韓国映画 女教授 (2006年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

NEW今日 4月28日からNEW

ドンッNEW公開スタートですNEWドンッ

 

不思議の国の数学者

 

映画 『不思議の国の数学者』 公式サイト 4月28日公開

 

「オールド・ボーイ」「新しき世界」のチェ・ミンシクが主演を務め、脱北した天才数学者と挫折寸前の男子学生の心の交流を描いた人間ドラマ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

羊文学 新曲…NEW

 

羊文学「FOOL」Official Music Video

2023/04/26にプレミア公開 #羊文学

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チ・ジニ×ムン・ソリ 女教授

 

 

アンニョン…(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんです…キスマーク

 

4月19日、韓国映画ですが『女教授』を観ました…カチンコ

 

この作品も何年も前から気になっていた作品で、どんな映画なんだろ~はてなマークと思ってたんですが、観たらやっぱり私には「いい映画」だったと思います(≧∇≦)

いわゆる「艶笑モノ」かな…。

艶笑 ―― 色気の中におかしみを含んでいること ―― あ、逆かな…おかしみの中に色気を含んでるような…。

エロティック・コメディってヤツですな。

 

『女教授』は2006年の作品ですが、いかにもその時代の韓国映画らしい音楽で始まり…埠頭に佇む美女一人 ―― それが気になって記念撮影もままならない修道女の皆さん、という、わかったようなわからないような始まり方で、後で考えるとあの始まり方は何だったんだって感じです。

 

女性はシムチョンデザイン大学染色家の教授、チョ・ウンスク(ムン・ソリ)。

彼女は環境活動家としての顔もある。

彼女はシムチョン放送SBCの番組の取材を受けることになり、キム・ヨンホPD(パク・ウォンサン)と出会う。

 

我々シムチョン連合は ――

環境保護を訴える一方

モニタリングを続けていくつもりです

 

シムチョン市を愛し

守ってくれる環境団体は

心強いう味方です

 

なんか、話が噛み合っていない気がしたんですが、ウンスクとヨンホはすぐに男女の仲になりましてあせる

いきなりあからさまなベッドシーンですので焦らないでくださいね…。

 

で、環境活動家のくせに自分の車からゴミはポイポイ捨てるウンスク…この人、気取ってますけど裏がありそう…。

で、タイトルが出ます。

 

女教授の秘密の魅力

 

このタイトルは、韓国でもやっぱりアダルトDVDのタイトルっぽいかもです。

 

で、ウンスクは大学教授ですので、大学にいるんですけど、大学といってもいろいろな先生方がおられるようで、でも、男性の先生ばかりで、ウンスクは彼らにチヤホヤされてるんですね。

自分でも「スターだもの」と冗談めかして言ってます。

 

 

で、この映画、やたら食事のシーンが多いんですが、ウンスクのような女性にとって男性たちと食事に行き、チヤホヤされることも生きる上で心に効く楽しみなのか、一種、儀式めいている。

芝居がかった調子で話題が弾んでます。

 

 

それもたいがいですが、こんなふうにパラソルをささせて家来のように扱ってもいいのだろうか。

 

 

で、ミョンヒ(シン・ジュア)って女の子は生徒なのかもしれないけど、職員室にいたり、ウンスクの助手なのだろうか。

 

 

そのミョンヒが男性の先生方の前で歌を歌ったりして褒めそやかされてたりするとウンスク、やっぱり気に入らなかったりする。

 

それにしても2006年の映画だからだろう、飲食店でもタバコを吸いまくっててもう懐かしい時代…。

そしてわんこちゃん好きさんが見たらショックを受けるほど犬の扱いが非道い汗

 

時同じくしてマンガ家パク・ピル(チ・ジニ)、シムチョン短大に講師として赴任することになる。

 

 

このパク・ピルの兄、ソゴが仲間たちととんでもない押し売りをしているイヤな感じのチンピラなんですが、演じてるのがチョ・ソンハさん。

チ・ジニさんと兄弟に見えるのが面白い。

 

 

で、パク・ピル…兄の息子ヨンヒを連れてくるように頼まれるが、そこで一緒に行くこの人は誰なのだろうか。

あ、ヨンヒの友人!!

…わかるかい、そんなも~ん!!

