韓国映画 裸足の夢 (2010年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうございます~キスマーク

 

 

 

昨日、6月15日から韓国では『The Witch 魔女』(2018年)の続編、『The Witch: Part 2 - The Other One』の公開がスタートしましたね~NEWNEWNEWNEWNEW

 

The Witch: Part 2 - The Other One (2022) 마녀 Part 2 Movie Trailer 2 EONTALK

 

キャストはかなり若い世代で一新されたみたいで、主演としては1408人が参加したオーディションで大抜擢のシンシア(Shin Shi-A)!!∑(゜∀゜)

チングやイ・ジョンソクくんの参加も嬉しいですよね~!!

 

内容的には「少女が追われてる」程度しか私も知ってませんけど、観れる日を楽しみにしてますわ~音譜

 

 

 

 

 

NEWNEWNEW6月10日から公開中ですNEWNEWNEW

 

ぼくの歌が聴こえたら

 

映画 『ぼくの歌が聴こえたら』 公式サイト

 

評判がいいようです音譜

是非、観に行ってくださいキラキラ目キラキラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本題ですが、6月7日、この作品を観ました…カチンコ

 

 

 

 

 

裸足の夢

A BAREFOOT DREAM

 

 

ブログのタイトルとハンドルネームを変更したいとずっと考えてて、一つの案として「韓国映画完全征服」ってブログのタイトルを思いついたんですが…そこまで韓国映画に集中したタイトルにも簡単には踏み出せない…(^_^;)

 

それに仰々しく「韓国映画完全征服」と言ったって、前からファンだった皆様に比べれば、私なんかまだまだ。

自分がずっと後になって韓流系にハマったって意識は確実に忘れてません。

だから書く時に威張ったりしないように気をつけてます

 

ともかく、そんな「韓国映画完全征服」の一環として観た、『裸足の夢』。

 

この作品もな~、アレコレ書く必要のない映画でした。

 

結論として、素晴らしい傑作でしたね。

 

サッカー、フートボール、蹴球、足球にまつわる作品ですけど、私もサッカーについてぜんぜん詳しくありません。

でも、大丈夫でしたよ。

 

内戦や貧困に苦しむ東ティモールの子どもたちを国際サッカー大会で優勝に導いた韓国人監督の実話をもとに描いたスポーツドラマ。です。

 

この作品、「ヨコハマ・フットボール映画祭2014」で上映されたそうですけど、日本での一般上映は2013年4月28日でしょうか…。

当時、劇場で観られた方はおられますかはてなマーク

 

 

2010年 アカデミー賞外国語映画賞 韓国代表作品


奇跡の実話を映画化した感動のストーリー!
1日1ドルの約束から始まった奇跡の物語


元サッカー選手のウォンガン(パク・ヒスン)は、事業に失敗し、新天地を求め東ティモールに辿り着く。その地でも詐欺に遭ってしまい、失意のうちに帰国しようとした彼が目にしたのは、砂利道で裸足のままボールを蹴る少年たちの姿だった。その光景でアイディアが閃いた彼は、即座にサッカー用品店を開店。スパイクを買えない少年たちに一日1ドルの割賦契約でスパイクを与え、サッカーを教え始める。
そんな或る日、広島で国際大会が開催される事を知ったウォンガンは、子供たちに新たな挑戦をさせようと大会出場を決意する!

 

長い内戦と貧困に苦しんだ東ティモールの子供たちが、始めて1年足らずでサッカーの国際大会に出場し、優勝するという実話を映画化した感動のスポーツドラマ!
彼らを優勝へ導いた一人の韓国人監督と子供たちとの国境を越えた熱い友情を描いたこの作品は、その殆どを東ティモールで撮影、また2010年1月には広島市民1,000人のエキストラを集め、大規模な撮影を行った。
主演は『南極日誌』『依頼人』『作戦』等で圧倒的な存在感を放った実力派俳優パク・ヒスン。また、東ティモールチームを支援する日本人役で清水圭が出演し、感動的なクライマックスへ導く重要な役を熱演している。前作『クロッシング』が日本でも話題となったキム・テギュン監督作品。

 

クランクイン:2009年11月1日

クランクアップ:2010年1月26日

 

 

私が気に入ったところなどを少し触れさせていただきますと…昔はサッカー選手として鳴らしたキム・ウォンガン。

何度も事業に失敗し、インドネシアでも失敗したあと、ふとテレビで平和維持軍として活動する韓国軍関連のニュースを目にし、ほぼほぼ思いつきで東ティモールに流れ着く…。

 

