映画女優ユン・ジョンヒさん、仏パリで死去…認知症の闘病中に (wowKorea)
ご存知でしょうが、悲しいニュースです。
ユン・ジョンヒさんの訃報にハッとしました。
私が観たユン・ジョンヒさんが出演された映画はイ・チャンドン監督の『ポエトリー アグネスの歌』(2010年)1作だけです。
この作品は韓国映画も何も詳しくなかった両親が公開当時、劇場で観た作品でした。
後になって私も観ましたが、本当に素晴らしい名作でした。
そうでしたか…認知症を患っておられたんですね…。
『ポエトリー』の物語と重なる実像です。
それを知って胸がいっぱいになりました。
『ポエトリー』の物語が一瞬で思い出され、またさらにそれが身近に感じられました。
『ポエトリー』のDVDは現在、入手困難なので、日本では容易に観れない状況かもしれませんが…。
今はただ、ユン・ジョンヒさんに哀悼の意を表します。
どうか、安らかに。
高度28,000フィート
仁川発 KI501便
バイオテロ発生
それぞれの選択が
運命を決める
非常宣言
Blu-ray&DVD
2023年6月2日 発売
アンニョン…(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです…
去年の秋から映画館で映画を観る気持ちがかなり下がっていて…一つの結論としては自分は映画館で映画を観るのには向いてないと思い始めてたんですよ。
耳がいいのか、スピーカー以外の音が気になってしまって、映画に集中できないんですね。
もちろん、シーンとした中で自分一人で映画を観るなんて、それはもう映画館じゃないし、人様に音を立てるななんて強いたりは絶対にしませんが、音の種類によって私は映画館で映画を観るのがきついんですよ。
レジ袋のガサガサ…って音がずっと続くと、これまでの記憶がかぶってしまって、もうダメ。
でも、それも「やめてください」と言っていいかというと明確でなくって、私が神経質すぎるのかもしれないし、他人に注意できるほど安定した趣意はないかなあ。
寛容であれ、は私の人生のテーマですしね~。
ともかく高い確率で「しまった、今日、映画館で観るんじゃなかった」と落ち込むことがあって、そんな後にはブログで映画の感想を書くのも正直、扱いづらかったです。
そんなんで『非常宣言』…1月6日から公開が始まったんですが、非常に楽しみにしていた映画だけに、逆に観に行く気持ちが高まらず…すっかり遅くなりました。
と、ネガティブな語り口で始まってしまいましたが ―― 『非常宣言』、観始めたらもう、最後まで映画に集中することが義務となるような映画で、私も全力で楽しめました
あと、私の前後左右の他のお客様は皆様、マナーが素敵なお方ばかりでしたね~(お一人、途中でスマホの画面を光らせた方はおられたけど)。
映画が始まる前 ―― ちょっと驚いたんですけど、お客さんが多い
これは…ヒットしてる
京都で韓国映画を観て、公開後10日経ってるのに、こうまでお席が埋まってるのは意外でした。
嬉しいですよね。
あと…Tジョイ京都さんの売店さんでは「スカイコリア航空 フライトタグ 税込1500円」「搭乗券も入るマスターケース 税込1000円」というグッズ2種が売ってましたよ。
「非常宣言」
飛行機が危機に直面し、
通常の飛行が困難になったとき、
パイロットが不時着を要請すること
“これ”が布告された航空機には優先権が与えられ
他のどの航空機より先に着陸でき、
いかなる命令を排除できるため、
航空運行における戒厳令の布告に値する
「非常宣言」発令!? 逃げ場なしの飛行機内でバイオテロ発生
娘とハワイへ向かう飛行機恐怖症のジェヒョク(イ・ビョンホン)は、空港で執拗にふたりにつきまとう謎の若い男(イム・シワン)が、同じ便に搭乗したことを知り不安がよぎる。KI501便はハワイに向け飛び立つが、離陸後間もなくして、1人の乗客男性が死亡。直後に、次々と乗客が原因不明で死亡し、機内は恐怖とパニックの渦に包まれていく。一方、地上では、妻とのハワイ旅行をキャンセルしたベテラン刑事のク・イノ(ソン・ガンホ)が警察署にいた。飛行機へのバイオテロの犯行予告動画がアップされ、捜査を開始するが、その飛行機は妻が搭乗した便だったことを知る。また、テロの知らせを受けた国土交通大臣のスッキ(チョン・ドヨン)は、緊急着陸のために国内外に交渉を開始する。副操縦士のヒョンス(キム・ナムギル)は、乗客の命を守るため奮闘するが、飛行を続けるタイムリミットが迫り、「非常宣言」を発動。しかし、機体はついに操縦不能となり、地上へと急降下していく。
見えないウイルスによる恐怖と、墜落の恐怖。高度28,000フィート上空の愛する人を救う方法はあるのか—?!
