サンタ・サングレ 聖なる血 1989年 アレハンドロ・ホドロフスキー監督作品 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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2月21日からこの作品が公開スタートですNEW

 

スウィング・キッズ

映画 『スウィング・キッズ』 公式サイト

 

1951年朝鮮戦争、捕虜収容所で出会った国籍も身分も異なる寄せ集めのタップダンス集団。時代とイデオロギーに翻弄された〝スウィング・キッズ〟たちの自由と夢を懸けた感動作ビックリマークです!!

 

私も超・期待してますよ~音譜ヾ(*´∀`*)ノ音譜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも読んでくださり、本当にありがとうですキスマーク

 

この一週間くらい、けっこう私的にはいろいろ映画を観てたんですが、限られた中では全部の作品を記事にすることは困難です。

それに、一つ一つの作品を詳しく書くことも難しい・・・。

 

字数は少なくなると思うけど、韓国映画以外の作品も頑張って書かせてもらいます。

 

まあ、ホント、自分の感想ですけどね。

 

2月8日、この作品を観ました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

サンタ・サングレ 聖なる血

 


 

サンタ・サングレ 聖なる血
原題:Santa Sangre
英語題:Holy Blood
韓国語題:성스러운 피
中国語題:圣血

(1989年、メキシコ・イタリア合作映画、123分)

監督・脚本・原案:アレハンドロ・ホドロフスキー
脚本・原案:ロベルト・レオーニ
脚本:クラウディオ・アルジェント
製作総指揮:アンゲロ・イアコノ ルネ・カルドナ・Jr.
製作:クラウディオ・アルジェント
撮影:ダニエレ・ナヌッツィ
音楽:サイモン・ボスウェル
編集:マウロ・ボナンニ
字幕:関美冬

 

【出演】
フェニックス - アクセル・ホドロフスキー
子ども時代のフェニックス - アダン・ホドロフスキー
コンチャ - ブランカ・グエッラ
グリンゴ・サーカスの団長オルゴ - ガイ・ストックウェル
入れ墨の女 - セルマ・ティゾー
アルマ - サブリナ・デニスン
子ども時代のアルマ - ファビオラ・エレンカ・タピア
アラジン - ヘスス・フアレス
ポン引き - テオ・ホドロフスキー
モンシニョール - セルジオ・ブスタマンテ
ルビ - グロリア・コントレラス

配給:ケイブルホーグ


 

話は過去に戻りますが、私がアレハンドロ・ホドロフスキーの『エル・トポ』(1971年)を観たのは正確な時期は忘れたけど、10代の後半でした。

前に書きましたように、映画好きの友達と選んで、ビデオをレンタルして観たんですが、非常に衝撃を受けました。

これは凄いビックリマークと。

 

たしかに、普通では体験できなような何かを観ようと期待してたんですが当時の私には期待以上でした。

 

 

でも、観ながら、最後の方、変な気分だったですね。

 

小学校高学年の頃、上田秋成の『春雨物語』の中の一篇、「捨石丸」をを読んでいて、で、中学生の頃、菊池寛の「恩讐の彼方に」も読んでたんです。

 

で、「捨石丸」も「恩讐の彼方に」も、つまり大分県の「青の洞門」とゆうトンネルが完成した時の実話に基づくってことみたいなんですよ。

 

まあ、禅海さんって和尚さんが掘ったらしいんですがね、「捨石丸」も「恩讐の彼方に」もやっぱ、創作だっちゅうことですわ。

本では「逃亡殺人犯」やからね(^_^;)

 

それで、『エル・トポ』を観た人はわかるでしょうけど、後半が一緒なんですよ、「捨石丸」や「恩讐の彼方に」に。

 

なんで、1970年のメキシコの映画が、昔の日本の文学とこうまで似てるのか。

いや、これはアレハンドロ・ホドロフスキー監督が「捨石丸」や「恩讐の彼方に」をパクったと見るのが妥当ですが、今は「偶然・符号」の可能性と思いたい。

 

それにしても不思議だなぁ~。

トンネルを掘るとか・・・。

 

 

とにかく、『エル・トポ』はすごい映画だな~ビックリマーク

 

観ながら汗をかくほど、おののいていたようなに覚えてます。

 

10代も後半になると生意気にも「映画なんて・・・」だとか不遜に軽んじ、見下すものですが、『エル・トポ』を観て、映画は怖いと思った。

 

そして、その後、たしかに影響を受けてるんですね。

人生観とかにね、きっと。

 

『エル・トポ』はセリフの少ない映画なので言葉じゃないと思うけど、深い哲学があると今でも思います。

 

不気味で奇妙、残酷で怖い映画ですが、やっぱり観ておいて良かったなぁ~!!

