韓国映画 コインロッカー (2015年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

アンニョンです(^-^)ノ

 

私は両親から「過ぎた贅沢はいけないこと」だと

教えられまして・・・そのことに反発した時期もあったんだけど

歳を重ねると、「三つ子の魂百まで」で

結局、その教訓を重んじるようになってます(^_^;)

 

だから、『お嬢さん』(2016年)を観てから、すぐには

アシュラ』(2016年)を観に行けず、ちょっと間を空けます。

劇場での映画鑑賞は私にとって「贅沢なこと」になるのでね(;´∀`)

いや、週に劇場で2本、映画を観るのが贅沢だなんて

私もたいがいですけどねー・・・そうやって生きていくんです。

 

 

 

さて、2月の24日は金曜日、こんな映画を観ましたカチンコ

正直、あんまり観たくない予感がしたんだけれども

観ないとなると、それはそれでなんか悲しくなるので

DVDがレンタルさんに並んでるうちに観ておくことにしました。

 

ところでさっき、知ったんですが

志村けんさんが去年の秋、韓国映画

『コインロッカーの女』と『罠』を「怖いけど面白い」と

ブログに書いておられて、嬉しかったですアップラブラブ(*≧∀≦*)ラブラブアップ

志村けんさんに、韓国映画には『罠』とゆう映画が2種類あるので

どっちの『罠』ですかはてなマークとお聞きしたかったけどクラッカークラッカークラッカー

 

・・・うーん・・・キム・ゴウンに萌え、キム・ヘスに恐怖し

パク・ボゴムくんに自分を重ね合わせる志村園長・・・素敵音譜音譜

 

 

 

 

 

コインロッカー

 

 

コインロッカー

 

原題:코인라커

英語題:The Coin Locker

 

(2015年、韓国映画、95分)

 

監督:キム・テギョン

脚色:チョ・ヨンボム

脚本:キム・テギョン、ユン・ミンギョン

音楽:Woody Kim(キム・ジョンウン)

 

出演:ソン・ヨウン、イ・ヨンフン、チョン・ウク、チョン・ウジン、キム・ヨンミン、キム・ジュノン、ペ・ソヒョン、ソン・ヒスン、ピョン・ボスン、イ・ミョンジャ、キム・ジョン、ハン・ギユン、キム・ドンヒョン、ソ・ホチョル、イ・グァンジン、パク・キョンファン、アン・シンドン、チェ・ヨンヒョン、キム・ウンビ、チェ・ミョンウォン、イ・ヒギョン、キム・ミョンソン、イ・ジヨン、キム・テリン ほか


 

大切な子どもを守り抜こうとする母親の壮絶な復讐劇を描いたスリラー。夫の暴力と借金から逃れ、ニュージーランドで息子とふたり新しい生活を始めようと決意したヨン。旅費を用意するため、彼女は息子をコインロッカーに預けて体を売りに出るのだが…。内容(「キネマ旬報社」データベースより)

 

※ この「内容」、書いた人は観ないで書いてるのバレバレですビックリマーク

 

The Coin Locker (코인라커) | Main Trailer 予告編

 

 

【あらすじ】

 

元ボクサーのチョ・サンピル(イ・ヨンフン)は

なけなしの金を賭博に使っては溶かし

スーパーマーケットで地道に働いて息子、ゴノを必死に育てる妻

ヨン(ソン・ヨウン)をイライラから殴りつけるような最低の男。

 

しかし、ギャンブルの負けがかさんで借金が増え

知り合いのヤクザ、ジェゴン(チョン・ウク)からの取立ても

エスカレートし、絶体絶命の状況に陥る。

それでもサンピルはギャンブル依存症から立ち直れず

ヨンとゴノすら危険な立場に追い込んでいくのだった。

 

そんな夫、サンピルを見捨て

ヨンは韓国を脱出し、友達が待つニュージーランドで

息子との新しい人生をスタートさせることを決意する。

しかし、ジェゴンの取立てはそんなヨンにまで及ぶのだった。



 

今の私の気分に合いそうな映画でもないし

内容的にも今は好きな感じじゃないので

あんまり観る気になれなかった、この『コインロッカー』やけど

現在、更新をされていない、私の韓国映画の先生

ayetanさんがレビューされておられますので

なんとなく、内容を予想してました。

(ayetanさん、復活をお待ちしてますビックリマーク

 

もうちょっと、何とゆうのかな、貧困や犯罪などを

どこか面白半分に描いてたり、また子のある人妻が

お金で男たちの相手をしなければならないような状況を

映画として扇情的に描く・・・そんなような映画じゃないかと感じて

あまり観る気になれなかったのですが

そこまでの映画ではなかったですね。

もっと、リアリズムとゆうのか、非常に現実的なイメージで

世界のどこかに今もある「社会の実態」のような作品。

いずれにせよ、「楽しめる」、「面白い」ものではないんだけれども。

 

