アンニョン(^-^)ノ
いつもありがとうございます
一昨昨日からある日本映画について書いてたんですが、ど~しても、何を書いても気に入らず・・・かと言って長々と「言い訳」みたいな感想に終止するのもそれもイヤで困ってしまいました
私はよく自分の書いた映画の感想を読み返してるんですけど、ああ、作品の良さを読んでくれる人に伝えきれてないなあその素晴らしさを真剣に書いてないなあと思って恥ずかしくなります。
たしかにブログは自己満の世界に違いないけど、反省もしてますよ。
そうなると書けなくなりますが、特に日本と大韓民国の関係、朝鮮民主主義人民共和国の関係を書くのが本当に困難。
私だっていつも考えてるんですが、書こうと思うといつも同じようことを書いてしまいそうになる気がします。
ほんとに難しいですね。
私は人が書いたことのないものを書いてみたいと思う時もありますから・・・。
映画は映画だ、ですけどね、それでも、私ですら人に読んでもらっても恥ずかしくないものに、1mmでも近づけたい気持ちもあるんですわ。
まあ、そう思ってないと続けて書けないでしょ、いや、ホンマに。
そう考えるとホラー映画はええですなあ。
ある種、肩の荷が下りてくれるような気分もある。
怖いけど、純粋に観れるジャンルのような気がしてきて嬉しい。
でも、それが戦争を背景にしたホラー映画だと、やっぱり少しは責任が生じるんじゃないですか。
そこは注意して書かなダメでしょうね。
ともかく、4月11日、この作品を観ました・・・
1972年ベトナム─
僕たちは
敵ではなく、幽霊と戦った・・・
極限状態の人間を描いた究極のサバイバル・ホラー!!
R-POINT
R-POINT
原題:알포인트
英語題:R-Point
(2004年、韓国映画、107分)
監督・脚本:コン・スチャン
脚本:ピル・ヨンウ
武術:チュ・ヨンミン
撮影:ソク・ヒョンジン
照明:イ・ジュセン
音楽:パン・ジュンソク
出演
カム・ウソン → チェ・テイン中尉 小隊長
ソン・ビョンホ → チン・チャンノク中士(軍曺)
パク・ウォンサン → マ・ウォンギュン兵長 梅毒
オ・テギョン → チャン・ヨンス兵長
イ・ソンギュン → パク・チェヨン下士(伍長)
ソン・ジノ → オ・ギュテ兵長
ムン・ヨンドン → ビョン・ムンソプ上兵(上等兵) 無電兵
チョン・ギョンホ → イ・ジェピル上兵(上等兵)
キム・ビョンチョル → チョ・ビョンフン上兵(上等兵)
キ・ジュボン → ハン・ジュンヒョン中領 CID(通信保安捜査)隊長
アン・ネサン → カン大尉
イ・ドンウン → チョン・ウイル一兵(一等兵)/軍医官
ソン・ガプソク → チョン・スク兵士
オ・ヒョンス → キム一兵(一等兵)
イ・ウネ → 少女
キム・ヒジョン → 少女
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
『R-POINT(アール・ポイント)』は韓国のホラー映画です。
題名が楽天ポイントとかぶってるのでご注意ください。
何度も書きますが、私はホラー映画から韓国映画に入ってますので、韓国のホラー映画について調べてた中でこの作品を知ったんだと思います。
けど、そこまで興味を惹かれず、ようやく観た感じです。
まー、ホラー映画が怖くって観れなくなってたしねー
ベトナム戦争末期の1972年。
ホンバウ戦闘での200人の部隊中、唯一の生存者であるチェ・テイン中尉(カム・ウソン)は、今なお悪夢に悩まされている状態であった。
しかし、彼の本隊復帰要請は撤回され、CID部隊長(キ・ジュボン)は、チェ中尉に秘密の任務を命ずる。
6ヶ月前、作戦地域名〝R-POINT(ロミオ・ポイント)〟に潜入していた部隊が1人の生存者を残し全滅した。
しかし現在も師団本部通信部隊の無線機に〝R-POINT〟で死亡したはずの隊員たちから救助要請を叫ぶ声が無線に送られてきていたのだ。
全身火傷で入院しているただ一人の生き残りである兵士は恐怖し、仲間は全員死亡したはずだと証言する。
はたして隊員たちは本当に死んだのか?
