アンニョン(・∀・)ノ
いつも、ありがとうございます
今日の記事は自殺を題材にした映画作品です。
うちの記事は、ホラー映画の感想として書きますが、念のため、ご注意ください。
8日、深夜にこの映画を観ました・・・
自殺同好会 11人、死の記録。
この『自殺同好会』ですが、2014年、私が韓国映画を観始めた頃、ホラー映画ってことで知って、少し調べてみた作品です。
確かその当時、日本版DVDがAmazonさんで500円になってたと思います(つまり売れ残ってたんでしょう)。
でも好きそうな映画ではなかったので買わなかったんですね。
で、夏も終わるし、観ておこうと思ったんです。
ホラー映画なんですけど、やっぱり内容的に際どいと思うんですね。
さすがに大人になると、面白けりゃそれでいいじゃんってだけでは考えが足りないと思うし、うちのようなあまり知られてないだろうブログでさえも、その大きくはない影響力を気づかう必要もありますよね。
映画としては、いかにもホラー映画って感じなんですけど、作った人は何らかの教訓も感じてほしいと考えていたような作品でしたが、それはあとで書きますね。
最初、「地獄絵」で始まるんですけど、その絵が日本人の感覚でも見慣れた絵で、やっぱり仏教的な地獄観だから、韓国も日本と同じなんだと思いました。
これはやっぱり韓国から伝わった・・・のもあるかなあ。
その絵がもう怖かったんですけどね。
小さい頃、図鑑で見た地獄絵も怖かったなあ。
ストーリーもちょっと書かさせてもらいますね。
自ら命を絶とうと心に決めた11人の男女はバス乗って、人里離れた廃校に連れて行かれる。
清水浩監督の『生きない』(1998年)って映画が似てる気がしたんですが、『生きない』を私は観てないんです。
今、観たくなってます。
ちょっと話しが広がりそうなので余談は控えめに。
その廃校ですが、『親切なクムジャさん』(2005年)のあの廃校に似てるなあ~。
同じ校ですか。
『自殺同好会』の撮影が2007年なのでそうなのかも。
自殺ヘルパーによって連れてこられた11人は、負傷で引退した元野球選手、余命を宣告されたがん患者、成績を悲観した女子高生など、それぞれの理由で思いつめた人たち・・・なんですが、それも映画を観てるだけではわかりにくかったです。
観たあとで輝国山人さんや韓国のサイトで知ったほどで。
自殺ヘルパーは男女各一名。
この仕事で報酬は得ているのでしょうか。
ないはずもないと思いますが、11人の中には経済的に困窮してる人もいるので・・・。
一通り手順の説明を受けた11人は、それぞれの最後の食事を口にする。
会話もありますので、少しずつ11人がどんな人なのか、わかってくる。
もうすぐ死ぬのとゆうのに言い争いをしたり、人は最後までそんなものか。
ここ、私はかなり怖く感じました。
『死刑囚最後の晩餐』(タイ・トレッドウェル、ミッシェル・バーノン 著)って本もありますけど、自殺志願者 最後の食事も考えると怖いです。
実際、映画のこの状況に自分がいると想像すると、緊張感を感じるんですね。
自分だったらどんな感じなのだろうと。
そして申請順に逝くことになるのですが、その一人目が失敗する。
縊死するための縄が解けたのだ。
そして、順番を待つはずの参加者の一人が転落死する。
予想外の事態に参加者たちは狼狽え、ヘルパーは不手際の原因を調べようとするが ―― 。
そのあとに触れますが、ここからあとは割と普通のホラー映画になっていきます。
一人、また一人と殺められ、登場人物が減っていきます。
殺人犯はおそらくバスで一緒にやって来た中の誰かのはずですが、それがわからないのも怖い。
低予算っぽい映画ですし、キャストも地味ですが、なめてかかってると残酷描写にビビることになるかもしれません。
血が噴き出す描写とか、私はけっこう苦手でしたし、残酷度も低くはないでしょう。
ホラーが苦手なら、まずやめておいた方がいいでしょうね。
そして、自殺志願であったのに、誰かに殺されることは受け入れられない、そう思い慌てふためく参加者たちに矛盾を感じますし、笑ってしまいそうになりますが、逆に人間らしいとも思いました。
やはり自殺と殺されるのではぜんぜん違うと思います。
現実にそういった事件もあります。
それで残酷場面はインパクトがあるけど、映画としてはちょっとツメが甘いとゆうか、そこまで切迫感がないんですね。
眠くなってしまったのも事実です。
そこはホラー映画として弱いところだと思いましたが、時々、やっぱり怖くなりました。
事件の真相については・・・この映画、今はもう観る人も少なそうだし・・・ネタバレいっちゃいますか。
犯人その人は後半に差しかかる頃、顔出ししちゃってるので誰なのかわかってきてますけど、なんでその人が次々と殺害しちゃってるのかわからないし、ホントにその人なのかも私は確信できなかったんですね。
もしかすると「憑いてる」のかもしれないし
だから何かオチがあるのだろうと。
犯人の動機を書きますね。
彼は少年時代、母親が縊死した光景を目にしてしまったんですね。
そして母親を失い、自分を残して死んだ母親を恨んでいたんです。
だから自殺するような人々を殺め、自殺が愚かしいことだと教えていた・・・ってことだと思います。
自ら命を絶つことが罪であるとは私は考えませんが、あとに残された遺族や友達の気持ちもあります。
