アンニョンです・・・(^-^)ノ
『しゃべくり007』が面白い。
そんな夜ですが、めっきり肌寒くなりました。
さて、9月2日、この映画を観ました・・・
あの日、あの時の忘れられない記憶・・・
あなたにもありますか?
セシボン
セシボン
原題:쎄시봉
仏語題:C'est si bon
2015年製作/122分/韓国
日本公開:2015年5月24日
配給:CJ Entertainment Japan
原作:キム・ユンソク
監督・脚本:キム・ヒョンソク [第6作]
脚色:キム・ボラ、クォン・ヒチョル
助監督:クォン・ヒチョル
撮影:イ・モゲ(CGK)
照明:イ・ソンファン
音楽:イ・ビョンフン
美術:キム・ジュン、チェ・ヨンシク
武術:ユ・サンソプ、パク・サンヒョン(ソウルアクションスクール)
出演
チョンウ → 20代 オ・グンテ
キム・ユンソク → 40代 オ・グンテ
ハン・ヒョジュ → 20代 ミン・ジャヨン
キム・ヒエ → 40代 ミン・ジャヨン
チャン・ヒョンソン → 40代 イ・ジャンヒ(李章煕) RADIO KOREA 社長
チング → 20代 イ・ジャンヒ(李章煕)
カン・ハヌル → ユン・ヒョンジュ(尹亨柱) ヨンセ(延世)大学校 医学生
チョ・ボンネ → ソン・チャンシク ホンイク(弘益)大学校 復学生
クォン・ヘヒョ → キム社長 セシボン キム・チュンシク
チェ・ギュファン → イ先生 セシボン
イ・ジフン → イMC セシボン
イ・ミソ → ラン チャヨンのグループ
パク・ソンウン → クク チャヨンのグループ
ムン・ジイン → チュク チャヨンのグループ
イ・デヨン → クンテの父
キム・ミギョン → クンテの母
アン・ジェホン → ピョンチョル セシボン従業員
イ・ヨンイ → クンテの叔母
チョ・ワンギ → チェピル クンテの部下
特別出演
キム・イングォン → チョ・ヨンナム 歌手
キム・ジェウク → カン・ミョンチャン チャヨンの先輩 演出家
※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。
【予告編】 C'est Si Bon (쎄시봉) Main Trailer w/ English Subs
【あらすじ】
米国・ロサンゼルスのラジオ局、「RADIO KOREA」の社長、イ・ジャンヒ(チャン・ヒョンソン)は取材を受けた。
1970年代のある一年間、人気を博した韓国のフォーク・デュオ、「ツインフォリオ」が、大麻使用のスキャンダルで失速、消滅した後、メンバーだった彼らと会うことはあったのか?そしてなぜ解散することになったのか、本当の理由とは?
ジャンヒは「ツインフォリオ」には参加しなかった一人の青年、オ・グンテ(チョンウ)のことを思い出すのだった。
当時、韓国はフォーク・ブームで、ムギョ洞にあるキム社長(クォン・へヒョ)が経営する音楽カフェ「セシボン」には多くの若者たちが集まり、熱気を放っていた。
勝ち抜きコンテストでは、ユン・ヒョンジュ(カン・ハヌル)とソン・チャンシク(チョ・ボンネ)が激しく競っており、キム社長はジャンヒたちと相談して、彼ら2人でグループを結成させることにする。
しかし、ヒョンジュとチャンシクのライバル意識が強すぎるため、デュオではなくトリオとして活動することになり、釜山出身の苦学生、オ・グンテが加わることになり、「トリオセシボン」が誕生する。
反発しあうことも多いが音楽を通じて友情を育む若者たち。そんな彼らの前に、女優志願の美女、ミン・ジャヨン(ハン・ヒョジュ)が現れる。
音楽カフェ、「セシボン」を拠点に
3人の青年が選ばれ、フォーク・ソングのグループ
「トリオセシボン」が結成され、小競り合いを繰り返しながらも
グループとしての音が固まっていく・・・そんな前半・・・
カン・ハヌルとチョ・ボンネ、そして、主人公、チョンウ
グループをバックアップするキム社長を演じるクォン・ヘヒョ
そしてプロデュースを担当することになるチングといった
俳優の演技が楽しいです
やっぱり、私は何も知らずに観たんですが
そのお笑い度の高さにまず驚きましたね。
前半はもう、最初っから
私好みの笑いが2、3分に一度は散りばめられていて
思わず笑いつつ、興奮させられ、体も温まっていく・・・
そして、ハン・ヒョジュ演じるミン・ジャヨンが登場
ミン・ジャヨンは芸能界入りを希望してる女の子ですが