貧困の中、ただ、息子を普通に育て上げたい母親。

妻と息子を養うどころか、少しのお金さえ賭けごとで失う男。

そんな返済不可能な状態の男を痛ぶるかのように追い込むヤクザ。

主要な登場人物はこの三人で、サンピルの借金が原因で

暴力が生まれていくとゆう。

 

観てても夫、ギャンブル中毒のサンピルにはまったく共感できず

ヤクザのジェゴンはサディスティックなキャラクターで

「絶対に関わってはダメな人」。

だから、子どもの幸せだけを考えるヨンを応援したくなるのは

誰でも当然でしょうね・・・。

 

ほんっと、ギャンブル依存症の恐怖は誠実すぎるほどに

怖く描かれてて、それだけで十分、気分が悪くなりますし

ヤクザの取立ても度を越して恐ろしいもんでしたわ。

 

反面、ヤクザやダメ男以外の、女性の登場人物たちは

人としての思いやりや優しさを持ち合わせた善い人として

描かれていて、子どもを預かってくれる近所のおばあちゃん

自らは体を売ることもあるお水の女の子なんかは

ヨンと関わり、言葉を交わす時、ホッとさせられます。

監督の気使いでしょうかね・・・。

 

そして、ヨンとサンピルとジェゴンの殺伐とした追撃と逃走の合間に

ヨンとサンピルの息子、ゴノの孤独な心の中が描かれ

そのシーンはちょっと面食らうような感じで狼狽させられました。

実は、ゴノが対話している相手は

私は彼が好きなヌイグルミなのかと思ってたんですが

どうやら、未来の自分らしいんですよね・・・。

ゴノは他人とのコミュニケーションが不得意な子どもって

設定のようですが、その心の中では母親

そして父親への強い愛情と期待で満ちてるんですよね・・・。

なぜ、監督がこの不幸な物語の中で、ゴノのその場面に

時間を割いたのかは私にはわからないんだけれども

涙を誘われるシーンでした。

そして、ヨンとゴノの幸せを願わずにはいられませんでしたね。

 

ラストに関しては、ハッキリとどうなったのか、わかりません。

微妙にぼやけたような結末でしたね・・・。

映画としてはそれで良かったと思いますし

それだからこの映画は良かったと思うんだけれども

やっぱり私は、ヨンとゴノには幸せになってほしいなあ・・・。

 

それと、悪人・・・とゆうか、この社会の中で欲に足掻いた人物の

心の片隅にちょびっと残ってた人としての優しさと、悔恨を

知る時、感動もあったと私には思えました。

 

う~ん・・・何をかいわんや、韓国映画。

 

 

この映画、私が知ってる俳優さんがぜんぜん

出てなかったように思えたんだけど

(どこかで見てる可能性もあるにはあるんですが)

主演のソン・ヨウン、イ・ヨンフン、チョン・ウクの3人は

ドラマなどで見ておられる方々は見ておられるかも。

 

韓国の俳優さんですから、全員、キッチリ演じてはりました。

ま、やりすぎほど。

特にどうしてもギャンブルをやめられないダメ男を演じた

イ・ヨンフンの、本当にどこかにいそうなダメっぷり、堕落具合には

気分が悪くなるほどでしたし

極悪なヤクザを演じたチョン・ウクの表情には背筋も凍りますわ。

ソン・ヨウンはやっぱり応援したくなりましたね。

 

キム・テギョン監督にとってこの作品は4作目になるんですが

私は初めて監督の作品を観ました。

で・・・韓国のホラー作品大好きな私なので、

キム・ハヌル主演の『霊-リョン-』(2004年)と

パク・ボヨン主演の『絶対クリックしてはいけない動画』(2012年)の

DVDを買ってあったりして観るのを楽しみにしてたりするんですが

この『コインロッカー』を観て、ちょっとその気持ちが陰ったとゆう汗

 

だって・・・なんか、変に怖そうで、変に凹みそうなんやも~ん(>_<)あせる

 

 

まあ、観終えた時

息もできない』(2008年)はやっぱりすごい傑作やった、とか

19歳の母』(2009年)はいい映画だったなー、とか思ったけど

貧しい人びとを目を逸らさずに真剣に描く韓国映画は誠実です。

この『コインロッカー』、悲しく、残酷な映画ですが

観て損、ってことは絶対ないと思った。

興味を感じられた方はまた観てくださいね。

 

でわ、今日もどうもですキスマーク

 

またです、アンニョン・・・(^.^/)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ 2024年4月15日 画像を追加しました。