いよいよ
1月22日から公開スタートです
公開中です
アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうです・・・
大晦日、12月31日の夜中、この作品を観ました・・・
最後までネタバレしてます。
ご注意ください。
魚座
魚座
原題:물고기 자리
英語題:Pisces
中国語題:错爱双鱼座
(2000年、韓国映画、98分)
監督・脚本:キム・ヒョンテ
脚本:イ・ウンギョン
PD:クォン・ヨンイル
助監督:パク・キリム
撮影:ファン・ソシク、ムン・ヨンシク
照明:ウォン・ミョンジュン
音楽:パク・ヨンジン、シン・ビョンチョル
編集:パク・コッチ
美術:ホン・ジョンオ
出演
イ・ミヨン → エリョン
チェ・ウジェ → トンソク
ユン・ジヘ → ヒス
カク・スンナム → ミヌ エリョンの弟
イ・ジェギョン → ヨンジェ ミヌの友人
ソ・ドンス → ブルーノート主人
キム・ジョンア → ジョンア
パク・スンチョン → ミン室長
チェ・ジョンウォン → チェ室長
キム・ウンス → ペ社長
キム・ヨンジェ → 下品な女
チェ・ジョンユン → 乾いた女 友情出演
キム・ミョンフン → マニア
キム・ガヨン → ミニスカート 友情出演
ハン・ジョンウク → イヤリング男
パク・クァンジョン → 貴重ビデオ主人
イム・ヨンジョン → 染色少女
チョ・ユンミ → リーバイス主人 [衣装チーム]
アン・ヒョンジュ → ハーゲンダッツ店員
チョン・アンナ → コンビニエンスストアー店員
キム・ジュニョン → オートバイ男
チャン・ギョンオク → 管理士1
ハン・ジヒョン → 管理士2
キム・イス → レストラン店員
チョン・ゲファ → レストラン店員
イ・ウン → レストラン店員
キム・ヨンスン → レストラン店員
チェ・ジニ → レストラン店員
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
イ・ミヨンさん主演の作品ですが、韓国での公開も2000年10月とかなり古い映画です。
イ・ミヨンさんは女優としてのデビューが1980年代後半なので、『魚座』以前から映画に出てはって、『モーテル・カクタス』(1997年)、『ナンバー3』(1997年)、『我が心のオルガン』(1999年)など、日本で観れる作品も少なくないです。
『魚座』の次の主演作がパク・シニャンさんと共演した『インディアン・サマー』(2001年)ってことになりますね。
前のオーナーさんから店舗の権利を買ったんだと思いますが、レンタル・ビデオ店「Sad Movie」を営んていくことになったチョン・エリョン(イ・ミヨン)は29歳の女性。
映画を観ててもエリョンの家族構成がいまいちわからないんですが、弟のミヌ(クァク・スンナム)とは同居してます。
マンション住まいの雰囲気から、ご両親とも同居してるかなと思ったんですが、映画にはご両親は出てきません。
弟のミヌは兵役に行くまでの間、エリョンの店を時々、手伝ってます。
エリョンは独身で、お金に困ってる様子もない。
軽自動車も所有してます。
新しくお店をやっていくことを楽しく感じていて、几帳面に整えてる。
お店に設置されてる冷蔵庫にはオレンジ・ジュースがいっぱい。
画面には映画、『バグダット・カフェ』(1987年)の1シーンなど、映画にかんするものが映され、エリョンがそういった映画を愛してるのかもしれない、とうかがえる。
映画に詳しいのは確か。
それにしてもお客さんの借りたビデオをそのお客さんの住まいまで回収しに行くとか、韓国のレンタル・ビデオ屋さんは仕事が丁寧だな~。
開店して3日目、ユ・ドンソク(チェ・ウジェ)とゆう青年がお客として来店し、少しばかりエリョンと会話をする。
エリョンは孤独です。
多くのシーンで一人で行動している。
