韓国映画 熱血男児 2006年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 
 
アンニョンです(^-^)ノ
いつも、ありがとうですキスマーク
 
ジャーナリストの安田純平さんが犯行グループから
解放されたと知った時、良かった!!と安堵をまず感じたけど
すぐに、気が滅入りました。
いつものようにあの醜悪な、醜悪な自己責任を言い立てる
「世論」とやらがゴミクズのように蔓延すると思ったから。
 
時々、考えますよ。
世間が狂ってるのか、うちがおかしいのか、って。
 
普段はニュースとかぜんぜん見ない私ですが
安田純平さんの会見を見ていて、でも、ホッとしました。
ため息が出ましたね。
 
安田純平さんは立派な方だった。
うわついた安易な世論や、陰口によるリンチなんかとは
ぜんぜん別の世界の人だった。
3年4ヶ月の拘束を耐えて
今も揺るぎない信念を失わない方です。
 
私にはまだわからないけれど・・・
やはりジャーナリズムはこの世に必要なんだと
教えてもらったように思います。
 
 
 
さて・・・今日、書かせてもらう作品は、メモを調べますと・・・
2015年の11月21日に初めて観た映画ですカチンコ
3年前ですか・・・ずいぶん時間が経ちました時計
作品そのものも2006年と古い映画なんですが
素晴らしい韓国映画なので
お時間がある方は読んでみてください映画キラキラキラキラキラキラタバコ
 
 
 
 
 
復讐に命を賭けた男が出会ったのは・・・?
〝2006年最高のシナリオ〟と言われた作品を映画化した、
話題のアクションムービー!
 
 
 
熱血男児
 
熱血男児
韓国語題:열혈남아
英語題:Cruel Winter Blues

(2006年、韓国映画、118分)

監督・脚本:イ・ジョンボム
撮影:キム・ドンチョン
照明:イ・ウンス
音楽:キム・ジュンソク
武術:ユ・サンソプ

出演:ソル・ギョング、チョ・ハンソン、ナ・ムニ、ユン・ジェムン、リュ・スンヨン、オ・ヨン、シム・イヨン、キム・ジュンベ、クォン・ソンドク、チョ・ドクチェ、ヤン・ジョンヒョン、ソン・ウッキョン、イ・グァンス、チョ・ソッキョン、イ・リム、キム・ギョンラン、イ・ジュニ、イ・ギョンフン ほか
特別出演:チョ・ヒボン、チュ・ジンモ ほか
 
※ 「輝国山人の韓国映画」様のページから引用させていただいてます。
 
https://img.discas.net/img/jacket/088/244/r088244222L.jpg
 

Cruel Winter Blues (2006) - 열혈남아 - Trailer 予告編

 

 

これから秋が終わればまた寒い冬がやってきますが

この映画は是非、寒い季節に観てほしい作品です。

ツリーが画面に映りますから、クリスマス前後の話かなはてなマーク

 

私は暑い時には暑い映画、寒い時には寒い映画を観るのが

好きです。

 

題が『熱血男児』・・・

う~ん、「熱血」なのかなあはてなマークと、思いますが

時々、韓国映画のタイトルにかんしては

原題の直訳にせよ、日本で付けられた題にせよ

なんか「ミスマッチ感」を感じて、それを面白く感じたり

かっこよく思えたりするので、私はそれが好きなんだと思います。

 

実のところ、英語題が一番、的確だったりすることが

多いような気がしますがね。

 

『熱血男児』・・・まず、2002年の

日韓共同開催FIFAワールドカップの時のひとコマから

映画は始まります。

 

ビートたけしのようなソル・ギョング演じるヤクザのシム・ジェムンは

少年院で出会って以来、慕ってきた兄弟分の

イ・ミンジェ(リュ・スンリョン)を目の前で殺され、復讐を決意します。

 

ボスのウォンギ(キム・ジュンベ)は

もう話がついているとジェムンに釘を刺しますが

ジェムンは聞く耳を持たないようでした。

 

ジェムンは、ヤクザの世界に入ったばかりの手下

ムン・チグク(チョ・ハンソン)を伴い

標的のミン・デシク(ユン・ジェムン)の故郷である

チョルラナム (全羅南)道、ポソン (宝城)郡の町

ポルギョ(筏橋)へと向かいます。

 

ポルギョは閑散としたのどかな町ですが

チグクの出身地でもあり

二人はチグクの友達のサングン(オ・ヨン)に

「開店できる店を探している」と偽って

元は運動具店だった店舗を使わせてもらい、二階に寝泊まりして

デシクが現れる町の運動会の日まで一週間

この町で過ごすことになります。

 

https://photos.hancinema.net/photos/photo738822.jpg
https://photos.hancinema.net/photos/photo738823.jpg
https://photos.hancinema.net/photos/photo738833.jpg
 
