佐々部清監督作品 『この道』 公開中 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

【追記】

 

佐々部清監督のドラマ

約束のステージ

時を駆けるふたりの歌 (読売テレビ)

2月22日 夜9時放送!!

 

公式サイト 左矢印 クリッククラッカー

 

内容は公式サイトでご確認くださいひらめき電球

面白そうなドラマですビックリマーク

 

 

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香港・中国合作映画

サイバー・ミッション

1月25日から日本公開スタート!!

映画『サイバー・ミッション』公式サイト

日本が誇る山下智久くんが

ハンギョン(元SUPER JUNIOR)、リディアン・ボーン

リー・ユエン、マイケル・パパジョン、リウ・カイチーと

共演する作品です(初の悪役とのことです)ビックリマーク

どわー、この映画も観たくなってく~る~(>_<)あせる

・・・それにしてもイケメン対決が過ぎますクラッカー

 

 

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アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうです!!

 

この作品を観に行ってきました映画キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ音譜

 

 

 

 

 

童謡生誕100年

- KONOMICHI -

 

この道

 

 

そうか、トンデモない人だったんだなぁ!

 

〈北原白秋〉〈山田耕筰〉

今、この二人が生きていたらどんな歌をつくるのだろう

 

 

映画『この道』公式サイト

 

上映劇場は、コチラひらめき電球

 

映画 『この道』 予告篇

 

 

この道


(2019年、日本映画、105分、G)


監督:佐々部清
脚本:坂口理子

プロデューサー:間瀬泰宏
音楽:和田薫
主題歌:EXILE ATSUSHI


出演:大森南朋、EXILE AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、小島藤子、由紀さおり、安田祥子、津田寛治、升毅、柳沢慎吾、羽田美智子、松重豊、近藤フク、佐々木一平、稲葉友、伊嵜充則、松本卓也 ほか

 

 

北原白秋と山田耕筰。

 

子どもの頃、うちに『日本の文学』とゆう図鑑があって

何度も読んだものですが

(だから文学者たちがどんな顔をしてたか、知っている)

かと言って北原白秋とゆう人物に私が詳しいわけではなく・・・

山田耕筰のCDやレコードも持っていなかったので

この映画を観る直前

「しまった、せめて北原白秋の詩集は読んどくべきだったあせる」と

焦ったけど、映画が始まると大丈夫でした(´∀`*)

 

この映画の前半では、セリフと音楽において

ある心地よいアプローチがなされていて

映画を観ながら、いかに私たち日本人に

北原白秋と山田耕筰の芸術が浸透しているか、思い知りました。

 

あの歌や詩はこうして生まれ

昔から日本で親しまれてきたんだなぁ・・・と( ;∀;)

 

私たちはすでに、北原白秋と山田耕筰を知っている。

 

確かに「この道」はもうずっと、私の頭の中でも聴こえています。

 

佐々部清監督の映画はいつも、私に懐かしさを感じさせます。

 

初めて観た『チルソクの夏』(2003年)からいつも・・・

自分が生きてきた日本へのノスタルジアを。

 

 

映画の構成がまず、私の非常に好むタイプの形で

EXILE AKIRAさん演じる山田耕筰が過去を記者に語り

回想していく・・・。

 

前半、意外なくらい笑えるんですが

北原白秋とゆう人が、無邪気とゆうか、イノセントとゆうか

ちょっと常識のない人で、思いつきみたいに女を好きになるので

時代が時代だけに、天罰が下ってしまうあせる

(「白秋エロ期」)

 

(逮捕された時におモチか何かを渡した人・・・

やっぱりあのお方だったんですねひらめき電球

 

それでも人柄が憎めないので、大変だビックリマークって感じで

周りの人が助けてくれるんだけど、バチが当たったことで

改心してくれただろう・・・と思ってると

これがぜんぜんわかってない(>_<)

 

その時の与謝野鉄幹先生(松重豊さん)たちの

「えええ~・・・汗」ってゆう表情が大爆笑でした(;´∀`)

 

そんなふうに思いのままに恋に生きる北原白秋ですが

自分がフリーダムな分、相手もなかなか予想外で・・・

一旦は自ら命を絶とうとまで思いつめたが

海が冷たかったしカニもいた。

けど、その心境のお陰で、また新たな出会いが(^_^;)

 

 

様々な文豪や文学者の偉人たちが登場しますね。

 

お名前だけは、少しずつ存じ上げてます。

しかし、その作品に深く触れた経験が私には微妙で汗_| ̄|○汗

 

小学校や中学の授業が脳裏はかすめましたよ。

 

しかし、私も十代、少し活字が大きめの本で

明治、大正、昭和の文学を自分的に読んだものです。

「読んだ」とゆうか

少なくとも「本人は読んだつもりになっていた」って感じですが

そうは言っても、じゃあ今、もっと読めるんかと言ったら

もっと読んでないんですがね(^_^;)