この映画、やはり2度、観た方がよくわかる・・・。
いつも思うけど、韓国のマンションはなんか広い。
あのドンソクがアラン・レネ監督の『ヒロシマ・モナムール』(1959年、日本でのタイトルは『二十四時間の情事』)を借りようとするが、ビデオ化されてないとのことでコピーを取り寄せることに。
ドンソクはエリョンに何か映画を選んでほしいと言うが、「独特の雰囲気があるフランス映画」が好みなのだとゆう。
エリョンは彼にパトリス・ルコント監督の『髪結いの亭主』(1990年)を選ぶ。
ドンソクは売り込み中のミュージシャンで自分で歌も歌う。
ドンソクのマンションの部屋にはニルヴァーナのカート・コバーンの写真が飾ってあるが、ドンソクの音楽はニルヴァーナには似ていない。
彼にはヒス(ユン・ジヘ)とゆう恋人がいて、彼女はアメリカに行っている。
エリョンの店の音の出なかったテレビをドンソクが〝アップグレイド〟したことで、二人は少し、親しくなる。
エリョンが店の水槽で飼育している「レモンピールエンジェル」がドンソクの目にとまり、会話は弾む。
エリョンはドンソクが音楽活動をする店、「ブルーノート」の前でドンソクと出会い、二人はまた会話を楽しんだ。
ドンソクは以前、「ブルーピールエンジェル」とゆう名のバンドを組んでいたのだとゆう。
エリョンはまた、ドンソクの部屋にビデオを回収に行き、彼の部屋を見る。
ちなみにこの人はエリョンの友達、ジョンア(キム・ジョンア)。
エリョンはテレビを直してくれたお礼にドンソクを食事に誘い、時計を贈った。
実はその日はエリョンの誕生日だった。
エリョンの友達からのメールでそれを知ったドンソクは、なぜエリョンが恋人とその日を過ごさないのか、なぜ彼女に恋人がいないのか不思議がる。
エリョンはドンソクに、誕生日プレゼントとして歌を歌ってもらった。
目を輝かせて聴き入る彼女。
ちなみに「ブルーノート」の人を演じるのはソ・ドンスさん。
歌の間奏部でサックスを吹きます。
次の日、「サッドムービー」の前に黄色いバラの花束が贈られていた。
エリョンはドンソクからだと思い、大事に自分の部屋に持ち帰った。
アメリカからドンソクの彼女、ヒスが帰国した。
そうです
『群盗』(2014年)で弓の名手「マヒャン」を演じたソン・ジヘさんです
ヒスはエステの仕事をしており、ドンソクと結婚したがっているが、ドンソクは音楽で稼げないうちは結婚に乗り気ではない。
ドンソクは自分の音楽を売り込むが、自分の理想を大事にするドンソクの姿勢もあり、上手くいかない。
ヒスと口論になってしまった彼は泥酔し、エリョンの店に行き、彼女に自分の胸の内を話しながら眠ってしまった。
次の朝、店で目覚めたドンソクにエリョンは、「私 あなたが好きです」と告白した。
戸惑うドンソク。
ドンソクに強い思いを抱くエリョンは、ビデオの回収にかこつけて彼の部屋を訪ねるが、そこにはヒスがいた。
夜、店に一人でいたエリョンは、ビデオを返しきたドンソクに「待ってます」と告げるが、彼女の気持ちを知ったドンソクは拒絶した。
しかし、エリョンはそれでも彼の愛を求めるのだった。
声を荒らげてしまうドンソク。
ドンソクへの思いにとらわれたエリョンは徐々にしつこくなっていった。
ドンソクがいくら説明しても聞き入れてくれない。
ドンソクの方も自然と口調がきつくなるのだった。
その後もエリョンはドンソクと話をしようとするのだが、友人のアドバイスもあってドンソクは彼女にハッキリとその気がないことを告げた。
あなたは いつも
私の話が終わる前に
耳をふさいで去ってしまう
最後まで聞いてくれたら
誤解も解けるのに
ドンソクさん
仕事が大変なのね
いつかきっと
世に認められるわ
元気を出して
そんな折、ドンソクの音楽がラウドネス企画のミン室長に見出され、彼の音楽が認められようとしていた。
エリョンから花束が届くが、ドンソクはそれを無視した。