チェ中尉に命じられた作戦は、隊員たちの生死を確認できる証拠を確保することが目的だった。
テイン中尉は選ばれた部下たちとともに〝R-POINT〟を目指すが、その入り口で「不帰。手に血がついた者、帰ることができない」と刻まれた古い碑文が見つかる。
〝R-POINT〟で何が起こったのか?
新たにやって来た隊員たちにもその恐怖が襲いかかろうとしていた。
主演はカム・ウソンさん。
2009年の『アウトロー 哀しき復讐』以来、映画への出演がないのが残念なんですけど、代表作はイ・ジュニク監督の『王の男』(2005年)でしょうか。
良かったなあ、チャンセンとコンギル・・・。
カム・ウソンさん、ドラマにはよく出演されてるようですね。
チェ中尉を演じるカム・ウソンさん、ホントにかっこよかったです。
さすがと思いました。
しかし役的にはきっついものがあり、チェ中尉は冒頭、娼婦との時間を過ごしていた時、躊躇なく女性を射殺するショッキングな登場の仕方・・・。
それが何てゆうのか、考える前に撃たないと生き残れないって戦争の修羅場を感じさせるんですね。
そんな経験をした人は、生き残ってもおかしくなって仕方がないと思いますが、チェ中尉は部下たちからも「怖い人」と思われてる。
両手に生首を持って運んでたとか。
それが戦争ですがね。
隊の二番手的な人、チン・チャンノク軍曺を演じるのはご存知、ソン・ビョンホさん。
『大韓民国1%』(2010年)って映画もありましたけど、こうゆう厳しく怖い軍人さんを演じてもハマりますよね~。
でも、私としてはまた、もっと優しいソン・ビョンホさんも見たいです。
ドラマとかでも悪役とか怖い役ばっかり・・・。
隊員たちの一人、パク・チェヨン伍長を演じるのは『パラサイト 半地下の家族』(2019年)のパク・ドンイク社長を演じたイ・ソンギュンさん。
若い。
演技もなんか、若いです、ホント。
そのほかにも、パク・ウォンサンさんも出てはるし、なぜか私がいつも気になるチョン・ギョンホさんも出演してます。
キム・ビョンチョルさんってあんまり知らなかったんですが、この映画の中では、なにかイラッとさせられる存在(^_^;)
もちろんホラー映画なので楽しい雰囲気じゃないんですけどね。
そんな中でも、やっぱり頼れる人、いつも冷静な人を探してしまうし、そうゆう人に頑張ってほしいと思うものなんですよねー。
そうなるとチェ中尉やチン軍曹が経験もあって、信頼できそうですけどね・・・。
若い兵隊さんたちは、すぐに慌てたりパニくるので困ります
目的地に着く前に竹林の中で敵から急に攻撃を受け、戦闘状態になるんだけど、そこは臨場感と迫力がありました。
弾が飛んできて竹が倒れてくのがリアルでしたね。
そこで隊員たちは敵の姿を目にしますが・・・
この作品、ホラー映画ですけど、戦争映画の怖さもあります。
目的地に建つ廃墟が素晴らしい。
この作品、そんなに予算がいっぱいだったイメージがないので、映画のためにわざわざ建てたって話じゃないと思うんだけど、あったんでしょうね~、元から。
凄いのがありましたね
ぽつんと一軒家。
ところで、この映画ですが、観てる時には、これはもしかしたらベトナムどころか海外ロケすらせずに、韓国の山奥とかで撮影したんじゃないの~って思ってたんだけど、輝国山人さんのページを見たら、「撮影場所 ベトナムとカンボジア オールロケ」だそうです。
そうだったんですね(^_^;)
そう言われてみれば、それっぽい。
後半はこの廃屋敷が主要な舞台となり、そしてはたせるかな、一人、また一人と犠牲者が出てしまう。
このあと、イ・ソンギュンさんに大変なことが
ホラー映画としては、いぶし銀系とか思った。
音とかでバーンて驚かすところもありますが、ごく控えめ。
けどね~、幽霊の出方が怖いんですね~
いや、後半、いかにも幽霊らしい出方もあるんですけどね、前半の出方、私は好きですね。
ぞわ~((((;゚Д゚))))ってなりました。
