ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

NEW韓国1月20日から公開の韓国映画韓国NEW

 

 

操作された都市
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消された女
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スキャンダル デジタルリマスター版
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韓国映画ファンはいつも忙しいですねあせる

けど、どの作品も面白そうです合格ヾ(*´∀`*)ノ合格

 

 


‥…━━ *‥…━━ * ‥…━━ * ‥…━━ * ‥…━━ *

 

 

 

アンニョンです(^-^)ノ

いつも読んでくださり、ありがとうございます!!

 

1月6日、『スター・ウォーズ』を観に行ったあとで、夜

この作品を観ました・・・映画キラキラキラキラキラキラしっぽフリフリしっぽフリフリしっぽフリフリしっぽフリフリしっぽフリフリ

 

私は今、映画雑誌などは読んでいませんし

インターネットの映画サイトもあまりチェックしません。

アメーバのブロガーさんだけが頼りなんですね。

そんな中、韓国映画など、アジア映画以外の

ユーロ圏の作品の中では唯一、観たかったのが・・・

この作品でした。

 


最愛の友から、身勝手な人類たちへ

 


ホワイト・ゴッド

少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)
 

 

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)
原題:Fehér isten
英語題:White God
韓国語題:화이트 갓
中国語題:白色上帝 / 忠犬追殺令


(2014年、ハンガリー・ドイツ・スウェーデン合作、119分、PG12)


監督:コーネル・ムンドルッツォ
脚本:カタ・ベーベル、コーネル・ムンドルッツォ、ビクトリア・ペトラニー
撮影:マルツェル・レーブ
美術:マールトン・アーグ
衣装:ザビーネ・グライニグ
編集:ダービド・ヤンチョー
音楽:アシャー・ゴールドシュミット
動物コーディネーター:テレサ・アン・ミラー
テクニカルアドバイザー:テレサ・アン・ミラー


出演:ジョーフィア・プショッタ、シャーンドル・ジョーテール、ラースロー・ガールフィ、リリ・ホルバート、サボルチ・トゥー、リリ・モノリ ほか


配給:シンカ



 

【あらすじ ※かなり詳しく書いてますドンッ

 

ハンガリー、ブダペスト。

少女のリリと犬のハーゲンは強い絆で結ばれており

孤独なリリにとってハーゲンは唯一の心の支えだった。

 

数週間、母親と離婚した父親の元にリリとハーゲンは

預けられることになったが、父親はハーゲンを歓迎していなかった。

その上、同じアパートの住民が密告したことから

市の職員がやって来て、雑種犬のみ、高額な税金を納めるように

言ってきたために、父親はハーゲンを強く疎んじる。

 

リリは所属するオーケストラの練習に父親の住まいから

通うことになったが、ハーゲンを連れて行ったために

指導する音楽教師に目をつけられ、皆の前で叱責され

それに苛立って教室から立ち去ってしまう。

 

父親はリリが以前とは違い、素直な少女でなくなったことに困惑し

また離婚したことでイライラがつのり

反抗的なリリと言い争ううちに激高し

車からハーゲンを追い出し、そのまま置き去りにしてしまう。

 

そのことでリリと父親は、さらに折り合いが悪くなり

一つの部屋の中でギスギスした関係になる。

 

一方、街の中に置き去りにされたハーゲンは

本来、おとなしく、穏やかなことから、さらに戸惑いを感じる。

どこへ行っても人間たちは冷たかったが

同じ野良犬の境遇である犬たちと共に安住の地を求め、彷徨う。

 

だが、無慈悲な野犬狩りの追跡を逃れても結局

ホームレスの男に捕まって売り飛ばされ、最終的にハーゲンは

闘犬で稼ごうとする刑務所帰りの男に買われてしまう。

その男によって、ハーゲンは怒りと鬱積を感じるよう

冷酷に訓練され、徐々におとなしい性質から

怒りっぽく攻撃的な気質に変わってしまう。

 

そしてついにある夜、違法な闘犬の会場に連れて行かれ

そこで相手の犬を攻撃し、傷つけてしまう。

息も絶え絶えの相手の犬を見ながら、ハーゲンの中で

人間たちへの憎悪と凶暴性が膨らんでいくのだった。

 