 

菊池寛先生の作品は読みましたよ。

この映画では、津田寛治さん演じる菊池寛先生は

短い出演時間ながら独特のムードで印象的。

 

前半の北原白秋の立ち位置は

与謝野鉄幹先生に可愛がられ

与謝野晶子さんにかばわれて

頼りなく甘ったれたところがあるんだけど

そうそうたる若手から慕われてる立場。

 

でも、女に逃げられて、寂しさのあまり酔いつぶれたりして

年下の人たちからも、半ば呆れ気味に同情されてたり

つまり、そうゆう人なんだと思います。

 

半分なめられかけとゆうか、得な性分とゆうか何とゆうか(^_^;)

 

それは、出版記念パーティーや

山田耕筰との再会の時に見せるナイーブが

人を魅了したんじゃないかと私には思えました。

 

監督は北原白秋を「やんちゃで滑稽な男」として

描いてみたかったとおっしゃってますが

「やんちゃで滑稽な男」・・・それって韓国映画じゃないですか!?

代表的な存在としてソン・ガンホはゆうに及ばず・・・。

 

頭の切れる人、有能な人もかっこいいけど

やんちゃで滑稽な人を映画で見ることほど、楽しいこともありません。

 

そして、詩人としてその生活はどうなんだ!?あせるって

北原白秋ですが、実は「子どもが大好き」ってゆう

そこだけは揺るぎない一面があるのでした。

 

 

これは

詩の映画で

歌の映画で

歴史の映画で

トンデモない人の映画で

そのトンデモない人とかかわった女性たちの映画で

そして、胸に迫る友情の映画。

 

北原白秋のところにある日

鈴木三重吉(柳沢慎吾さん)の紹介で

山田耕筰がやって来て、あなたの詩を歌にしたい

歌にしたら、また新しい命が吹き込まれるから、と言ったところ

なんせ北原白秋も言葉の人なので細かいところでカチンときた。

 

その結果

食材の投げ合いからつかみ合いとゆう低次元の争いにあせる

「二度と来るなーむかっ」と、最初の出会いが最悪でした。

 

しかし、1923年(大正12年)9月1日

関東大震災が起こり、二人は再会することになります。

 

そこで歌われる「ちょうちょう」に癒される、荒れ果てた街。

 

 

ちなみに

パンフレットに載っている北原白秋、山田耕筰、両氏のお写真・・・

驚くほど、大森南朋さん、AKIRAさんにソックリなのですビックリマーク∑(゜∀゜)

 

そりゃ、俳優さんが似せて演じてはるんですが

それにしても、です。

だから私は実話の映画化って大好きなんですよ。

実在の人物を演じる俳優さんが好きなんでしょうね。

 

映画を観ることで、その人物への興味の入口にもなりますし。

 

この映画では俳優さんたちが、老いを丁寧に演じてて

それがまた長大な時間の流れを実感させて、感動的です。

 

北原白秋、山田耕筰、両氏のコラボは順調に進み

日本中で愛される歌が生み出されていく。

同時に、二人は深く理解し合い、強い友情を育んでいく。

 

 

日本の国でラジオ放送が始まることになり

JOAK、東京放送局の第一回放送で

「からたちの花」の歌が流れることになる。

(由紀さおりさん、安田祥子さんが歌われます音譜

 

山田耕筰は音楽家として、喜びを隠しきれず

万感の思いを胸に指揮を取った。

 

私たち観客もぼーっと聴きほれるのですが・・・

しかし、その間、北原白秋は・・・はてなマーク

 

キッチリした常識人で真面目な人と

芸術には正直だけど足かせがない人とだから

最高の二人だったのかも・・・な、どと。

(山田耕筰も北原白秋にだんだん慣れていきます)

 

 

歌で国を元気づけてきた二人でしたが

時代は、悪く変わってしまった。

 

彼らは不本意な選択を強いられ

誰しもが時代の流れ、国家の命に従わざるをえなかった。

暗く、重苦しく、不幸な時代でした。

 

私はこの時代の場面で

子どもが大好きで、子どもみたいな人だった

子どもと遊ぶことが何よりも好きだったおじさんが

ある事実に直面する時・・・涙が止まりませんでした・゜・(ノД`)・゜・

 

 

与謝野晶子と北原白秋は

恋愛でも友情でもない、不思議な関係。

あえてゆうなら友情だけど、かなり「甘やかし」入ってます。

姉と弟のような・・・

ああゆう女の人も、男の人にはいないとアカンのちゃいますか。

 

北原白秋の三番目の妻、菊子は優しい奥さん。

だけど、北原白秋はきっとこれまでの女性遍歴をどこか

後ろめたく思っていて、奥さんには頭が上がらない感じ。

 

