韓国映画 プリースト 悪魔を葬る者 2015年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

 

『朝鮮魔術師』に続いて

シネマート心斎橋さんでこの作品を鑑賞しましたカチンコ

 

 

 

1本目は右目が青い魔術師の映画・・・

そして2本目は黒い司祭たちの映画・・・ビックリマーク

 

 

 

 

 

プリースト 悪魔をる者

 

 

プリースト 悪魔を葬る者

原題:검은 사제들
英語題:The Priests


(2015年、韓国映画、108分)


監督・脚本:チャン・ジェヒョン
撮影:コ・ラクソン
音楽:キム・テソン


出演:キム・ユンソク、カン・ドンウォン、パク・ソダム、キム・ウィソン、ソン・ジョンハク、イ・ホジェ、ナム・イル、キム・ビョンオク、パク・ウン、イ・ジョンヨル、キム・ソスク、ミン・ジヌン、レオ・マーティン、ルカ・バケロ、ユ・スミ、チョ・スヒャン、イ・ナミ 、チョン・ハダム、ソン・ミンソク、ナム・ムンチョル、キム・スジン、クォン・チョル、ク・ドキュン、ソ・サンウォン、イ・グァンス、イ・ヒョジェ、イ・イェソン、チェ・ソンファ、ハン・ヨンエ、パク・ムヨン、イ・スンフン、パク・ピョンフン、イ・ヒョヌ、チン・ジハン、イム・ウチョル ほか

 

配給:TWiN

 

 

【あらすじ】

 

2015年、ソウル。

敬虔な女子学生、ヨンシン(パク・ソダム)は

交通事故に遭って以来、異常な状態にあり

両親にも手の打ちようがなく、もはや神頼みしかなかった。

 

キリスト教の聖職者たちの誰もが彼女を救済することを

ためらう中、以前からヨンシンに慕われていた

キム神父(キム・ユンソク)は周囲の反対を押しきり

〝悪魔祓い〟を執り行うことを決意する。

補助司祭として不真面目な神学生

チェ(カン・ドンウォン)が選ばれ、キム神父にあてがわれるが

実はチェはキム神父のやり方を快く思わない人たちから

彼の監視を命ぜられていた。

 

少女を救えるのはただ一日の機会。

自らも命を落とす危険にさらされながら

キム神父と、〝アガト〟と名乗ることにしたチェは

危険な儀式に挑む――。

 

 

カン・ドンウォンとキム・ユンソクが共演する新作が

二人の司祭の映画で、悪魔祓いについての作品だと

知った時、かなり驚きませんでしたはてなマーク

韓国版のポスターを見ても、日本人の私は

なんだか非現実的でシュールに思えました。

国民の約30%近くがキリスト教徒である韓国では

自然に受け止められたかもしれませんが・・・

私は正直、無理なぎこちなさを感じましたし

もしかするとこの映画には「裏」があるかもしれない、と

そう思いました。

つまり、オカルト映画、ホラー映画のルックで

何か別の話にしていくんじゃなかろうか・・・とね

そう疑ってました。

 

いつもように、映画を観るその瞬間まで

できうるかぎり、情報をシャットアウトしてますので

映画が始まるまで、私は内容に疑問を感じてました。

 

ところが

〝ドンちゃん命〟のブロともさん、buhiさんがいち早く観やはって

詳しいネタバレはなさらなかったけど

普段は「韓国映画の怖いのは苦手」とおっしゃってたのに

この映画についてはいきなり、「怖くない」と言いだしはった(^o^;)

そん時はさすがに「えー!?∑(゜∀゜)」と焦りましたよあせる

だって、少なくとも「怖い」とは思ってたから・・・。

もちろんbuhiさんがただもうドンちゃんに目を奪われておられて

他の怖いものが見えていなかったって可能性もありますが(´∀`*)

 

そうなんか・・・怖くないんか、とまた混乱しつつ

観たら・・・えー・・・そんなバリバリではないけど

やっぱり怖いんですね、最初から(;´∀`)