 

最初、ウォンガンにコーヒー関連の事業を持ちかける詐欺師然としたジェームズって男が出てきて、このキャラを演じてるのがチョ・ジヌンさん。

なので、これはきっとまたあとで出てきて効いてくる役なんでしょうと考えてると出てこないので要注意です(^_^;)

 

映画はほとんど東ティモールが舞台で、韓国人の俳優さんが少ない映画ですよ。

 

 

もういい加減、韓国に帰り時なウォンガンでしたが、その帰り際に子供たちが裸足でサッカーに熱中しているのを見て、東ティモールで商売を始めることにする…。

 

…サッカーに純粋に打ち込んでいた自分の子どもの頃を思い出したんやね…と、あとで気づく。

 

と、考えていいのかも実は怪しくって、単にこの国ではサッカーが人気だし、子どもたちにサッカーシューズが売れると判断したのかも…汗

 

東ティモール駐在韓国大使館の書記官パク・インギ(コ・チャンソクさん)に無理やり手伝ってもらい、サッカー用品店をオープン。

が、二ヶ月経ってもぜんぜん売れず。

 

 

そこでウォンガンはサッカー大好き少年たちに1日1ドルの分割払いでシューズを売ってあげるのでした。

 

ま~、優しいおじさん…っておい!!

 

「裸足の夢」と言いつつ靴を押し売りする映画ヾ(´▽`;)ゝ

 


案の定、支払いは滞るのだが、だからといってすでに使った靴を返してもろうても…汗

 

そしていろいろあってウォンガンは子どもたちを教えるコーチとなり、試合で思わしい結果が出せなかったことで意地にもなる(それにしても異国の地でよくケンカを売れるナ汗)。

 

子どもたちもこの韓国のおじさんを慕っていくのでした。

 

 

案の定、前半はかなりコメディな展開ですが、心配せんかていつの間にか感動の物語になだれ込みます。

 

「今世紀最初に独立した国」、東ティモールについては私も何も知らなかったのですが、映画で国の状況が描かれますので、よくわかります。

韓国と一緒なんですよね。

一つの国だったはずなのに、同じ民族が戦うことになって…。

 

国の不幸が子どもたちにも影響し、楽しくサッカーに打ち込むこともできない…それが東ティモールが抱える苦しみの一つです。

 

映画ではそのことも丁寧に描かれていますが、子どもたちがサッカーでそれを乗り越えることができるとも示唆されています。

 

最終的にウォンガンと子どもたちは、広島県サッカー協会が主催する11歳以下の少年が出場できる国際大会「リベリーノカップ」への出場を目標としますね…。

彼らが広島に行けるかどうかもドラマですが…スポーツの素晴らしさに私も強く感動しました。

 


在東ティモール日本国大使館さんの方でも、この映画の撮影にまつわるお話のページがあります。


裸足の夢-東ティモール初の映画撮影

是非、ご一読をオススメ致します。

 

2010年1月23日~25日、日本の広島広域公園(広島市安佐南区大塚西5)でも撮影したこの映画、日本とも関わりのある映画です。

観てる時、明らかにロケ地が日本で、少年選手たちやエキストラの方々も日本人だったので、おおー(*゚O゚ *)ってなりました。

 

ってロケに来てる時点で東ティモールの子どもたちが日本に来れるのがバレバレになってますけどね~(;´∀`)

 

また、ウォンガンは東ティモールでの暮らしの中で、東条って日本人と知り合いますけど、この東条を演じているのが清水圭さん。

 

出てきた時、ビックリしましたけど、ホントにいい演技をされるんですよ~。

東条は自動車販売業者さんなんですけど、最初、イヤミな感じでね~、お商売には秀でてるけどイヤな日本人なのかなあ…って思うんですが、最終的にイキなはからいをする人なんですよね~。

 

清水圭さん、私は「韓国映画に出た日本人」の中でも凄い名演だったと思います。

 

 

この映画は実在の人物、元サッカー選手であり、スポーツ用品店のおじさんであり、子どもたちを指導したキム・シンファン(김신환)氏のなさったことに基づくんですよね。

 

少し調べてみましたが、実際、映画の内容はかなり事実に忠実なようですし、キム・テギュン監督もわざわざ日本ロケを敢行するほど再現にこだわったようです。

 

でもな~、面白すぎるからな~、笑えるし~(;´∀`)