自殺すればあとに残された家族はどうなるのか。
そのあたり、たしかに考えさせらるものがある。
映画の最後、犯人が死ぬことで彼は苦しみから解放されたと示唆されてますが、もちろんそれはスッキリした結末ではありません。
私には悲しく感じられました。
しかし、自殺を止めたいのなら、この映画の結論では弱いように思いました。
映画の最後、字幕で自殺を止める言葉が出ますけど、どうもそこまで力がないとゆうか・・・弱いと思うんですね。
でも、楽天的な映画だからといって生きることを説くのに説得力が生まれるかどうかも確かではないですし・・・。
この映画はやっぱり、「人の手にかかって死ぬのはイヤ」って土壇場になって出てきた気持ちですね。
「自殺したかった人たちが死に抗う」って話しはいいかもしれないですね。
そこに何かがあると思いましたね。
最後ですね、犯人がわかってからね、照明とかか、画面の色が変わるんですよ。
バーッてハレーションしたように人の顔が青く、ハイライトが照らされてて・・・。
そこ、とても好きでしたね。
ご自分の原作を映画化されたソ・ミニョン監督(向かって左から2人目の方)はこの映画1作だけの監督さんのようで、あまりよくわかりませんでした。
素人である私の感想ですが、もしかすると、監督は他の方に任された方が良かったのかもしれませんが・・・まあ、わかりません。
俳優さんですけど、この方はご存知でしょ。
イ・ジェヨンさん。
やっぱり目立ちますよね。
ってことはこの頭もカツラなんですけど(;´∀`)
イ・ジェヨンさんが演じた役では私、『地球を守れ!』(2003年)の「知れ渡るほど汚い刑事さん」が好きです(^_^;)
チョン・ウンテクさんは『友へ チング』(2001年)がやっぱり有名かなあ・・・。
これまで観た映画からコメディの人だと思ってたんですけど、この映画ではずっとシリアス。
パク・ヘイルが演じそうな役柄に思えました。
パク・ヘイルが主演した『10億』(2009年)は面白かったですね。
同じように閉ざされた状況で人が死んでいく話しで、物語がしっかりしてました。
イム・イェウォンさんはこのあと、2008年の『哀しき獣』でクァク・ドウォンさん演じる「柔道の教授」の妻を演じはりました。
セリフはなかったかもしれないけど表情はよく覚えてます。
パク・ヨンヨンさんは「失恋したので自殺したいお金持ちの息子さん」役でした。
そんな感じで、キャストはやっぱり地味で、この映画にしか出てられない方もおられたりするんですが、そういった出演者の映画も悪くはないですね。
なんか新鮮さもあります。
私は嫌いじゃないですね。
結論ですが、好きになれなかった映画ですが、こうして書いてるうちに良さも見えてきました。
私は観て良かったです。
ですが・・・人にオススメするような映画ではないですね・・・。
私のように韓国のホラー映画なら全部観たいって人以外は。
また、興味を感じたら観てみてください。
↑ 「*Heavy Sweet Heaven* 韓国映画レビュー100作以上」 mocaさんのレビューです。
↑ 私がいつもお世話になってる韓国ナムウィキのこの映画のページ。
「日本語に翻訳する」でどうぞ。
韓国のホラー映画ですが、やっぱり私は好きですし、まだこのブログで感想を書いてない作品もあるので、また書きますよ~。
これまでに書いた映画も、また何か、書きたいですね。
それと・・・9月23日、『整形水』が公開です~
どんどん美しくなる…アニメ『整形水』特報映像
アニメなのに怖そうだなあ~(>_<)
観に行ってください~
でわ、今日は暗い映画の話しでしたが、最後までおおきに、ありがとうさんでした~
またよろしくですわ、アンニョン(^.^/)))
自殺同好会 11人、死の記録。
原題:4요일 자살을 부르는 요일 / 4요일
英語題:Day of Death
2008年 韓国映画 80分
監督:ソ・ミニョン [第1作]
脚本:ウィ・ギフン
原作:ソ・ミニョン
撮影:シン・ボムソプ
照明:キム・グク
音楽:パク・キホン
出演
チョン・ウンテク → カン・ジュニ 憂鬱症と不眠症の悲観論者
イム・イェウォン → イ・ジュニ 時限付き癌患者
イ・ジェヨン → コ・ギョンテ 事業失敗借金だらけの人
イ・ウォンジェ → オ・ジョンソク スキャンダル大学教授
ホン・ヨジン → キム・スクチャ 子供がすべてのお母さん
ユン・ソヒョン → ヤン・ジェホ 怪我をして引退した元野球選手
オ・ジヨン → キム・スジン むちで打たれる妻
イ・ジョンハン → パク・ソンボム 自殺ヘルパー1
キム・ソニョン → ナム・ヨンソン 精神分裂症患者
ユ・ソウン → チョ・ガヨン 拒食症の芸能人志望生
タン・ソヨン → K 自殺ヘルパー2
パク・ヨンヨン → イ・ヒョヌ 失恋した財閥家の息子
チン・ミンジュ → チェ・ヨンジ 成績悲観女子高生
ムン・スンウク → カン・ジュニの父
パク・チョンミン → 幼いカン・ジュニ
チャン・チョラン → 映像通話男
ハン・ヨンフン → ニュースアナウンサー
カク・チニョン → 声の演技
メン・グァンピョ → 映像通話の声
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。