いきなりグンテの名前を何回も間違えたりしつつも
天然なのか計算尽くなのか小悪魔的魅力を振りまくわけです。
(ミニスカートが似合うよね~・・・)
そんなんで
彼女は「セシボン」にやって来て、「トリオセシボン」の女神となり
誰の彼女になるのかって感じなんですが・・・
まあ、ちょっとネタバレになってしまいますけど
チョンウ演じるグンテと、なんですね
一番、もっさりしてて朴訥系の。
この、二人が出会い、グンテがジャヨンのことを好きになり
彼女の方は僕のこと、どう考えてるのかなあ~とか思いつつ
(途中でジャヨンが彼を試すようなシーンがあって
あれはどうかと思いますが・・・)
相思相愛になっていくまでの空気が本当に素敵なんですね。
かなりコミカル、お笑い系の場面が連続しつつも
要所々々でたまらなくキュンとする一瞬が訪れて
これはむしろ、男性が観てた方がウットリしはるんとちゃうんかと
そう思います
そして、この映画ではボンネと最も近しくなって仲良くなる
イ・ジャンヒを演じたチングですよ、チング。
普段とはぜんぜん違う風貌に役作りしてるので
観終えて輝国山人さんのHPで確認するまで
私もジャンヒがチングだとは露ほどにも思わなんだ。
でも、チングって役柄の上でのことなんですけど
ちょっと苦手な俳優さんだったんですよね・・ずっと・・・。
けど、『セシボン』のチングは最高ですッ
なんであんなにいいヤツなのか
なんであんなにボンネの恋に協力してやるのか
それがもう、ちょっとわからないんですが、けど最高です
結果的に、ジャンヒはボンネに裏ぎられる形になってるんですが
・・・でも、それも含めて男の友情はええなあ、と思わされました。
ところで、この映画、私はちょっといろいろ忘れてて
強い先入観から、過去と現在を行き来する
そんな物語構成の作品なんじゃないか、と思ってたんですが
そうじゃないんですよ。
測ってみたわけではないので確かではないけど
過去が70%くらいで、残りが現在じゃないかと。
まず、過去の物語、いきさつがあり、そして
「トリオセシボン」がなぜ、3人でデビューできなかったのか
そして、それに連なる謎が残されます。
で、現在は、それから20年くらいの時が流れてて・・・
ジャンヒはロスアンゼルスのラジオ局の社長さん・・・
演じる俳優さんもチャン・ヒョンソンさんが引き継いでます。
もともと、音楽のプロデュースに長けた青年とゆうことでしたので
音楽を流すラジオ局で成功したんでしょうね。
そして、グンテはキム・ユンソクさんになってて・・・
音楽とはまったく無関係の仕事
会社勤めのようで、出張でロスに来た日の夜
20年ぶりかでジャンヒと盃を酌み交わすことになる・・・。
グンテはそのあと、ジャンヒにある告白をしますが・・・
あれほど、ジャヨンのことが好きだったグンテだけど
なぜ、二人は別れることになり、そしてグンテはなぜ
かつての仲間たちを裏ぎることになったのか・・・
その真実は、涙なしに知ることはできないでしょう。
あ、観客も、ですよ。
とても明るく、陽気であけすけで天真爛漫だった
青春時代から一転して
一気に深刻で哀しい流れで現在に至ってるようにも思いますが
でも、時を経て再会した時、伝えることができなかった真実を
みんなが知ることになった時、すべてを水に流す・・・
長年会ってなかったかつての仲間たちなのに
むしろ以前よりもまろやかでコクのある関係で
再会できたように見えて・・・。
私なんぞ、まだまだですが、考えれば考えるほど
人生の深みを感じる感動的な結末だったと思います。
70~80年代
パク・チョンヒ大統領~チョン・ドゥファン大統領の時代については
私も映画を観る中で、だいたいの概要は知ってます。
パク・チョンヒ大統領の時代の、この映画の中では
ミニスカートの丈をわざわざおまわりさんが測ってたり
夜間外出禁止令で夜中0時以降は出かけられなかったり・・・
逆にそういった制約が映画のストーリーの中で
上手く作用してたりしてて、かなりシタタカです(´∀`*)
当時、若者だった方々には感慨深いことでしょう。
そんで、この映画の元となった実話の部分に関しては
私が知るところではありませんが・・・
「ツインフォリオ(Twin polio)」は実在のデュオで
またConnie Francisの「The Wedding Cake」を歌っていることも
また事実のようです。