なんか外国の神父さんが布にくるまれた小さな「何か」を

抱えてはって・・・その「何か」が何なのかはてなマークと思うと

私はかなり怖かった。赤ちゃんはてなマーク・・・それとも・・・はてなマーク

 

結論としては

ホラー映画的な、そうゆう怖さは低いんだけど

やっぱり、あれやこれやあって

怖い、と思います( ;゚─゚)ゴクリ

ってゆうか、「息をのむ」って感じですねビックリマーク

 

ってゆうか、いや

こうゆう悪魔憑き、狐憑きの事件が

実際に韓国で起こったんでしょ、間違いなく、これは・・・。

 

で、しょうがないから神父さんたちが

悪魔祓いの儀式をやったら、その多くは

「実はあたし、学校がイヤだったんです~」とかね

あるいは

「パパとママを困らせようと思ったんや~」とかね

そんなんで、「なんやねん(`Δ´)!」みたいになったけど

また別の幾つかの件では、どうしても治せなくって

・・・あー・・・これは、本物!?・・・みたいになって

何となくうやむやになったとかはてなマーク

で、神父さんは今、刑務所に入ってはります、とかね

そんなふうに思えませんか、観た人はてなマーク

 

 

とにかく、この映画がどんな映画なのか

怖い映画なのか、それとも違うのか

超常現象を肯定するのか、しないのか

そんなことを考えながら観ていったわけですけど・・・

だからこの映画、主役はドンくんです。

 

ドンくん演じるチェくんは、まったく信仰心の感じられない

いい加減で、怠け者で、ごく普通の若者ですから。

私たちにも感情移入しやすいわけですし

彼が悪魔や、そういった非現実の存在を信じていないのは

明らかなので、その訝り、猜疑の気持ちを前提として

キム・ユンソクさん演じるキム神父が執り行う儀式に

参加していくことになるんですわ。

 

ところが、チェくんには、お調子者の表情の裏に

誰にも明かせぬ、苦しい過去、心の傷があったんです。

少年時代、ある事故に遭って助けを求める妹を

助けることができなかった過去が・・・。

 

そして儀式の最中、チェくんはその過去と向き合うことになります。

そういった話って、クリント・イーストウッドの映画に多いですよね。

過去のトラウマと対峙することになる展開・・・。

 

ところで、世界で一番有名な悪魔祓いの映画といえば

もちろん、ウィリアム・フリードキン監督の

『エクソシスト』(1973年)ですよね。

 

私は中二だったと思いますけど

『エクソシスト』って映画の存在を知って

映画も観てみようと思ったんだけど、その前にまず

W.ピーター・ブラッティの原作小説を読んだんですよ。

当時、「映画よりも小説のほうが怖い」って認識でしたし。

それで・・・怖くはあったけど、そこまでではなかった。

わざわざ夜中に読んだにもかかわらず。

ほとんど難しかったですしね。

 

で、ちょっとしてか

レンタルするかどうかして映画を観たんですが・・・

確かに怖かったけど、最近、ホラー映画を観る時ほどでは

ないとゆうか・・・逆に10代くらいの時の方が

世の中ナメてるからか、あまり怖がってない(;´∀`)

 

もう一個、祖父母に連れられて教会とか行ってましたけど

やっぱり、キリスト教が身近じゃなかった、のがあるでしょ。

悪魔よりも幽霊、人喰い熊、ゾンビのほうが怖い、みたいなはてなマーク

 

で、その傑作ホラー作品、『エクソシスト』と

『プリースト』には共通点があるのかはてなマーク

 

・・・それはまたご自分で確かめてください・・・汗

 

カラス神父が年老いた母親を亡くし、どう感じていたか、とか

思い出していただいて。

 

 

結論としては、凄い映画を観たなぁ、って気持ちでした。

 

前半にはけっこうドンくんがらみで笑えるシーンもあって

キム・ユンソクさんとドンくんはなかなか会わないんですけど

会った時には、(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ-って思いますし

また会う場所が「いかにもいつもの韓国映画」で

嬉しくなります合格

 

その直後に出てくるムーダン(巫女)たちが

また良くてねー・・・韓国映画ならではの、いかがわしさ

大好きですクラッカー

 