デシクのお母さん、チョンシムは
クッパ(スープごはん)のお店を細々とやっていて
ジェムンは「怖いババア」だと言いますが
地元ではいい人だと慕われているようでした。
ジェムンはデシクを狙うために、毎日
お母さんのお店に通うようになるのでした。
 
アジョシ』(2010年)、『泣く男』(2014年)の
イ・ジョンボム監督の監督第一作の作品です。
 
そこまでの根拠はないのですが、また観返していて
脚本も担当するイ・ジョンボム監督は
北野武監督の作品の影響を受けながら
この作品を作ったように私には思えました。
 
何らかの目的があってのどかな町に来たけど
待っているうちにその目的から徐々に離れていくような・・・
そんな感じがして・・・この夏に『ソナチネ』(1993年)を
観返したこともあって、そう思えたんです。
ま、そんなに似てるわけじゃないんですけど。
それにソル・ギョングがビートたけしに思えたんですね。
もっとよくペラペラ喋りますけど。
 
イ・ジョンボム監督は『アジョシ』の脚本を書く時
「質屋のおじさん」にビートたけしを想定していた、との話もあります。
(たしか『映画秘宝』に書いてあったと思います)
ならば、初監督作品を作る時にも
北野作品が頭にあってもおかしくないんじゃないかな。
 
と、書きつつ、そういった分析的なことは私には難しいし
私の書くことじゃないとも思うので、ただ書いただけなんだけど・・・。
 
https://photos.hancinema.net/photos/fullsizephoto738849.jpg
https://photos.hancinema.net/photos/photo738837.jpg
 
言われなければ『アジョシ』の監督さんの前作だとは
気づかないんじゃないですか。
 
ん~、「ヤクザ映画」なんだろうけど
あんまり「ヤクザ映画」っぽくないとゆうか
「ヤクザ映画」的要素を抜いた、残りの要素が私は好きとゆうか
たとえば緊張感のある暴力シーンよりも
それ以外のどうでもいいエピソードがすごい好きです。
 
映画のほとんどは、ジェムンとチグクが
ポルギョ(筏橋)で出会う人たちとの話で。
 
いわゆる「オフビート系」とでもゆうのかな、そんな感じの
なんかズレたような笑いがところどころにあって
韓国映画のそれ系の笑いがすごい好きな私には嬉しい。
(『アジョシ』の笑いはもっと悪趣味やったけどね)
 
そしてポルギョ(筏橋)とゆう町に感じる懐かしさ
ふるさと感覚みたいのと、ぼやけたようなあたたかさの中で
テンション低く描かれるドラマが最高。
 
やはり、ナ・ムニさん演じるクッパのおばちゃんと
ソル・ギョングの場面ですね。
お店でふざけて「ああ言えばこう言う」をやったり
買いもんに行ったりする場面・・・
二人が出会ってからは、一瞬も目が離せません。
 
おばちゃんには息子が二人いて、長男は実業家
次男は船に乗って南極に仕事に行ってる・・・
ってことになってるんですが、長男はヤクザなんですよ。
そんで、次男のものを買いに行く時、ソル・ギョングに
付き合ってもらうんですがね。
 
ポルギョ(筏橋)には「干潟」があるんでしょうか。
地図で見ると海には面してないように見えるけど・・・とにかく
その風景が本当に、本当にキレイで
それを背景にナ・ムニさんが息子について
せつせつと語る場面にはジ~ンときます。
 
それだけに、ジェムンが、ついに目的を果たそうとする場面は
その舞台が意外な場所なこともあり
かなり神経がひきつるようなシーンになるんだけど
私は困って、なんとかならないのか、って思いました。
 
そして、よくわからないままにヤクザになって
ジェムンに従って行動を共にさせられてるチグクを
チョ・ハンソンが演じていて、また深みのある演じ方なんです。
 
チグクはもともとテコンドーの選手で
真面目なスポーツ選手で、だから頭が固いとゆうか
ルールやモラルがきっちりしてる人。
そんな青年がジェムンのようなムチャクチャで支離滅裂な
おっさんに付き従っても上手くいくはずなさそうですが
根がイイ人なので、そんな兄貴でも変に共感したりする。
 
また、テコンドーの道場の純真な子どもたちの前で
何のスイッチが入ったか、ジェムン兄貴が狼藉の限りを尽くして
子どもたちを泣かせてしまうとゆういたたまれないシーンもあり
コマメに引っ掻き回される周囲が気の毒。
 