(公式サイトさん)
映画の中身に関しては、公開中ですし触れたくないんですけど、私も細かいことなど書きたくなってます(^_^;)
でも、そこは今は我慢しておきましょう。
※ それでも何も知りたくない方はご注意ください。
むしろ、人様の書かれたものを私が読んでいたい心境でしてね、実際、観たあと、そうしてました。
中身に触れずに観てる時の自分の気持ちだけ書くと、まず怖かったですね。
かなり怖い映画です。
そして、悲しくもなりました。
映画を観てて、切羽詰った感情に到達してましたね。
それが凄くあった。
そこからの怒り、憤りもあり、それはこの映画のリアリズムによってですね。
そして最後は…胸熱でした。
途中で「もう終わりかな」ともの足りなく思ったんですが、そっからまた続きました。
結果、141分、ダレ場が完全になく、一気に観させてもらいましたよ。
特筆したいのは音響で、これは是非、劇場で体験してほしい音です。
迫力が違います、迫力が。
『非常宣言』のキーワードは「迫力」です。
この前では誰しもが圧倒されるでしょう。
私は途中でおかしくなってました。
結論ですが、人生で一度は劇場で観ておきたい映画でしょう。
まさしく、「映画館で観ないとアカン映画」です。
封切り後2週間が過ぎていますが是非、大きなスクリーンでご鑑賞ください。
2005年、長編映画初監督作品『恋愛の目的』で第43回大鐘賞映画祭新人監督賞と第26回青龍映画賞脚本賞、第6回釜山映画批評家協会賞受最優秀作品賞・新人監督賞・脚本賞・主演女優賞、第42回百想芸術大賞脚本賞など、多くの映画賞を受賞し世界各国の映画祭で上映された。続く『優雅な世界』(07)でソン・ガンホとタッグを組み、第28回青龍映画賞最優秀作品賞・男優賞を、第27回韓国映画評論家協会賞最優秀作品賞を受賞。ソン・ガンホとは『優雅な世界』『観相師 -かんそうし-』に次ぎ3作目のタッグとなる。
<主な作品> 『恋愛の目的』(05)『優雅な世界』(07)『観相師-かんそうし-』(13) 『ザ・キング』(17)
『観相師』 ――
私の「劇場で観た4本目の韓国映画」ですよ。
京都シネマさんでした。
懐かしいです。
『恋愛の目的』(2005年)、『優雅な世界』(2007年)、『観相師』(2013年)、『ザ・キング』(2017年) ―― ハン・ジェリム監督の作品を観てきましたが…『非常宣言』は最高傑作じゃないですか。
キャストについて詳しく書くと私のネタバレ厳禁ルールを突破してしまうので、その欲望を全力で抑えて…群像劇の中で主役になる5人…ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン、キム・ナムギル、キム・ソジン…皆さん、メチャクチャ「かっこよかった」です。
映画は恐ろしいんですが、キャラクターはかっこいいんですね。
日本でのキャッチコピーは「それぞれの選択が運命を決める」ですが、まさしくそういう映画だと思います。
登場人物が決断を下す時の感動が凄かったです。
その決断について詳しく書けないのが歯痒いのですが
ナムギルさんがある人と…うう、書けない(>_<)
リュ・ジンソクを演じたイム・シワンくん…リスクが伴う役柄でしたが、シワンくんがこの役を演じたことが凄いです。
シワンくんだからこそ、リュ・ジンソクは怖かったし、前半の怖さが極限まで行ってました。
リュ・ジンソクについては、その背景が明かされる中で内面も知れるかと思ったんですが…うう、書けない
ただ一つ言えるのはシワンくんがリュ・ジンソクを演じたことで、私はこれまでに感じたことのない何かを感じたってことです。
『非常宣言』はパニック映画、娯楽映画ですが、リュ・ジンソクはその枠外に超えてると思うんですね。
実際の事件の報道に近いというか…人って怖いなあ、と思います。
主役級の他の俳優さんたちと比較すれば、まだ若いシワンくんですがこの映画での演技は私にとって最も衝撃でした。
『弁護人』(2013年)、『戦場のメロディ』(2015年)、『ワンライン 5人の詐欺師たち』(2017年)、『名もなき野良犬の輪舞』(2017年)…シワンくんの出演した映画はどれも素晴らしいので観てなかったら是非。
『非常宣言』はほとんど笑いが多くない作品ですが、ヒョン・ボンシクさんが私、なぜか「笑いのツボ」に入ってきて嬉しかったです。
逼迫した現場で大声を出す割りには意外と働いてない。
「お前が先に入るか」「いや、私は…」だけでツカミはおっけーでした。