 

 

その後、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の次の作品、『ホーリー・マウンテン』(1973年)も観ました。

 

さすがに私もある程度、映画に順応していたところがあったからでしょうかね、『エル・トポ』ほどショックを受けなかったように覚えてますが、それでも凄いビックリマークと思いました。

 

なんか、映画ってよりも「カードを見ている」気がしましたね。

絵かなはてなマーク

タロット占いで有名な監督さんなので、それもあるんでしょう。

 

そして次にその後・・・私はアレハンドロ・ホドロフスキー監督作品をもう観ませんでした。

 

他に作品があるのかどうかも、知らなかったですね。

だから観ようとも思ってなかったんですよね。

 

もしかするとですよ。

もしかすると、私がそれまでの自分を切ろうと思って、意識的に10代から20代前半に体験したことから離れていたのかもですね。

 

でも、それも違う気がする・・・。

 

 

とにかく、レンタルDVDさんでアレハンドロ・ホドロフスキー監督の『サンタ・サングレ 聖なる血』を見つけて、借りて、観ました。

 

やはり何も知らずに観たんですが、観終えて、どんなストーリーなのかってことはよく把握できず、説明もできない感じですね。

セリフも多くないし、説明的なことも多くないし。

 

とにかく、久しぶりに観たアレハンドロ・ホドロフスキー監督の映画作品は、やっぱり凄かったってことです。

 

 

話的にはけっこう前後してる感じで混乱もしますが、途中でわかります。

 

話と言ったって・・・不死鳥のタトゥーを胸に入れた青年が病院の一室の中で鳥のようになっている。

 

そして時はさかのぼり・・・時計

 

サーカスの団長オルゴはそうとう変な人なんですけど、刺青の女と浮気していて、団長の妻コンチャは、カルト的な宗教団体「サンタ・サングレ」の中心人物・・・。

 

Santa Sangre = 聖なる血

 

夫婦の一人息子フェニックスはそんな異常な両親に育てられて苦しんでましたが、刺青の女の付き人はてなマーク言葉の話せない美少女アルマにほのかな恋心を感じている。

 

 

そういった導入部なんですけど、こういったことは青年になったフェニックスが病院の一室で、あたかも鳥のようになりながら、回想する感じ・・・はてなマーク

 

 

ちっさい人は、主人公フェニックスの友、アラジンさん。

 

 

フェニックスの、お父さんを信じていいいか、お母さんを信じていいのかで困ってる感じがオリバー・ストーン監督の『アレキサンダー』(2004年)を思い出しました。

 

 

で、かなりショッキングなことが起こりまして、フェニックスの人生は一変し、彼の淡い恋もかなわなかった。

 

だあ~、説明が下手あせる

 

自分でも恥ずかしい(>_<)

 

 

まあ、映画サイトなどにあらすじが載ってるのでそれを読んでもらったらいいんですけど・・・ただ、私が読んだかぎりでは映画サイトなどのストーリー、解説はどこか的はずれに感じました。

 

要は、言葉で言い表すのが困難な映画なんでしょう。

 

だからこそ、映画として存在してるわけですし。

 

青年のフェニックスは母コンチャに呼び寄せられ、母の心とフェニックスの腕が一体となって動く奇妙な一心同体芸を身につけ、舞台に立つようになる・・・「一心同体芸」・・・凄っ(^_^;)

 

 

そしてフェニックスはある女を殺めてしまう・・・。

 

 

フェニックスの視点からだけでなく、ある女性の物語もあります。

彼女はある夜、恐ろしい体験をする。

 

 

その女性を演じるサブリナ・デニスン・・・魅力的な女優さん。

 

 

凄い絵だなぁ~ビックリマーク

 

 

起こってることは惨たらしい殺人だったりするんですが、けっこうカラッと笑えてしまう変なムードもある。

 

シュール・・・ですかはてなマーク

いや、私にはわからないけど。

 

途中で巨大な女子プロレスラーに男のプロレスラーがかかっていってひっくり返るのとか、あきらかに監督も笑いを取りにきてるでしょ。

 

しかし、事態はやっぱりバイオレンス。

 

 

もちろん、オチは書けませんが、私、観てる間はなんのこっちゃぜんぜんわからへんかったんですが、オチ、ってゆうか結末を目にした時、それまでの話がわかったような気がしました。

 

あ~、そうなのか!?みたいな。

 

まあ、間違ってるかもしれないんだけどね。

 

せつない結末だと思います。

 

とにかくビジュアルっちゅうか、絵の説得力が凄いです。

 

予算とかはハリウッドの超大作にはかなわないのだろうけど、ハリウッドの超大作に勝ってるもん、絵が。

 

そのへん含みもあり、私は終始、圧倒されていた。

 

 

そして『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』がまた少し、深く理解できたように思います。

共通点があったのでね。

 

また観返したいなあ~!!




映画としては絶対に好き嫌いのある映画でしょう。

 

そりゃもう・・・イヤって人はイヤでしょう。

 

カラッとした残虐とかね、そういった世界がイヤな人は無理でしょう。

 

絵にも物語にも狂気性が満ちてるので、それもありますしね。

 

でも、好きな人は大好きなんでしょうね。

 

人によっては醜く見え、人によっては美しく見えビックリマークみたいな。

 

ま、何でもそうか。

 

私は観れて良かったです・・・凄い映画!!

 

でわ、最後までありがとうですキスマーク

アンニョン~(^.^/)))