後半、北原白秋が自分の信念を貫き通そうとした時

強い調子で意見する場面では何とも言えない気持ちになりました。

 

映画の表面では、菊子の言い分は間違っているように思えるけど

それでもやっぱりもっと複雑だったのだろう、と思いました。

ジレンマを感じました。

 

山田耕筰と話す北原白秋を見て

菊子は、その中に入ることを躊躇しますが

その気持ちもわかります。

特別な関係・・・男同士の仲をただ見守る時もあるのでしょう。

目頭が熱くなりました。

 

ラスト近くで、山田耕筰は記者にある気持ちを吐露しますが

あれも実際の発言だそうです。

 

 

ドラマに日本文化らしい淡さや簡素を感じる

とても映画らしい映画で・・・

私は「映画らしくない映画」も大好きだけど

この作品のように、映画らしい映画を観ると

ああ、映画を観ているなぁ、と強く感動を覚えます。

 

基本的にどうしても、何か強烈なものだったり

最新の視覚的な表現だったり

そっちの方が興奮させられるだろうと思って観たりするけど

結果として何の映画だったかよくわからないこともあるけど

『この道』はそんな映画とは真逆の作品でした。

 

映画の中で、この音楽は子どもには難しすぎるんじゃないか

みたいな話も出てきますが

『この道』は、難しい映画ではありませんでした。

深い風情のある映画でした。

 

少しだけ残念に感じたのは

105分とゆう上映時間がとても短く感じられたことです。

何とゆうか・・・早かった。

 

と、言って、どこをどう増やせだとかそんなこと

私には言えませんし、もちろん思いつけもしないけど

後ろの方になると、終わらないで~、まだ続いて~あせる

と思ってました。

 

やっぱりまだ観ていたかったですね。

そして、すぐにもう一回、観たくなってました。

 

劇場に来ていたお客さんは

なぜかおとなしくもの静かな人たちに感じられました。

劇場から帰る時、皆さん、満足気でしたし

私と一緒に行った友達も、私もそうでした。

 

映画館で映画を観ることの喜びがそこにありました。

 

 

パンフレットは720円(税込)です。

やっぱり全ページがカラーで、ザッと内容は以下のとおり↓

 

・解説

・物語

・人物相関図

・北原白秋 大森南朋 インタビュー

・山田耕筰 AKIRA インタビュー

・キャスト・プロフィール

・コラム 金澤誠先生(映画評論家)

・北原白秋 生涯年譜 山田耕筰 生涯年譜

・監督 佐々部清 インタビュー

・登場人物紹介 用語解説

・からたちの花 由紀さおり・コメント 安田祥子・コメント

・童謡 「この道」 解説

・主題歌 EXILE ATSUSHI インタビュー

・プロダクションノート

・作品データ

 

何といっても、それぞれの方のインタビューが面白いビックリマーク

佐々部清監督はある映画監督とその作品について話されていて

それを読むとなるほど・・・と思います。

 

また、映画にまつわる様々ことについて解説されてますので

パンフレットを読むと、さらに映画が理解できます。

 

写真もいっぱいですので

劇場で観た時は是非、買ってください!!

 

 

解説: 「あめふり」「ペチカ」「この道」など数々の童謡を残した詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生を、音楽家・山田耕筰との友情とともに描いていくヒューマンドラマ。北原白秋を大森南朋、山田耕筰をEXILE AKIRAが演じ、「陽はまた昇る」「半落ち」の佐々部清監督がメガホンをとった。天賦の才を持ちながら、酒におぼれ、隣家の人妻に手を出して姦通罪で入獄するなど、自由奔放な天才詩人・北原白秋。ドイツ留学を経て、日本初の交響楽団を結成した生まじめな性格の秀才音楽家・山田耕筰。児童文学誌「赤い鳥」を発刊した鈴木三重吉は「日本の子どもたちに、日本人による童謡を創ろう」と、性格も生き方も異なるこの2人に童謡創作の白羽の矢を立てる。2人は才能がぶつかりあいながらも、関東大震災の被害で意気消沈する子どもたちを元気づけるため、数々の童謡を世に送り出す。しかし、時勢は戦時下へと突入し、2人は子どもたちを戦場へ送り出すための軍歌を作ることを命ぜられてしまう。(映画.com

 

 

私がオススメする日本映画です合格合格合格合格合格

 

今、映画館では魅力的な映画がいっぱい公開されてるけど

映画がお好きなら、この作品を選ばれてはいかがでしょうかクラッカー

 

公開してる劇場も多いので、是非ビックリマーク\(^o^)/ビックリマーク

 

でわ、今日もありがとうです・・・またッ(^.^/)))