エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス (2022年) 公開中!! | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

 

 

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

 

 

 

 

2023年9月6日

4K ULTRA HD+Blu-ray、Blu-ray、DVDが発売ですNEW

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 公式サイト

 

 

 

 

いつも、おおきに…ありがとうさんです(^-^)ノ

 

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』…私はちょっと前まで他の新作映画と混ざってて、非常にあやふやに認識していた、てか、認識してなかったんですが、公開直前に急に気になり始め、先に観た方々のご感想を読ませていただいたところ、観る気全開になったものでした。

もう、観るなら今しかない、と。

 

アメリカにおける移民の物語でもあることにも強い興味も感じました。

 

で、観に行ったら劇場にはかなりの人がいたんですが…映画館で他人への配慮が全くないレジ袋をガサガサいわせ続けながら何かを喰らい続ける脳が腐った鈍感過ぎる自己中バカ(大人過ぎるほど大人)が3m以内に醜く存在する絶望的な確率…100%!!

よりによってこの映画の前半で私の集中力に害をなすとか…そ の時点で映画を観る価値が下がるってもんです。

やっぱりこの世は無神経なヤツが幸せに生き、それ以外の方々は不幸だ。

そう諦めるしかない。

 

案の定、主人公エヴリン・ワン・クワンが体験していくマルチバース=並行世界の環境やルールが頭に入ってこない…あせる

そこはもうわからなかったんですよ~(>_<)

やたらややこしく感じてしまった。

この映画は不条理コメディとしては字で読んだ方がわかりやすいのかもしれない。

 

で、タイトルですがスラスラ~っと言えるとかっこいいですよ。

 

エブリシング

 

エブリウェア

 

オール

 

アット

 

ワンス

 

エビシンエビエアオーアッワンスです。

 

 

エヴリン・ワン・クワンは夫と細々とコインランドリーを経営している中国系移民の女性。

 

20年前に中国から米国へ駆け落ちして一緒になった夫ウェイモンド・ワンは別の仕事もしてるのかなはてなマーク

わかりませんが、おとなしい人でお客さんとも上手くやってるようですが、いい人な分、頼りない…。

ウェイモンド、実はエヴリンとの離婚を考えている…。

 

旧正月のお祝いに中国から来ているお父さん、ゴンゴンは歩行が不自由で、中国語しか話せません。

ゴンゴンは昔、娘に厳しかったようですが、今も言いたいことを言う。

 

エヴリンとウェイモンドの娘、ジョイはビアンで、恋人のベッキー・スリガーをエヴリンに紹介して認めてほしいのだが勇気のいることです。

母親は何と言うか…。

 

で、ゴンゴンを連れたエヴリンとウェイモンドはアメリカ合衆国内国歳入庁IRSを訪れ、厳しい調査官ディアドラ・ボーベアドラにダメ出しを食らっている時…キタ――(゚∀゚)――!!

 

そっからあとはもう、やってくれるわ~って感じの次から次へと混沌とした状況についていくのに必死ですが、こうなったらもう笑いながら黙って観ているしかないドンッ( ・∇・)ドンッ

 

のっけから置いてきぼりを喰らいましたが、でも面白い~ビックリマーク

 

 

マルチバース…多元宇宙、並行世界という概念は知ってるつもりだったんですが、こうまで目まぐるしく上を下にでガーッと来られると理解が追いつきません。

でも、ま、「こんなことなんだろう」と考えてましたけど。

 

それについて説明できればいいんですけどね。

ややこしいので今はできないですね(^_^;)

それはまたわかってる方のレビューを読んでいただいて…ま~、観てるうちに「これはこんなもん」って気分になってきますし、それで行くしかない。

私は頭で考えちゃう方ですが、と言って論理的な思考でもないのでね…汗

 

むしろSF的なそれを置いといても、エヴリンの今の現実と、彼女が想像する「別の人生を生きる自分」が物語の本筋なので ―― と思ったけど、現時点でもどうしても納得できない場面があったので、簡単に「こうです」とは言いません。

 

なんか、最近、続くなあ…よくわからないんだけど、凄く強い印象のせいでわかった気にさせてくれる映画…。

 

ともかく、笑えるカンフー、そしてドタバタと目くるめく作り込まれた映像表現のせいで退屈の暇もありません。

わんこを振り回し始めた時にはどうしようかと思ったけどあせる

観ながら、あ~、この映画、撮影と編集にどれほどの手間ひまをかけたのだろう…と感心してました。

一コマくらいのカットのためにも撮影してたんでしょ。

ミシェール・ヨーさん、しんどかったやろなあ~。

もちろん監督筆頭にスタッフさんも…。

CGも使ってるんでしょうけどね。

 

あと、画面のサイズが途中で変わってる気がしたんですが、あれって普通!?