そんな感じでとにかく真面目なチグク
絶対にヤクザには向いてないなあー、って思ったけど
いや、むしろ、こうゆう人がヤクザになってくれはった方が
世の中にはええようにも思えます。
 
それで言ったらジェムンも実はぜんぜんヤクザ屋さんに
向いてはらへんかったんですよね、ホンマは。
形から入って「ヤクザとはこれこれこうゆうもん」って
頭では思っててチグクにも荒っぽくわからせようと
したりするんだけど、それに徹しきれてない。
 
ややこしい人なんですがね。
 
ホントはヤクザになんかならなければいいおじさんに
なってたのかも・・・とも思えて、悲しいキャラなんです。
 
そして、ポルギョ(筏橋)に来て早々
ジェムンは例のコーヒー喫茶の女の子である
ミリョン(シム・イヨン)をやる気なさそうにナンパするんだけど
なんか変に仲良くなってしまい、その気がないようだった
ミリョンの方も二人でソウルへ行けたら、みたいに思ってしまって
そんな男女の関係も、色っぽいけどまた悲しいんです。
 
『アジョシ』とはまったく違う形で
セリフがまた素晴らしいんです。
笑ってしまうんですがね、同時になんか寂しくなるっちゅう。
イ・ジョンボム監督はやはり秀でた映画作家ですよね。
『泣く男』にはこの『熱血男児』のような
陰りとか、手垢とか、色あせみたいな負のうらぶれ感が
なかったので、またこんな映画も作ってもらいたいものです。
 
でも、私も
こんな映画ばっかり観てたら、気が滅入るかなぁ~(;´∀`)
実は最近、あんまり元気がないのです。
 
また。「冬の運動会」とか「冬の花火」とかな~汗
なんか、小説とかでありましたよねはてなマーク
余計にわびしい気分になるってもんですよね。
 
チョ・ヒボンさんがマイクを持って、ワーワーやってるのが
やっぱり笑えるんですが。
 
https://photos.hancinema.net/photos/photo738830.jpg
https://photos.hancinema.net/photos/fullsizephoto738850.jpg
 
観終えてから、3年の間ですか
いろいろな方々のこの映画についてのご感想を
読ませていただきましたが
不思議なことに、私とまったく同じ気持ちになった方は
おられなかった。
 
だからこの映画、観る人によって違う映画なんじゃないですか。
 
でも、ある方が書いておられたけど「人間ドラマ」だと思います。
 
いかにも韓国映画らしいとも思います。
韓国映画の多くは親と子の映画ですしね。
 
そんなんで、ずーっと気になってた映画について書けて
良かったです。
観た映画全部を書いてしまいたい欲求がすごく強いので
まだ書いてない映画が気になって気になって仕方がない(^_^;)
 
と、言って、この『熱血男児』についてだって
なにか自分なりに人様に読んでもらいたい核心を
書けたとは思えないんですが、最近、思いました。
私はやっぱり映画について書ききれません(>_<)
 
ただ、できるだけ書いてみるだけですね。
 
そんなものを読んでくださり、今夜もありがとうですキスマーク
 
ソル・ギョングとナ・ムニとチョ・ハンソンが好きな方は
絶対に観た方がいいですよ合格合格合格合格合格
 
でわ、また・・・アンニョン~(^.^/)))
 
https://photos.hancinema.net/photos/fullsizephoto738853.jpg
https://photos.hancinema.net/photos/photo738832.jpg
https://photos.hancinema.net/photos/fullsizephoto738804.jpg
 
解説: 「シルミド SILMIDO」のソル・ギョング、「連理の枝」のチョ・ハンソン共演によるクライムアクション。少年院時代から行動を共にしてきたヤクザのジェムンとミンジェ。ある日、2人は組織からある人物の殺害を命じられるが、誤って別人を殺し、その報復によってミンジェが命を落としてしまう。ミンジェを殺した男デシクへの復讐を誓ったジェムンは、弟分のチグクを連れ、デシクの母チョムシムが経営する食堂に出入りするようになるが……。(映画.com
 
https://photos.hancinema.net/photos/fullsizephoto738856.jpg
 
ソル・ギョング&パク・ヘイル主演の2014年の作品
原題:私の独裁者(나의 독재자)
来年の1月5日から公開ですNEWNEWNEWNEWNEWドンッ
 

https://eiga.k-img.com/images/movie/90116/photo/5e41a1df537e3b19.jpg?1540947362

絶対に観に行かねば!!(`・∀・´)!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イ・ジョンボム監督の大傑作 アジョシ