まあ、笑いに関してはだいぶん脚色も入ってるでしょう。

 

子どもたちを応援する人たちが大勢いたことは事実でしょう。

映画を観ていて、それはわかります。

 

 

実際のキム・シンファン氏。

パク・ヒスンには…似ていない(≧∇≦)

 

しかし、氏の偉業はこうしてフィルムで写されたのですね。

 

 

はい、主演はパク・ヒスンさん。

かっこいい役も悪い役も怖い役も、何でも演りはりますが、この映画の前半のコミカルな演技も素敵。

 

『裸足の夢』はパク・ヒスンさんの代表作ですね。

ほぼずっと白い歯を見せて笑ってる演技も凄いけど、後半でウォンガンが語る言葉、良かったな~。

 

 

助演としてコ・チャンソクさん…ヒゲがない。

 

ト・ヨングさん、イム・ウォニさん、キム・ソヒョンさんも出られてます。

 

 

でも、何といってもこの映画では、東ティモールの子どもたちですよ~ビックリマーク

ビックリするほど演技が上手い!?

いや、演技に見えない…ホントに輝いてるサッカー少年たち。

表情がね…凄く魅力的なんですよ。

またサッカーがホンマに上手いんですよね~(≧∇≦)

 

そして、最後の方で、「え~!!」と驚くような人も出演されてます。

 

 

昔から韓国映画を観てこられた方はご存知でしょうけど、キム・テギュン監督のこれまでの作品…。

 

1996年 パク・ポンゴン家出事件 監督 ★
1998年 ファースト・キス 監督
2001年 火山高 監督、脚本 ★
2004年 オオカミの誘惑 監督、脚本 ★
2004年 20のアイデンティティ 「2時」 監督
2005年 短編映画 I'm O.K 監督  
2006年 百万長者の初恋 監督 ★
2008年 クロッシング 監督 ★
2010年 裸足の夢 監督
2010年 彼岸島(日本映画) 監督
2013年 愛の棘 監督

 

★ = 私が観ていた作品。

 

こうして見ると、2000年代に一時代を築かれた映画監督ですよね。

 

『火山高』も好きだし、『オオカミの誘惑』も当然ビックリマーク

『百万長者の初恋』も良かったなあ~。

私が観た中では『クロッシング』も圧倒されましたが、今は1作を選ぶと『裸足の夢』だと思います。

 

ところで『オオカミの誘惑』が日本で舞台化、上演だそうですね。

 

韓国映画「オオカミの誘惑」ユナクの演出で舞台化、出演に中山優貴・カラムら (ナタリー)

 

舞台『オオカミの誘惑』 会場:銀座・博品館劇場

 

ファンの方は是非…ビックリマーク

 



「アレコレ書く必要のない映画でした」だなんて最初に書きましたけど、アレコレ書きたい映画でした(^_^;)

まだ書き足りませんわ~。

 

いや~、ホンマにええ映画ですわ~。

ガチで韓国映画の中でも傑作でっせ。

 

もう、最後は大感動…泣きましたわ~。

 

サッカーのファン、韓国映画のファンだけでなく、まだ観てない方々には是非、観ていただきたいですね。

 

今日もおおきに、ありがとうさんでした…キスマーク
アンニョン(^.^/)))



裸足の夢
原題:맨발의 꿈
英語題:A Barefoot Dream
中国語題:赤脚梦想


2010年製作/120分/韓国


監督・脚本:キム・テギュン [第7作]
脚本:キム・グァンフン
撮影:チョン・ハンチョル
照明:パク・コヌ
音楽:キム・ジュンソク(M&F)


出演
パク・ヒスン → キム・ウォングァン

コ・チャンソク → パク・インキ 韓国大使館
Francisco Frenque Amaral Borges Martins Varela → ラモス
Fernando Almeida Do Carmo Bucar Pinto → モタビオ
Filomeno Junior Da Costa → トゥア

Marlina Simoes → ジョセフィン トゥアの妹
清水 圭(しみず けい) → 東条(とうじょう) 東城カーショップ経営
Yousif Abdelhamid Ibrahahim Gibreel  → ヨセフ ラモスの兄
シン・チョルジン → シン・ヨンフン
ト・ヨング → オ大使 韓国大使館

友情出演
イム・ウォニ → プン監督
キム・ソヒョン → ユ・ポヒョン 聯合ニュース 記者
チョ・ジヌン → ジェームズ 詐欺師

特別出演
Xanana Gusmao → 東ティモール総理/グスマン大統領

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。