 

 

笑いに関しては、そこまでやるのか~って感心しつつ、一箇所、あまりにも下品なので我慢ならない場面もありましたよ~。

ま~、撮影では現場に配慮してるんでしょうけどね…それが映画になると「アホな漫画がマトモに映像化されてる」凄まじさがありますよねあせる

いいんだろうか、あんなんあせる

これから観る人は重々、ご注意ください。

ホンマにアホやから。

 

が、総じて笑えます、素直に。

 

特にステファニー・スー演じるジョブ・トゥパキのキャラに笑いました。

怖いんやけどね、上手いこと言います。

ステファニー・スーの笑い勘、素晴らしいです。

 

あと、ホントにシュールなシーンがあって、そこホント好き。

 

 

サウンドトラックはCDとしてはリリースされてないのかなはてなマーク

 

音楽はSon Luxというバンドが手がけたそうで、非常に評価が高いようです。


 

ミシェール・ヨーさんが出演されてる映画、私、あんまり観てないんですよ~あせる

 

007 トゥモロー・ネバー・ダイ (1997年)

グリーン・デスティニー (2000年)
SAYURI (2005年)

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 (2008年)

酔拳 レジェンド・オブ・カンフー (2010年)

カンフー・パンダ2 (2011年)

イップ・マン外伝 マスターZ (2018年)

 

…これだけ。

意外と劇場で観てた映画もあったけど、『SAYURI』や『ハムナプトラ3』なんて、ほぼ覚えてないし。

 

ズバリ、私にとって馴染みのある女優さんだったとは言えません。

が、それでも知ってる気になってたってことは、それだけ凄い人ってことだし、やっぱり『グリーン・デスティニー』も凄い!!と思ってました。

 

 

 
 
 
 
 

 

夫ウェイモンド役のジョナサン・キー・クァン…『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』(1984年)の「キー・ホイ・クァン」…はいはいはい~( ゚ー゚)( 。_。)

わかります、ショーティーくん。

ジョーンズ教授を慕ってた坊やだけど首絞められませんでしたっけあせる

そのあとジョーンズ教授を正気に戻すために「インディビックリマーク愛してるよビックリマーク」と松明か何かを押し付けたような(;´∀`)

 

最初に喋りはった時、あまりに甲高い声なので驚いたけど、普通にカンフーしてはりました…おじさんなのに。

 

そして父ゴンゴン役のジェームズ・ホンさんは『ブレードランナー』(1982年)の「わしは目を作ってるだけじゃあ」のおじいさんでしたか…って何年おじいさんを演っとるんじゃあ!!

と思ったら現在94歳でしたか、凄ッ(^_^;)

そして『カンフー・パンダ』ではポーのお父さんでしたか。

 

他に知ってた方といえば、先日、私が観た『ハロウィン』(2018年)のジェイミー・リー・カーティスさん…お堅い税務署のおばちゃん役ですが、突如としてホラーでキラーな人の役。

最後の方まで、いわゆる「ムキ顔」をガルルルル…むかっと作ってはる女優魂でした。

 

いつも書くことですがキャストはどなたも素晴らしかったです。

 

監督のダニエルズのお二人の作品、私は初めてでしたが、こうなったらもう『スイス・アーミー・マン』(2016年)は絶対に観なきゃ。

 

 

 

 

メチャクチャ面白い映画なのは確かだし、私はスクリーンで観てホントに良かったです。

 

考えてみると、24時間くらいの話なのかな。

もっと短いとか。

前半から中盤にギッシリ詰まってる笑いのネタは多すぎてもう、全部は覚えてませんが…ただ終盤、ようやく私にも理解できてきた物語が素晴らしい。

ムチャクチャでも最後を考えて作ってあるんでしょうね…。

それまでエヴリンが体験した「もしも」の世界を通過したあとの結論がね…感動ですよ。

だからただのアホアホ映画じゃないです。

私たちが「こんなはずじゃなかった」って感じる平凡な人生を別の視点で視る映画じゃないですか。

映画は想像させ、そして新しい視点を与えてくれる。

つまらなくてしんどい自分の人生に意味を見いだせるような…。

終わり方も好みでしたよ。

 

で、現地時間12日に米アカデミー賞の結果が発表なんですが、その前に観れててホンマ良かったですわ~。

まあ、アカデミー賞が騒然としてたから観たんですけどあせる

 

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は主要10部門で(助演女優賞がかぶって)11ノミネートですねビックリマーク

 

私はアカデミー賞の選考のことはわからないけど…

獲れ~!!