そして、儀式が始まってから

映画が終わるまでのうねりがね

圧倒的に素晴らしい。

 

疲れるんですよ、なんか。

その映画を観て疲れる疲労感が、私はとても好きです。

私は映画に求めるなら

「癒し」と「疲労」なら・・・間違いなく「疲労」を選びます。

自分を燃え尽きさせてくれる映画が好きなんですわ。

この映画については

悪魔祓いの映画として抱いていた先入観の

その先があったと確実に思います。

最後はちょっともう五郎丸っちゅうか

ラグビーかアメフトのみたいな感じはてなマーク

そこまで観せてくれて、キッチリ感動させてくれた

『プリースト 悪魔を葬る者』に

拍手ッビックリマーク(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチパチパチパチパチパチパチ!!

 

 

ただ、怖い、ただ、異様で終わらず

言葉では表現できない感動を生み出してくれたのは

やはりキャストに因るところが大きいと思います。

 

そりゃ、キム・ユンソクにカン・ドンウォンですもん

当然ですが、二人以外には

キム・ウィソンさんやキム・ビョンオクさんも

本当に出番が少なくって、人物配置は最小限ですわ。

 

そんなんで、悪魔に憑かれた哀れな少女

ヨンシンを演じたパク・ソダムが映画の3分の1を担った

といっても過言ではないでしょう( ゚ー゚)( 。_。)

寝てるんですけどね・・・ほとんど。

でも、起きたら凄いよヾ(@゜▽゜@)ノ

 

チャン・ジェヒョン監督は

この映画が初めての長編作品だそうです。

ある意味、荒唐無稽でオカルト真っ只中の事件を

ここまで現実的に描いた手腕が私は好きですわ。

儀式の現場のロケーションも良かったなぁ。

 

少女がいる部屋に集まってる人たちの

誰が少女の両親で、誰が何の関係者なのか

一々、説明しないで話が進むのも非常にリアルで

だから、あの部屋に入る時の気持ちが

できあがったんだと思う。

そんなところも、この監督さんの好きなとこです。

 

 

前の記事にも書きましたけど、パンフレットは

TWiNさんの《韓国映画セレクション 2016秋》の

ラインナップとゆうことで

『朝鮮魔術師』

『奇跡のピアノ』と合わせて1冊なんですが

お値段が税込500円ビックリマーク

作品ごとに4ページづつの配分で

全ページがカラーです虹

読むところが少ないのは残念ですが

まとめてくださったお陰で安いし

考えてみると3作品で割ると166円。

私としては納得でした。

是非、買ってくださいビックリマーク

 

 

ドンッNEW【ちょっとしたネタバレ】NEWドンッ

※ 若干、ラストに触れています。

 

この映画は、今現在、もしも韓国で

実際に少女が悪魔に取り憑かれ

悪魔祓いをしなければならなくなったらはてなマーク

そんな状況を徹底的にリアルに描いた作品です。

映画が始まった時から、悪魔の存在が事実であると

実感されていきますし、悪魔祓いが始まる頃には

もはや疑う余地もなく悪魔の存在を信じることになります。

ハッキリと悪魔は存在してますね、これは。

悪魔なんて存在するはずはないとゆう疑いは

実際に儀式が始まると、消えてしまいますし。

 

私は観る前、実は悪魔は存在していない

これは何らかの特殊な病気で

その原因は公害など、人間に因るもので

神父たちはそれと対決していくことになる

・・・もしかしたらそんな映画なんじゃないかと

疑ってかかってましたのでね。

 

よくもまあ、ここまで直球で悪魔祓いそのものを描いて

儀式が完全に終わるとともに映画も終わる

そんな裏表のない作品にしたな、と思いますが

前述のとおり、そこに不思議な感動があるんです。

なぜそこまで心を動かされるのか、わかりませんが

その感動がこの映画のヒットを担った一因であることは

間違いありません。

とにかく儀式の場面はエネルギッシュで力強く

狭い部屋の中で、よくここまでやった、と思いました。

そして、部屋を出た後、予想外のカー・アクションがあって

またビックリでしたわ。

凄い映画でしたね・・・ビックリマーク

 

それにしても、こういった映画が大ヒットする韓国って

ほんま、すごいわー。

こんな映画が大ヒットする韓国が羨ましいよ、ほんと!!