 

いや、実はね、「パク・ピル」はマンガ家としてのペンネームで、実はパク・ソッキュが本名なんですが、ソッキュと兄ソゴが中学生の時、ある理由からプールの底で頭を打って死んだ人がいましてね…私はこの「ヨンヒの友人」がその人物かと思ってしまったんですよね。

でも、この「ヨンヒの友人」は実はここだけの話らしく…なんでそんなまぎらわしい人を出すかなー。

 

 

で、この映画、いるのかどうか怪しいシーンが続くんですが、まあ、そんな時間つぶしみたいな面白さもあるのかなー。

 

で、ソッキュ=パク・ピルはある場所に行ったことで、1986年にあった出来事を思い出すのである。

 

 

この回想シーンの配役、私にはわかりにくいですわー。

誰が誰なのか把握しにくい。

 

 

ソゴとソッキュの兄弟の友達イ・ジョンドゥを演じるのはキム・ドンヨン…。

 

 

で、ネタバレですけど、ソゴとソッキュの兄弟は昔、チョ・ウンスクと知り合いだったわけですね。

 

で、健全な青春時代とは言い難い、イヤな感じで発情してる感じで、ウンスクを中心に興奮してる男子たち…。

 

 

詳しいことはともかく、要するにソッキュとウンスクにはある過去があり、この時、ほたえてる最中、兄弟の友達イ・ジョンドゥがプールの底で頭を打って死んでしまった…。

 

なんか、私は北野武監督の映画を思い出しましたけど。

 

 

そして現在、マンガ家となったソッキュ=パク・ピルはシムチョンに赴任した。

 

 

なんかストーリーを説明するのが難しいなーあせる

 

ウンスクとPDキム・ヨンホは、密会を続けた。

 

ヨンホには娘がいるのだが、ウンスクが電話で確かめたところ、娘が言うには母親は「いない」そうだ。

 

実はですな、ムン・ソリさんとパク・ウォンサンさんは2009年の『飛べ、ペンギン』(イム・スルレ監督)では夫婦を演じていましてな…そんなお二人がその前の『女教授』では、そんな関係の役だったのですね。

 

 

PDキム・ヨンホは(テレビ局には仕事だと偽って出張費を出してもらうつもりで)ウンスクを「日本旅行」に誘う…。

 

 

あとでわかることですが、PDキム・ヨンホの妻は同じ業界で働いてる人で、演じているのはキム・サンヒョンさん。

声優さんらしく、映画への出演は多くありませんが、『今、このままがいい』(2009年の)のコン・ヒョジンとシン・ミナの「叔母」役が非常に印象的です。

 

 

で、もう一人、主要助演キャラとして小学校のユ先生役のユ・スンモクさん…このユ先生もどうやらずっとウンスクを狙っていたらしく、どんどんおかしくなっていく…。

 

 

ユ・スンモクさんは魅力的な助演でよく出られますが、今回は特にです。

 

 

ウンスクとパク・ピル=ソッキュは飲みの席(ウンスクがよく行く店)で出会うが、お互いに昔の知人だと気づいてない…はてなマーク

 

あ、ソッキュが今はペンネームだから…。

 

 

でも、仕事をしている中でお互いの過去を鮮明に思い出していくことになったのでしょうか…。

 

 

もちろんそれはウンスクにとって人に知られなくない過去。

 

ウンスクがPDキム・ヨンホに「完全に逃げられないのなら意味がない」というのは、自分の忘れたい過去から逃げたいってことかなあ。

 

 

PDキム・ヨンホが「結婚していること」は知っていたが「妻がいること」は知らなかったウンスクは泥酔…。

ムン・ソリさんの「いっちゃった眼」…いつも素晴らしいです。

 

そういう時にわざわざユ先生を呼び出したりするので気分を害されるが、そこでまたユ先生に気があるふりをして惑わすウンスク…女のイヤなところが出ます。

で、ユ先生と一夜を共にするウンスク…知らんぞ(>_<)

 

 

で、ウンスクとパク・ピルの間に流れた変な空気を誤解して気をもむユ先生…。

ユ・スンモクさんのジト~ッとした視線が笑えます。

 

そしてイライラしてミョンヒをいじめるウンスクもイヤな感じ。

 

 

パク・ピルがあのソッキュだと気づいたウンスク…ソッキュを呼び出して言動には気をつけるよう釘を刺す。

どこかでパク・ピルと会っているような気がするとユ先生が言うのだ…。

 