得れ~!!

受れ~!!

賞れ~!!

取れ~!!
って思います(≧∇≦)

面白いですやん、この映画が受賞した方が。

メッチャ斬新なのも間違いないし、映画として完成度も高い。

映画芸術の進化がここにありますやんか。

それに簡単にジャンルに分類できない映画ってやっぱり偉いですよ~。

 

ただ、ノミネートの顔ぶれを見るとちょっと複雑ですが…コリン・ファレルにも獲ってほしいな。

 

 

パンフレットは990円(税込)です。

OPP袋に包まれてて、表紙にはある仕掛けがあります。

 

 

…あ、あ、あ❗💦

表紙の目玉(エブエブアイズ)が動く仕様は数量限定の初回版だそうです❗❗💦

欲しい人はお早めに❗

 

・ イントロダクション

・ ストーリー

・ キャラクター

・ お写真のページ

・ キャスト

・ レビュー マルチバースとニヒリズム、そして親切 町山智浩(映画評論家)

・ お写真のページ

・ ディレクターズ・インタビュー ダニエルズ 脚本/監督/製作

・ フィルムメイカーズ

・ 見開きお写真のページ

・ プロダクションノーツ

・ お写真のページ

・ レビュー SFの世界で昔から描かれてきた並行宇宙に独特のアイデアを加えたアクションコメディ 大森望(書評家、翻訳家)

・ レビュー 『エブエブ』元ネタを宇宙を旅する 稲垣貴俊(ライター/編集者)

・ レビュー 多元宇宙の可能性を広げてみせた傑作 傭兵ペンギン(ライター/翻訳者)

・ サンラックスが成し遂げたことの重大さ~『エブエブ』の音楽について 新谷洋子(音楽ライター)

・ 作品データ

 

実は自分の感想を書く前に影響を受けたくなかったので、まだちゃんと読んでませんでした。

(追記:読みました。映画も情報量がギッシリですがパンフレットも同様ですよ~)

 

990円なんですが、ハッキリ言って読みものとして優れてるし満足させてくれるブツです。

これで990円なら私が買ういつもの韓国映画のパンフレットはちょっと危なかっしいあせる

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』はそれだけ「稼げる」映画なんだろうけど、韓国映画のパンフレットも頑張らんと…差がついちゃいますよ(^_^;)

 

そういえば『別れる決心』のパンフレット…まだ開けてない汗
 

 

公開中の映画ですけど観に行った方がいいと思う!!

 

映画のSF的な設定など難しく感じる方もおられるでしょうし、延々コメディのりでブッ飛ばしてくるくどさも困る方がおられるかもしれないけど、だからと言ってオススメしないと、私はこれを読んでくださった皆様の映画を観る度量や対応力を下に見てしまうことになるもの。

そういうのは良くないですよ~。

観ないともったいないでしょ。

ガツンといっときましょ。

 

そんなんでオススメです合格合格合格合格合格合格

アカデミー賞の時期、最多ノミネート作品を楽しんでください。

いや、いろいろ考えさせられる映画なんですってホンマ音譜

 

じゃ、今日もおおきに、ありがとうさんです…☆⌒(*^-゜)v

 



エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
原題:Everything Everywhere All at Once
媽的多重宇宙 / 瞬息全宇宙
에브리씽 에브리웨어 올 앳 원스


2022年製作/139分/G/アメリカ
日本公開:2023年3月3日
配給:ギャガ

監督・脚本・製作:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
製作:ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ、マイク・ラロッカ、ジョナサン・ワン
製作総指揮:ティム・ヘディントン、テレサ・スティール・ペイジ、トッド・マクラス、ジョシュ・ラドニック、ミシェル・ヨー
撮影:ラーキン・サイプル
美術:ジェイソン・キスバーデイ
衣装:シャーリー・クラタ
編集:ポール・ロジャース
音楽:サン・ラックス
音楽監修:ローレン・マリー・ミクス、ブルース・ギルバート
視覚効果監修:ザック・ストルツ


ミシェル・ヨー - エヴリン・ワン
ステファニー・スー - ジョイ・ワン/ジョブ・トゥパキ
キー・ホイ・クァン - ウェイモンド・ワン
ジェニー・スレイト - ビッグ・ノーズ
ハリー・シャム・Jr. - チャド
ジェームズ・ホン - ゴンゴン
ジェイミー・リー・カーティス - ディアドラ・ボーベアドラ
タリー・メデル - ベッキー・スリガー
アンディ・リー
ブライアン・リー