韓国映画 火車 HELPLESS 2012年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆



アンニョン(^-^)ノ

『新しき世界』(2013年)
『ラジオスター』(2006年)
『王の運命 -歴史を変えた八日間-』(2015年)
一昨日は『おばあちゃんの家』(2002年)
そして昨日は『あいつの声』(2007年)・・・と
この一ヶ月ほどの間、素晴らしい韓国映画の傑作に
出会ってきました。
ちょっともったいないほどです。
こんなにいい映画ばかり観ていて後が続くのかと
心配になってきますよ(;´∀`)

そして、イ・ソンギュンさんの映画を何か
観てみよう、と思って6月21日、観てみたら・・・
その作品もまた、凄まじい傑作だったのですカチンコ


車 HELPLESS

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/6/6f/Helpless_(2012)_poster.jpg
なぜかっこいい韓国版のポスターが
日本版では急激にダサくなるか・・・??

http://ecx.images-amazon.com/images/I/510tlxzYRtL.jpg

火車 HELPLESS
原題:화차
英語題:Helpless / Train

(2012年、韓国映画、117分)

監督・脚本:ピョン・ヨンジュ
原作:宮部みゆき 『火車』
音楽:キム・ホンジプ

出演:イ・ソンギュン、キム・ミニ、チョ・ソンハ、ソン・ハユン、チェ・ドンムン、イ・ヒジュン、キム・ミンジェ、パク・サ ンウ、キム・テイン、ペ・ミニ、キム・ソングク、ヤン・ウニョン、チャ・スヨン、イム・ジギュ、キム・ボスル、キム・テイン、パク・チウン、チェ・イル ファ、キム・スジン、チン・ソンギュ、ミン・ソンウク、ユン・ミン、キム・ソニョク、チャン・デユン、キム・ソンヨン、シン・ヨンスク、キム・イアン、 コ・ウンソン、キム・ウソク、ヘギョン ほか


http://movie.phinf.naver.net/20120203_8/1328252752214ICJnG_JPEG/movie_image.jpg?type=m735

【あらすじ】

結婚を一ヶ月後に控えた動物病院の院長
チャン・ムンホ(イ・ソンギュン)は
両親に未来の妻、カン・ソニョン(キム・ミニ)を
紹介するため、雨の中、車を走らせていた。
途中で立ち寄ったサービスエリアで
眠気を覚ましたいというソニョンのために
コーヒーを買い、戻ると車はエンジンのかかったまま
ソニョンの姿が消えていた。
すぐに探すが、どうしても見つけられない。
彼女は出し抜けにいなくなってしまった。

思いあまったムンホは
疎遠になっている元強力係刑事の従兄
キム・ジョングン(チョ・ソンハ)に助けを求め
気の進まなそうなジョングンに
ソニョンの行方を探してもらうことにする。

ジョングンは賄賂を受け取ったことで
刑事の職を失い、今は求職中だった。


https://alualuna.files.wordpress.com/2013/03/hwacha-5.jpg

【感想】

本も雑誌も新聞も読まない、テレビも見ない
ネットも買い物したり映画について調べる以外
情報を得ようなどとしない、そんな私ですから
本当にお恥ずかしい話ですが、これまでに
宮部みゆき先生の作品を一作も読んでいませんし
それどころか、これまでに映像化された
宮部先生原作の映画もドラマも何一つ、観ておりません。
完全に初めてでした(^_^;)

さて、この映画はミステリー小説の映画化で
ミステリー、推理とゆうジャンルの性格上
うちのブログでは完全にネタバレを避けねばなりません。

映画は観ないけど、内容については知りたい
そんな方は、他の方のブログを読んでもらってですね・・・
もちろん、映画や小説を体験するのが一番だと
思いますが。

宮部先生の作品は韓国でも人気が高いようです。
映画を観たら、あー、これは韓国の人たちの好きな感じだと
納得しました。

『火車』はまさしく「バブルがはじけた」1992年の夏に
出版された作品だとゆうことですが・・・それ以後
日本はお金、お金で、お金を得るためには罪も厭わず
金を稼げないのが悪い、稼げなければ「ゴミ」
人間の尊厳を奪って利益を生み出す
そんな世相もありますが、しかし、死んでみれば
火車に乗せられ地獄へ運ばれる亡者もけっして
少なくはない、と思えて仕方がなく
ゆえに韓国映画、『火車』のリアリズムの怖さに
身の毛がよだつようでした・・・。


http://mblogthumb3.phinf.naver.net/20120317_250/rlad12_1331931283046Mljdu_PNG/rdgs.png?type=w2

