history of the inferior race(劣等民族の残酷な歴史)」で第14回ハンギョレ文学賞を受賞し作家としてデビューした。その後、2017年にはTVシリーズ「アルゴン 隠された真実」の脚本を担当し、2019年には自身の著作シリーズ「Antihuman Declaration(反人類宣言)」を原作にした TVシリーズ「THE LIES WITHIN(内なる嘘)」の脚本も担当している。
本作の同名小説「CHRISTMAS CAROL」(2016)は社会の暗部に光を当てる「Antihuman Declaration(反人類宣言)」シリーズの第2作目。この作品では社会の中の暴力に焦点を当てている。復讐と生存のために奮闘する少年の旅を、気迫と残酷なまでの正直さで描き出した。小説は社会的メッセージを伝える作品として高く評価されている。


もちろん私は原作を読んでいないのですが、そういった原作の映画化だと知ったら、なんか納得でした。

本のような映画といいますか、文学的なムードのある映画でした。

逆に小説から映画にするのが難しかったのではないかと予想しました。

長い映画で、いろいろあるので、映画だとテーマを強めるのが難しかったかもしれない…などと、考えましたね。

日本では翻訳が出ていないようですが、ホントは原作を読んだ方が絶対にいいのかもしれない…。

 

 

う~ん…ま~、ホントに「楽しくない映画」で最後までしんどかったですね。

少年たちのこういった世界があるのも痛々しいし、同時に、それは少年院に限らず世の中のそこかしこにある社会の悪しき摂理だったり、不幸の法則でもあると思うんですが、気が滅入るなあ。

 

でも、映画としては楽しくないんだけど、最後まで観せ切ってしまう何かがあるんですよね。

あまり悪趣味な興味だったとは自分でも思いたくないんだけど、結末がどういうものなのか強く惹かれていました。

 

日本でのタイトルですが『聖なる復讐者』はちょっと作品の意図からブレてるように思うし、「聖なる」…う~ん、違うなあ。

でも原題の『クリスマスキャロル』は映画の内容を勘違いしてしまう人続出しそうですね。

でも、ホントは原題の方が合ってるんですよビックリマーク

 



一つ、気になったのはゲイへの偏見、嫌悪を助長する作品ではないかという点です。

今、書いていても、それが気になります。

同性だけの世界ではそういった性犯罪に及ぶ人物もいるかもしれないし、また意識的に少年たちを自分の思う欲望の対象にできる職業を選ぶ大人もいるんだろうけど、それを映画だけで観ると簡単に偏執に至ってしまう怖さがあると思います。

どうしても男女の愛だけが健全だなんて簡単に思ってしまいますけど、人の数だけ愛の形がありますし、それが犯罪や人に不幸をもたらすものでなければ、今後もさらにこれまでの偏見や固定観念から解放されていくのが当然、未来的ですよね。

 

しかし同性への性犯罪については、この映画ではどうしても必要な要素だったと思います。

それも暴力の一種だからです(映画の中では生徒が生徒に無理やり下半身を露出させるように強いる場面もある)。

 

そして不幸にして少年(もちろん少女もですが)がそういった性犯罪に遭遇した時、家族が適切に会話できる状態であれば、さらなる不幸を回避できるのではないかということも映画が伝えたかったことではないでしょうか。


 

この映画のパンフレットは600円みたいですけど、買いませんでした、すみません(>_<)

買ってしまいそうになりますけど、私も節約しなけりゃなりません…汗

 

で、オススメ度ですが ―― う~ん…ホントに暗くて重くて痛々しいので…そういった映画がイヤな人には向いてないし…汗

 

ただ、難解で複雑かもしれないけどストーリーテリングですか、そういった分野で惹き込まれますし、観ている間、ハッと美しさを感じる場面もあるんですよ。

ほとんどは碧く、暗い画面なんですけど、そうでない束の間もある…。

また、絶望的だからこそ大切なものに気づく映画ではないかと思います。

私は観たあと、けっしてイヤな気分だけを引きずりませんでした。

 

またこれから公開される劇場さんもありますし、興味を感じたら是非、観てください、よろしく。

 

今日もおおきに、ありがとうさんです…キスマーク

アンニョン(^.^/)))

 


聖なる復讐者
 

原題:크리스마스 캐럴 クリスマスキャロル
英語題:Christmas Carol


2022年製作/130分/PG12/韓国
韓国封切:2022年12月7日
日本公開:2023年5月12日
配給:アットエンタテインメント

原作:チュ・ウォンギュ 小説「クリスマスキャロル」
PD:チェ・ジン
監督・脚本:キム・ソンス [第3作]
脚本:キム・ハヌル
脚色:チュ・ウォンギュ
助監督:チョ・スンヒョン
撮影:イ・ソクチュン
照明:カン・ジヒョン (サブジャク)
編集:キム・ラミ
音楽:パク・イニョン
美術:リュ・ソングァン(シムシム商会)
武術:ユ・サンソプ

出演
パク・チニョン → チュ・イル / チュ・ウォル
キム・ヨンミン → チョ・スンウ
キム・ドンフィ → ソン・ファン
ソン・ゴニ → ムン・ジャフン
ホ・ドンウォン → ハン・ヒサン
ファン・インソン → コ・バンチョン
ソ・ジノン → チェ・ヌリ
キム・ジョンジン → ペク・ヨンジュン
キム・ビョング → チョ・デギュン
ユン・ジュノ → キム・ボムギュ
ナ・ホスク → おばあさん
ナム・ジウ → チャフン弁護士

特別出演
ユン・ユソン → チャフンの母
チョン・ヘギュン → チョ・スンウ弁護士

友情出演
ソン・ビョンウク → 撤去班長
ハ・フェジョン → 校庭教師1
チョンホ → ヨンチョル

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

ノート:撮影は2022年1月28日から2022年3月3日まで行われました。