 

でも、ひとつ、帰り道に考えてて、ゾッとしたんですが

時々、現実に、怪しげな宗教団体が

こういった「悪魔祓いの儀式」めいたことをやって

結果的に人を殺してしまう

なんて事件があるんじゃないですか。

あれも教祖様や参加してる人たちにしてみたら

すごく真剣に、頑張ってやってるつもりかもしれないけど

明らかに間違えてるわけですよね。

あるいは、知ってて、ただサディスティックになってるだけ

なのかもしれないけど。

 

キム神父はこの悪魔祓いの儀式に臨むにあたって

最悪の結果を招いた場合は、自分が逮捕されて

刑に服することで責任を取るつもりだったのは間違いないと

思いますけど、やっぱり非常に危険ですよね。

少女の遺族だって、酷く心を苦しめられるでしょうし・・・。

だからやっぱりこれは映画だ、お話なんだ・・・って

思わないと・・・そこが怖いですよ。

人を救おうとゆう宗教家が、人を殺す形になるかも

しれないんだから・・・。

 

ゆえに、ラスト

この恐ろしい儀式の場に集まることになった3人の

その後の未来を想像させる終わり方は

本当に素晴らしかった。

安堵もしましたし、感動もした。

好きですね、あの結末、私は。

 

UFOアップ【ネタバレ、終わりです】アップUFO

 

 

エンドロールに流れる二人のデュエットが

たまらない余韻を残してくれましたねー音譜

カン・ドンウォンは歌が得意って印象はなかったけど

『彼女を信じないでください』(2004年)の「Aubrey」は

何度も聴きたくなるほど味わい深い歌。

(サントラCD持ってますよビックリマーク

キム・ユンソクには『楽しき人生』(2007年)があるしね。

今回のエンディング・テーマはキリスト教聖歌とのことで

気持ちよく圧倒されてました( ;∀;)

 

実に、私向きの映画でしたよクラッカー

 

『朝鮮魔術師』を観たあとで

『プリースト』を観た私の幸福感を

まあ、想像してくださいね(´∀`*)

 

怖い映画がダメな人は無理かもしれないけど

そんなに発狂するほどめちゃくちゃ怖くはないし

面白くって、ドキドキする「オカルトスリラー」ですね。

 

流れ星まだ公開中だったら

是非、観に行ってくださいねキラキラ

 

キム・ユンソクもだと思うけど

カン・ドンウォンは今後、ちょっと興奮を禁じえない

期待大な作品が続くので、ファンの方々ともども

私もまた劇場で楽しませていただきます音譜ヾ(≧∇≦*)ノ音譜

 

それでは、今日も読んでくださり、ありがとうですキスマーク

またです、アンニョン(^.^/)))

 

 

※ 2020年6月28日 画像を追加しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Amazonには見当たらないサントラCDが

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音楽が印象的な映画でしたし

熱心なファンの方はゲットされてはいかがでしょうかはてなマーク

 

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俳優キム・ユンソク、カン・ドンウォン主演のミステリースリラー映画「黒い司祭たち」は、危険に直面した少女を救うためにミステリアスな事件に飛び込んだ二人の司祭の物語を描いた作品。
従来の韓国映画では見ることができなかった素材とジャンル的な挑戦を通じて、新鮮かつ独創的な面白さを備えた新しいスタイルの映画となっている。
サウンドトラックは、6千個余りのパイプで構成されたパイプオルガンで演奏、録音。独特な「黒い司祭たち」の雰囲気に合った特別なOSTとなっている。全21トラック収録。 

 

 

 

 

 

追記: Amazonさんでも取り扱ってることが判明しましたが

・・・現在、「再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません。」とのことです・・・汗_| ̄|○汗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

韓国版のボックスセットだそうで

ジオラマ+DVD 2枚+CD1枚+BOOK1冊だそうです。

羨ましくも貴重なブツですね~。