そしてPDキム・ヨンホは局の経費でウンスクと日本へ行こうと必死。

 

 

で、ウンスクからの電話がPDキム・ヨンホの妻にバレて、ウンスクはPDキム・ヨンホの妻と直接対決になりそうになるが、「あなたが彼を奪うことは ―― 私があなたに一番厳しい罰を与えるのと同じよ」と言われてしまう。

ウンスクのプライドはひどく傷ついたことだろう。

 

ユ先生はウンスクとパク・ピルの仲を誤解し、さらにややこしく考えてるしあせる

 

ユ先生はウンスクたちの母校にわざわざ尋ねて、ソッキュ、ソッキュの兄…そしてウンスクの過去を知る…。

 

そしてそれとなく、且つ、イヤミっぽくパク・ピルに過去のウンスクについて尋ねるが、パク・ピルはシラを切り通し、そのことで思いがけぬことが…。

 

このあたり、私にはかなり面白かったんですが、もちろん映画の中の登場人物たちにとってはそうではありません。

 

 

で、何の因果か、イヤな局面でウンスクはソッキュの兄ソゴと再会…。

 

なんか、やっぱり私はこのリズム、編集はてなマーク…キタノ映画を思い出しました…。

物語とかはキタノ映画と別に似てないんだけどね…笑いとリズムが…。

 

いえ、あの…お葬式や遺影で笑ったらアカンのは知ってますが、この映画、お葬式や遺影で笑ってしまう…(^_^;)

 

あ…お葬式でミョンヒがキスしていたのはあの人だったの!!

 

最後まで観てわかりました…納得。

てか手が早いなビックリマーク

 

 

でも、無邪気に笑ってる人たちもいるなビックリマーク

 

どんな映画かって言ったら説明できないんだけど、最後まで自分に酔いまくるウンスクであった。

 

 

要するにモテるのでイキってる女教授の映画で、不倫や二股に自分なりの理由をつけて酔えたり、悶えたりする人の内面をコメディ映画にしたらこんな感じなのかなー、と思いましたが、なぜか監督の笑いのセンスが私に合ったようで、やたら笑えました。

不謹慎な笑い、好きですね…。

大人の色ごとのドタバタも悪くない…。

 

オタクの世界には「オタサーの姫」という概念があるそうで、要するに「オタク」という男性が多い世界の中では一人の女性が特別視されチヤホヤされるのだそうだ。

そんなことも思い出しましたが、監督は集団の中でもてはやされている「女王」のような女性への悪意に基づいて物語を作ってるんじゃないかなあ。

それは女性として、男性によこしまの期待を抱かせ、チョ・ウンスクは若い頃から自分のことで男性がドタバタとケンカしたりするのが好きだったのかもしれない。

大人になって大学教授となった今、さらに男性に妄想させる魅力が加速している。

 

しかしそれも意識的ではなく、本人的には「だって男が勝手に好きになるので仕方がない」ってことなのかもしれない。

が、ウンスクは、自分の過去を絶対に明かされたくなくなるのだ、ソッキュの登場によって。

自分が作ってきた世界を壊されたくないのだろう。

が、バレそうになりつつ、ユ先生は嫉妬から変な妄想に至り、狂ってます。

PDキム・ヨンホは知るよしもないが…。

 

環境活動に励む人たちをアホに描くのは、ちょっとイヤなんですけど、高尚に取り繕おうとしている人たちの中身が恋愛への興奮で満ちているシニカルさはホント面白いです。

もしかしたら監督自身も振り回されたクチかもしれない汗

 

ひと皮剥けば人間こんなもんノリな映画で、哀しくもおかしいわけですが、やっぱりイヤな気分にさせてくれるコメディなので、好き・嫌いは分かれる映画でしょうな。

 

ま~、感想としてはイヤな感じの人を映画で観るのは楽しいって気分がまずあって、私はそれが好きなんでしょう。

 

艶笑モノでムン・ソリさんが全裸で頑張ってしまうベッドシーンもありますが、突き放したような視点ですのでエロさは皆無。

エロい映画をお望みな方々にはオススメできませんなー。

 

 

イ・ハ監督(一番左の方)は、2000年に『龍山湯 Bath House』、2003年に『1号線 Can I Love You?』という短編映画を監督されたあと、2006年にこの『女教授』で長編監督デビュー、そして2010年には監督第2作目の『家を出た男たち』ですね…。