エリョンは自分の誕生日にドンソクと食事した店で、彼を待つのだった。
その頃、ドンソクは音楽での成功を仲間たちに祝ってもらっていた。
パーティーからの帰り、待ち伏せていたエリョンにドンソクは怒気を強めて告げた。
こうなったらはっきり言っておく
君を女として見たことは一度もない
分かっただろ
君に出会ったことを後悔してるんだ
それに対してエリョンはこう言うのだった。
私もあなたを愛したことを後悔してるわ
エリョンは、あの可愛い「レモンピールエンジェル」を殺してしまう。
ドンソクはラウドネス企画と契約することになった。
彼はいつもエリョンに見られているような気がして恐怖を感じた。
エリョンはドンソクの部屋の鍵を業者さんに頼んで開けてもらい、彼のいない間に彼の部屋を掃除したりしていたのだった。
エリョンの心は蝕まれつつあった。
そして、ラウドネス企画のミン室長がドンソクと契約したのは、エリョンが彼の歌をミン室長に聴かせたからだとドンソクは知った。
契約は自分の力だけではなかったのだ。
「サッドムービー」に行ったドンソクはエリョンと口論になり、彼女を平手打ちしてしまう。
それでもエリョンは目が覚めないようだった。
本気で人を愛したら
まともじゃいられないのよ
すっかり弱って寝込んでいるエリョンを、弟ミヌの友人で、「サッドムービー」でアルバイトしているヨンジェ(イ・ジェギョン)が見舞い、報われない恋なんてやめるようたしなめる。
黄色いバラの花束を贈ったのは、このヨンジェだった。
しかし、エリョンはドンソクの部屋にまた侵入し、眠っていたヒスを恐怖させた。
そこへドンソクが帰ってきてことなきを得たが・・・エリョンは放心したようにつぶやくのだった。
疲れたわ
こんなこと うんざりよ
だけど
自分でもどうにもならない
こうまで切実にドンソクの愛を求めるエリョンの気持ちにショックを受けたヒスは、ドンソクと距離を置くことにした。
ヒスから別れを切り出されたドンソクはそのことをエリョンに告げ、自分を愛してるのなら、今後は自分の前から消えるよう、力なく告げた。
過去のビデオを見ていたドンソクは、そこにエリョンの姿を発見する。
彼女は、以前から彼を知っていて、彼に近づいたのだった。
慌てて「サッドムービー」へ向かったドンソクだが店は閉まっていて、そこでヨンジェから、エリョンが行方不明だと聞かされる。
わかりますか
独りぼっちで水槽を漂う気持ち・・・
シネマコリアさんにこの映画のページがありました。
魚座 ← 一読の価値ありです、是非。
前から観たかったのですが、ようやく、観れました。
普通のラブストーリーだと思ってたんですが、違いまして、半ばから「ストーカーもの」になってしまいます。
観終えて思い出したのは、フランソワ・トリュフォー監督の『アデルの恋の物語』(1975年)・・・それからエリック・ゾンカ監督の『天使が見た夢』(1998年)もかな。
私は観ながら、ストーカー側は悪くなく、むしろ男性の方が冷たく感じてしまったんですが、それがキム・ヒョンテ監督の意図だとも思えなかったです。
監督は都会で暮らす人の孤独と愛への渇望が描きたかったんだと思います。
エリョンは悪人には見えず、「いちず」だとすら思いました。
愛に執着する女性の映画ですが、激情的な過剰さはなく、あっさりした画面です。
イ・ミヨンさんの演技もそこまで激しくなかったです。
ラストは若干あやふやで、何となくエリョンが心を病んだのかと思いましたが、ドンソクもなんらかの後悔を感じていたかもしれません。
何となく、ヨーロッパ映画、フランス映画のような感じもあり、また2000年頃の韓国映画らしくもありました。
私は気に入りましたよ。
最後の方でヒスが言う「愛がわからなくなった」って言葉には同感です。
皆さまにオススメするほどではありませんが、また機会があったら観てみてくださいね。
でわ、今日も最後までありがとうさんでした
アンニョン・・・(^.^/)))