リリは、何とかしてハーゲンを見つけようとしたが

どこを探しても、ハーゲンの姿は見当たらなかった。

不当にハーゲンと引き離されたことから

父親への怒りは大きくなるばかりで

また、自分を目の敵にして過度に厳しくする教師にも

腹が立っていた。

彼女は、ある晩、違法な薬物を男友達から預かったまま

パーティ会場で泥酔し、警察に捕まってしまう。

 

娘が以前とは違い、難しい年頃になっていたことに

初めて気づいた父親は、それに気づかなかったことを悔い

その日から、リリとの関係を修復しようと努力するようになった。

リリもその気持ちに応え、父親に明るい表情を見せるのだが

新しい犬を飼おうとゆう父親の提案だけは受け入れないのだった。

 

同じ頃、ハーゲンは、野犬たちの収容所にいた。

そこには、野良犬を引き取って、育てようとゆう人たちが

やって来ていて、ハーゲンに手を差し伸べる女性もいたのだが

ハーゲンはすでに、人間たちに対して憤怒しか感じてはいなかった。

人の手を噛んだことでハーゲンは処分されることになったが

そういった犬たちの入る檻に入れられそうになった時

ハーゲンはついに、仲間の犬たちと共に、行動に出るのだった。

 



 

なんか、パッと見

女の子とわんこの感動物語みたいな映画かな、と

思ってしまいそうになるんですが、違いました。

その違ったことが素晴らしいと思いました。

 

去年も、凄い映画をいっぱい観たけど

今年も最初っから、いきなり凄い映画に出会ってると思います。

世の中、凄い傑作で溢れてますね。

 

一言で言えば「憤怒」の映画だと思いました。

 

そして、人間の社会で通用しているルールなど

いかに不完全で、エゴイスティックなものかを問うた映画だと。

 

私はこの映画を観ていて、非常に強い怒りに

共鳴していました。

 

わんこ好きの方々ならもっとでしょうね。

 

映画の中で

犬のハーゲンが憤怒を溜め込んでいく状況と

少女リリがストレスやフラストレーションを感じていく状況が

交互に描かれて、最終的に爆発に至るんだけども

それはハーゲンの方で、リリも驚くほどです。

 

未成年の子どもたちも状況によっては弱い存在ですが

人間社会の中で生きる犬たちは、もっとなのかもしれません。

 

実のところ、リリも子どもとして被害者的な境遇ですが

ハーゲンを守りきれなかったことで

犬たちの怒りを買ってもおかしくないのかもしれません。

 

映画を観てて

革命ビックリマーク

暴動ビックリマーク

そんな言葉が私の頭に浮かびました。

 

今の日本、そりゃ誰しも普段の日常の中

イライラを感じてたり、不満もあるでしょうけど

革命や暴動を起こすほどの怒りに苦しめられることもないし

そんな人は見かけない。

(いや、実際の、現実のことはわからないのだけど・・・)

 

でも、この映画の中の、ハーゲンと同じ境遇を強いられたらはてなマーク

 

私は犬たちの暴動、革命に強いシンパシーを感じました。

 



 

ですので、ハッキリ言って、後半の暴動、革命は

非常に気持ち良かった。

暴動発生から最後まで、すごくエネルギーを感じて

観とれてしまった。

もうちょっと、人間がやられるのを詳しく見たかったけどあせる

 

この映画、ホラーとかスリラーとかだとして

怖くはない。

まあ、怖さの意味は違いますが、怖さはないと思う。

 

ですけど、もちろん、おとなしく紳士的な犬、ハーゲンが

粗野で野蛮な男たちに売り買いされ、追い回され

闘犬の訓練だとして虐待される場面には

目を背けたくなる方々が多いと思います。

 

ですので、私は私なりの警告の意味から

この映画については、詳しくあらすじを

書かせてもらいました。

 

わんこの楽しい感動映画だと思って

借りて、観はる方がおられたら、気の毒ですもん。

 

でも、やっぱり「怖い」ってよりも「怒りを覚える」って感じです。

 

だから、わんこたちの暴動、革命には

私はモヤモヤが晴れたし、応援してすらいましたから。

また、前半でハーゲンを横暴に虐待し、苦しめた人物を

ターゲットとして、キッチリ落とし前をつけますねん。

それがこの映画の素晴らしいとこですわ。

 