この映画は凄かった!!
ゾクゾクきましたね、ほんと
((((;≡д≡;i))))

何も知らずに観たので
イ・ソンギュンさんが失踪した妻を捜す
『フランティック』(1988年)みたいな映画だと
予想して観たら・・・ねー(*´・ω・)(・ω・`*)あせる

もう、始まってから終わるまで興奮しまくりよー。
また、怖いんですわ、要所々々で・・・
あ・・・まぢか・・・とビビらされて。

婚約者の失踪について思いがけぬ真実が
見出されるたびに、新しい謎が生まれ
動物のお医者さんと元刑事が底知れぬ迷宮の中を
焦燥感に苛まれながら彷徨い、恐ろしい闇に至る
そんな映画で、本当に目が離せなかった・・・ビックリマーク

そして・・・その社会の惨さを思い知った上で
哀しい哀しい人の気持ちを知る、そんな映画です。

原作とはラストが違うとゆうことなんやけど
その変えたところが私、きっと気に入ったんだと思う。
原作では
イ・ソンギュンさん演じるチャン・ムンホにあたる
「栗坂和也」は動物病院の院長さんではなく
銀行員さんで、また主人公でもないそうです。

チャン・ムンホはもちろん、韓国版の主人公で
彼に感情移入しながら観客は映画を観るわけですが
最後はむしろ・・・様々な彼の思いを伏線として
ほんの一瞬、垣間見れるソニョンの本心が・・・
私には一番、心打たれ、二度目に観た時には
泣きまくりでした。

ソンギュンさんの歌う英国民謡
「グリーンスリーブス」が耳について離れません・・・。


愛する人よ、残酷な人
あなたはつれなく私を捨てた
私は心からあなたを慕い
そばにいるだけで幸せでした

(訳詞:「世界の民謡・童謡」さんより)

http://imgmovie.naver.net/mdi/mi/0537/53741_S18_160602.jpg

イ・ソンギュンさんは素晴らしい、凄いね!!
ファン・ジョンミンさんと同じく
出演作にハズレのない男優の一人です。
本当にパーフェクトでしたし、作品を体験すればするほど
さらに好きになっていきます(´∀`*)

そしてキム・ミニ!!
私は『泣く男』(2014年)しか観ていなくって
印象が薄かったんですが、さすがは韓国の女優。
この幸せとは縁のない
凄惨な人生を送らざるをえなかった
ソニョンとゆう謎めいた女性を見事に
表現しておられた。

また、『哀しき獣』(2010年)では
キム・ユンソクさんにビビりまくってたチョ・ソンハさんは
最初、これは仕事ができへん刑事さんやろー
やる気もあらへんし・・・と思わせといて
一旦、独自の捜査、推理を始めた途端
できる人だと確信させるカッコよさ\(^o^)/
やはり韓国のおじさん俳優の映画が進行するごとに
サマになってくる魅力がたまりませんヾ(≧∇≦*)ノ

あと、個人的には『KT』(2002年、阪本順治監督)などの
ヤン・ウニョンがチラッとですが出てきたんも
嬉しかった。

そして、動物病院の看護師さん、ソン・ハユンが
カワイイラブラブ

念のため
動物病院の院長先生が主人公ですので
可愛いわんこ&にゃんこが出てきますが
「不吉な前兆」としてわんこが悲しいことになるので
動物好きな方は、ご注意を・・・わんわんしっぽフリフリにゃー

http://sports.ap.teacup.com/watarusuper/img/1361104907.jpg

監督のピョン・ヨンジュの作品を観たのは
これが初めてでしたが、こんなにええならば
『密愛』(2002年)
『僕らのバレエ教室』(2004年)も絶対、観にゃクラッカー

ミステリー小説にまったく詳しくない私なので
どの口がゆうか!?って怒られてしまいそうですが・・・
私はこの映画、ミステリー映画の傑作だと思います!!
すごくムードのある映画で、静かな展開なのに
ずっと興奮させられます。
音楽も素晴らしかった音譜

普段、韓国映画を観ないミステリー映画のファンにも
是非、観てもらいたいにゃービックリマークo(^・x・^)oビックリマーク
最後、ホドゥのママが抱っこしてるにゃんこの瞳にも
注目にゃ!!

伏線をはらんだ台詞、ディテールも素晴らしいので
できれば二度、三度と観た方がいいですよ(`・∀・´)
すげーわー、ほんまー目叫び目

それでは今日も読んでくださりコマウォッタよーキスマーク

アンニョンヒガセヨー(^.^/)))