怖さ度はそこまで高くないけど、いい怖がらせ方だと思います。
そして、逃げ出せない状況の中で仲間内から行方不明者や犠牲者が出ることで、隊員たちの心が少しずつ狂気に苛まれていきます。
そうなったらむしろ、より危険なんだと思うんだけど、人間やはり極限状況ではそこまで冷静ではいられない。
そういったあたりに、イム・ピルソン監督の『南極日誌』(2005年)も私は思い出しました。
チェ中尉やチン軍曹以外の若手の隊員たちはけっこう、つまらないことを延々、話してたりして(階級が決まってるので上下関係はある)、リズム的にはダラダラしてるところもあります。
そんなタイトな映画じゃないです。
正直、眠くなるところもある。
けど、退屈になりかけると怖いシーンがあったりして、そのリズムが私の好みでしたね。
なんてゆうか、そこまでキッチリしすぎてない〝遊び〟があった方がホラーは怖くなると思う。
まあ、この映画は戦争映画でもあるし、暗いは暗いですけどね。
結局、映画としてはそこまでハッキリした真相は用意されてないのかもしれませんが、私はその納得できなさ、わからなさが好きでした。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)も最後、わからないままに終わるのがいいと思うし、結局、ホラー的なことは人にはわからないものなんじゃないですかね。
だからこの映画で登場人物が幽霊を見る時、それは幻覚なのかもしれないけど、また霊的な存在を否定すると説明のつかないこともありそうですよね。
ホントに不可解で怖くて、だから面白い(´∀`*)
それでも最後は、どうなるどうなるって感じでしたけど、怖さとビックリもあって楽しめました。
チェ中尉の最後の決断ですが、私は好きですねー。
彼はきっと、軍人としてきちんと仕事をこなして、だからこそ生き残ってきたのだろうけど、その中で本人も気づかないうちに強い罪悪感を溜め込んできたのだろう。
女性すら手にかけてきたのだから・・・。
と、なんとなく私に考えさせるような、コン・スチャン監督の脚本はやはり優れていると思います。
韓国はベトナム戦争に参戦したわけですが、そのことで当然、負の歴史を背負うことになったと思います。
ベトナム戦争を題材にした韓国映画ってそんなに多くない印象ですが、『R-POINT』は珍しいベトナム戦争が舞台のホラー映画で、考えると、さらに怖い作品なのかもと思いました。
この映画の根底に、戦争に対する罪の意識があるのは間違いないんじゃないですか。
コン・スチャン監督は映画としては、『R-POINT』以外には、もう1作、チョン・ホジンさん主演の『GP506』(2008年)しか監督しておられません。
まずいことに私、ある人のせいで『GP506』の結末らしきものを目にしてしまったかもしれません
ま~、読んだ私がアホでした
「観てない映画については先に読まない」、やっぱりそれが大事なのかもしれないし、私もネタバレには注意しなければと思いました。
コン・スチャン監督は他に、脚本家として『ストライキ前夜』(1990年)、『クリスマスに雪が降れば』(1998年)、韓国版の『リング』(1999年)、『カル』(1999年)に参加されてます。
そしてドラマ、『昏睡 こんすい(Coma)』(2006年)も作っておられる。
やはり、ホラーとか怖い系を得意にされてるようですね。
こうして映画について書いてると時々、何のために書いてるのかわからなくなる時もありますが、まあ、なんかの使命感かなと自分では思ってます(^_^;)
私としてはカム・ウソンさんの映画が観れて嬉しかったし、ホラー映画としても私の好きな感じの作品でした。
ホラー映画ですので皆さん、観てくださいねって感じじゃないけど、ホラー映画とか怖い映画が好きな人は是非、また観てみてくださいね。
でわ、今夜もおおきに~
アンニョン~(^.^/)))