個人的には・・・リリの音楽の先生

あの人も、まあ殺されはせんでええけど

ちょっと噛まれといたら嬉しかったかな。

 

だから、やっぱりこれは憤怒の映画で

そして暴動、革命の映画ですよ。

私はまったく知らないのだけど

ハンガリーとゆう国には、その素地があるのかな。

 

映画を観ていると、犬たちを酷く非人道的に扱う国だと

思えてしまうんだけど・・・逆に、こうゆう映画が作られるんだから

違うと、そう思っていたい。

 

・・・ほんと、この映画では犬たちが可哀想ですよ。

正直、見てられないですね。

 

特に最初、捨てられたハーゲンを助けるように

仲良くなる、小さな犬がいますけど、あのわんこの最後は

本当に気の毒で・・・それでまた怒りを感じたんですね。

 

これは映画ですが・・・

私は、映画を観ていて、またもや本気で怒りましたね。

 

あんまり怒って、だから後半、かなり嬉しかったです。

 



 

ラストは、私たち観客に委ねてくれるような終わり方で

それがまた素晴らしかった。

私はもっと悲劇的な結末を想像してたけど

だから、私にとっては、ずっと幸せな結末です。

 

「穏やかに、同じ目線で」・・・ってことかな・・・。

 

けど、考えてみると、どう考えてもそれで収まりそうにないし

何よりも、もう、こうなったら人間に犬たちは任せておけない。

もしも、人間の社会で野良犬たちを許せないのなら

やはり虐殺するのだろうけど(実際、そうしている)

この映画の中では犬たちの暴動にどうしようもなかった。

犬たちの方も憤怒が収まらない。

 

だから問題は解決しないのだろうけど

・・・ん~・・・私もあやふやで、しっかりはわからないけど

映画の冒頭、リリの父親が、肉牛の検査をして

食用として適正かどうか、判断してる生々しい場面があり

この世界がそういった死と暴力(殺戮)によって成り立つもので

人間の社会で通用しているルールも見方を変えれば

不完全で、甘ったれたものなのかもしれないと

振り返って混乱させられたようでした。

だからといって、暴力や殺戮を許すべきではないし

人間社会の中で犬たちが幸せになってほしいと

やはり強く願うのですが。

 

難しいです。

でも、この映画を観たことで

これまでは考えたことがなったように考えましたし

新しいことに気づいたように思います。

 

繰り返しますが、本当にわんこたちを、犬たちを愛し

犬たちと幸せに暮らしておられるわんこ好きな方々には

あまりオススメする気にもなれませんし

面白い映画を観て満足したい映画ファンの方々にも

向いてないんじゃないかなあ、と、私は思いました。

 

でも、映画として、考えれば考えるほど魅力的だし

まさしく、この映画ならではの強い気持ちに満ちていました。

私は断然、観て良かったし、傑作だと思っています。

 

映画としてのスタイルも、私が一番

フランス映画を観ていた頃の気分を思い出しました。

(この映画はハンガリーの映画ですが・・・)

人間のドラマの部分は特にです。

 

そして・・・

素晴らしい演技で映画を完成させた犬たちにも

讃えたいですし、ほんと、その演技は真に迫るものでした。

 

でも、このあと・・・また

わんこたちが素晴らしい演技を見せてくれる映画に

出会ってしまったりしたんですが・・・

それはまた次の機会です(´∀`*)

 

でわでわ・・・

今夜も読んでくださり、おおきにキスマークキスマークキスマーク

またです・・・アンニョン(^.^/)))

 



解説: ハンガリーの首都ブタペストを舞台に、雑種犬だけに重税を課す悪法によって飼い主の少女と引き離された犬ハーゲンと、人間に虐げられ保護施設に入れられた犬たちが起こす反乱を描いた異色ドラマ。雑種犬に重税が課されるようになった街。13歳の少女リリは、可愛がっていた愛犬ハーゲンを父親に捨てられてしまい、必死でハーゲンを探す。一方、安住の地を求めて街中をさまよっていたハーゲンは、やがて人間に虐げられてきた保護施設の犬たちを従え、人間たちに反乱を起こす。第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、同部門グランプリとパルムドッグ賞をダブル受賞した。(映画.com