The Wedding Cake-Connie Francis "Korean Version Twin polio"
「セシボン」とゆう音楽鑑賞室が存在したのも事実ですね。
私は、70年代の音楽が大好きなので
米国、英国の音楽についてはある程度、聴いていますが
韓国に限らず、日本の音楽にも詳しくないし
また、ロック寄りの好みなので、とてもじゃないけど
当時のフォーク・ミュージックにも明るくはありません・・・。
また実質的に「70年代」を体験してないので
この映画にもノスタルジーを感じるはずがないんだけど
でも、不思議な懐かしさを感じていました。
やっぱり映画なり、音楽なりでその時代を追体験してきたことも
あるのかなぁ、と思います。
また、音楽映画として、『セシボン』には大きな魅力があります。
トリオセシボン
つまり、ツインフォリオ(Twin polio)の音楽性については
けっして私が好きなジャンルじゃないんだけど
でも、映画の中で音楽が流れると心地よかったし、興奮していた。
キャストが実際に歌っているのでしょうか。
声がとても良かった。
歌声の素晴らしさを感じました。
韓国のフォーク・ミュージックや、70年代の音楽については
ネット通販を使えば、かなりの音楽を聴けてしまうし
また、ヤフオク!でも、古い時代のレコードが出品されてます。
気合を入れて聴きたいところですが、今は手一杯で・・・(;´∀`)
でも、最近、新しく聴く音楽は韓国系ばかりですけどね・・・
キム・ヒョンソク監督の、第一作目が
『爆裂野球団!』(2002年)だったのは
ちょっと意外な感じがしましたけど。
ちなみに私はキム・ヒョンソク監督の映画で観たのは
まだ『爆裂野球団!』と『セシボン』の2作品だけです。
一つ、ものすごい疑問に感じるんですが
輝国山人の韓国映画さんのこの映画のページには
いきなり「原作:キム・ユンソク」とあるんですが・・・
まぢですか(^_^;)
原作を書きはったんかなあ~
もう一回、書いときますけど
歌がほんとに素晴らしくって
最初にカン・ハヌルとチョ・ボンネがデュエットするのも
「大きなのっぽの古時計」だったりして、そして
トリオで、息が合っていく過程で歌われるのが
「聖者が街にやってきた」・・・この歌がエキサイティングです。
ガーッて、心に火がつく感じかな・・・。
やっぱり音楽って凄いなぁ、とつくづく思いました( ゚ー゚)( 。_。)
JungWoo - I Give My All To You / When The Saints Go Marching in
解説: 1970年代の韓国にフォークブームを巻き起こした実在の音楽喫茶「セシボン」を舞台に、夢を追う若者たちの恋や友情を描いた青春ドラマ。伝説のフォークデュオ「ツインフォリオ」の結成秘話と1人の女性をめぐる切ない恋愛模様を、70年代のヒット曲の数々に乗せて描き出す。ソウルの繁華街・武橋洞で話題を集める音楽喫茶セシボン。この店で出会ったヒョンジュとチャンシク、グンテの3人の青年は、フォークトリオを結成する。そんな彼らの前に美しい女性ジャヨンが現われ、男たちは心を奪われる。出演は「チェイサー」のキム・ユンソク、「レッド・ファミリー」のチョン・ウ、「王になった男」のハン・ヒョジュ。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2015/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015」(15年5月16日~6月26日)上映作品。(映画.com)
記事が長くなりすぎるのを避けたかったので
俳優さんお一人、お一人については詳しく書けなかったけど
ほんと、全員、良かったですよ
にぎやかしのキム・イングォンさんもね(´∀`*)
クォン・ヘヒョさんもかっこいいし・・・特に
「お前ら、社長の名前も知らんのか」の場面・・・。
『セシボン』、私はとても気に入りましたし
ノスタルジーとラブストーリー、友情、そしてミュージックの
素晴らしい傑作だと思います。
観てない人は、是非
でわでわ、今夜も最後まで、ありがとうです~
またです~、アンニョン~(^.^/)))
※ 2022年4月19日 画像を追加しました。
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