よく見たら写真でもコーヒーか何か飲んでますな~。
この映画のヒョン・ボンシクさん、大好きです(≧∇≦)
シリアスな韓国映画の「小さな笑い」、ホント好きですね。
パク・ジェヒョクの娘・スミンを演じるのはキム・ボミンちゃんですね。
『君の誕生日』(2019年)の妹ちゃんでしたか。
ええ映画に出てまんな~。
スミンは普通のおとなしい小学生女子ですが、映画を観てる間、ガンバレ~と思いました。
いや、パパが飛行機が怖くってお酒ばっかり飲んで困るので。
そして彼女にきつく当たるオッサン、○ネと思いました。
キム・ボミンちゃんが出ている『事故物件 歪んだ家』(2022年)のDVD、発売中です
あと、パク・ジェヒョク父娘の隣の席の人(イム・ソンジェさん)の普通の人っぷりも好きでした。
あれ
あの人はどうなりましたっけ
刑事ク・イノの奥様・ヘユンを演じたウ・ミファさんは20年以上も演劇畑で活躍してこられた女優さんだそうです。
奥様も十分に主役なんですけどね。
ク・イノの娘・ミンジョンを演じるのはクォン・ハンソル。
ガンちゃんの娘に見えるので不思議だ(≧∇≦)
ミンジョンは地上で心配する家族の立場を、観客に実感させてくれます。
パンフレットは1000円(税込)です、高いですぞ
・ イントロダクション
・ ストーリー
・ キャラクター
・ キャストプロフィール
・ スタッフプロフィール
・ !! この先は作品内容の詳細に関する記述が含まれます。鑑賞後にお読みになるを強くお勧めいたします。
・ レビュー 韓国が世界へ向けた《国際エンタテインメント工場》 江戸木純(映画評論家)
・ コラム 元日本航空機長が語るバイオテロとの闘い 杉江弘(元日本航空機長/航空評論家)
・ キーワード集
・ プロダクションノート
・ ハン・ジェリム(監督・脚本)インタビュー
・ コラム 相思相愛のふたり ~ハン・ジェリムとソン・ガンホ~ 結城らんな(ライター)
・ 作品データ
しかし1000円もするだけあって、かなりいい内容なのだった。
だって元機長で航空映画評論家の杉江弘さんのコラムもあるからな
韓国では予想に反して観客動員が思わしくなかった『非常宣言』ですが、この作品が1000万人超えでないとか、韓国の観客は贅沢過ぎるぞ~
自国の映画でこれだったら日本ならきっと大ヒットしてるぞ
いや、ホントに凄い映画で私も観てる間はわれを忘れてしまい、最後は大感動でした。
泣きましたわ~( ;∀;)
最初にも書きましたけど是非、劇場で観てください。
嘘は申しません、私も観たんだからもう
ホントに凄い傑作です
そんなんで今日もおおきに、ありがとさんです…
アンニョン(^.^/)))
原題:비상선언 非常宣言
英語題:Emergency Declaration
中国語題:非常宣言
2022年製作/141分/G/韓国
撮影期間:2020年5月30日~10月24日
韓国封切:2022年8月3日
日本公開:2023年1月6日
配給:クロックワークス
原案・脚色:オ・スジン
PD:キム・デスン、キム・ヨファン、ハン・ジェフン
監督・脚本・編集:ハン・ジェリム [第5作]
脚色:ユ・ガビョル、パク・チェボム
助監督:キム・ジョンウ
編集:パク・チョンチョル
照明:イ・ソンファン
編集:キム・ウヒョン、イ・ガンイル
音楽:チョン・ジフン、イ・ビョンウ
美術:イ・モグォン、チン・ヘジョン
武術:チョン・ユノン、ノ・ギョンソプ
出演
ソン・ガンホ → イノ ク・イノ 刑事
イ・ビョンホン → チェヒョク パク・チェヒョク 元パイロット
チョン・ドヨン → スッキ キム・スッキ 国土交通部 長官
キム・ナムギル → ヒョンス 副操縦士
イム・シワン → チンソク テロ犯人
キム・ソジン → ヒジン 乗務員
パク・ヘジュン → テス
アン・ジョンホ → 記者
ウ・ミファ → ヘユン イノの妻
ヒョン・ボンシク → ユンチョル 刑事
ムン・スク → オ・ギョンスク 医師
キム・ボミン → スミン チェヒョクの娘
ソル・イナ → テウン
クォン・ハンソル → ミンジョン
キム・グッキ → ミリャン
イム・ヒョングク → ウォン・ドンヨン 機長
イ・ヨルム → パク・シヨン 乗務員
イム・ソンジェ → チョンス
特別出演
ワン・ジョンミョン → ニュース アンカー
イ・ジェウン → ニュース アナウンサー
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。