 

 

 

『家を出た男たち』…私が観たのはずっと前ですが、楽しんだ記憶があります。

チ・ジニさん主演ですが、ユ・スンモクさんも出ておられたんですね…。

大きな役でヤン・イクチュンさん&イ・ムンシクさんも出てますので観ておきたい映画です。

私もだいぶ忘れたので、また観たいものです。

コメディだけど最後、ハッとする感じで…。

 

 

ムン・ソリさんは『女教授』の次がキム・テヨン監督の『家族の誕生』(2006年)なんですよね。

『ペパーミント・キャンディー』が1999年、『オアシス』が2002年ですので『女教授』はまだキャリアの初期の段階と言っていいのかもしれません。

でも映画出演3作目の『浮気な家族』(2003年)は、イム・サンス監督ですけど、かなり『女教授』に近い映画かもしれない。

とにかく挑戦的なお仕事ですよね。

 

ムン・ソリさんが出演されてる『ソウル・バイブス』(2022年)はNetflixで配信中。

 

ソウル・バイブス Netflix

 

次の畑澤聖悟さんの戯曲を映画化した『親の顔が見たい』(2022年)はどうなるのかな。

観たいです。

 

チ・ジニさん…『女教授』や『家を出た男たち』は『トンイ』(2010年)の王様・粛宗のような威厳はないですね(;´∀`)

まあ、『女教授』はムン・ソリさんの映画だし…チ・ジニさんのファンの方々はこの映画、きっとイヤじゃないかなー汗

でもチ・ジニさんが演じたパク・ソッキュは映画の中では人格的に常識的ですよね…。

 

さっき輝国山人さんのチ・ジニさんのページを見ててショックを受けたんですが、チ・ジニさんって『漁村の幽霊 パクさん、出張す』(2012年)の「原案」なんですね!!

あんな話を思いつく人だなんてΣ(゚ロ゚;)

 

韓国のサイトでも「原案 チ・ジニ」ですからホントなんでしょうけど、チ・ジニさんがタイ旅行中にガイドに聞いたことが映画の元になったとか…。

 

チ・ジニさんはまた「オタクであり、特にレゴに関心が高い。(中略)レゴ以外には自動車模型を収集する趣味もあるという」とかあり、そんな一面もあるようです(≧∇≦)

チ・ジニさんご出演のまだ観てない映画があるので、また観ていきたいです。

 

そして、やっぱりユ・スンモクさんやパク・ウォンサンさんが面白かったですし、助演の方々もデレデレしていて笑えました。

 

個人的には私、ムン・ソリさんの演技が必ず好きなので『女教授』、観て良かったですし、コメディ映画として面白かったです。

 

必ずしもどなたも楽しんでいただけるとは思えないのでオススメはしませんが、うちの記事で興味を感じたらまた観ておくれやす。

 

今日もおおきに…ありがとうさんどしたキスマーク

アンニョン(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



チ・ジニ×ムン・ソリ 女教授


原題:여교수의 은밀한 매력 女教授の隠密な魅力
英語題:Bewitching Attraction


2006年/韓国映画/104分
韓国封切:2006年3月16日

監督・脚本:イ・ハ [第1作]
撮影:チェ・ジュヨン
音楽:チュ・ギョイル、パク・チャンミン

出演
ムン・ソリ → チョ・ウンスク 染色科教授
チ・ジニ → パク・ソッキュ 漫画作家(筆名:パク・ピル)
パク・ウォンサン → キム・ヨンホPD シムチョン放送局
ユ・スンモク → ユ先生 小学校教師
キム・ヨンホ → アン教授 環境工学科 [音響]
チョン・ウヒョク → ムン教授 国文科講師
シン・ジュア → ミョンヒ
チョ・ソンハ → パク・ソゴ ソッキュの兄
キム・サンヒョン → キムPDのワイフ [声優]
キム・スンフン → 助演出 イ・スンフン
チュ・サンロク → チンピラ
ナ・インギュ → 技術者
キム・ミンギュ → 中学生ソゴ
シン・ジヘ → 中学生ウンスク
ソ・ジュニョン → 中学生ソッキュ
キム・ドンヨン → イ・ジョンドゥ ソゴの友人
ユ・ボラム → ミョンヒの友人1
クォン・ハヤン → ミョンヒの友人2

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。