君のいない迷路 148 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

夕飯の料理は少しだけ多めに作ることにした

トニーたちへのお礼に

持ち帰ってもらう予定

 

先輩は仮眠をした後

目覚ましの為にコーヒーを飲んだ後

大きなスーツケースを車に積んで

それはそれは満面の笑みで出掛けて行った

 

日本に帰国したら

すぐに結婚するそうだ

 

人一倍優しい人だから

幸せになって欲しいな

 

料理を作りながら

部屋の支度をしてたら

お昼になった

 

軽く何か食べようかと思ったら

インターホンが鳴った

モニターを見たら

トニーとノアが手を振ってる

 

「は~い」

 

玄関まで行きドアを開けた

 

「真面目」と「禅」のTシャツを着て

その上からシャツを羽織ってた

2人はTシャツの漢字を指でなぞり

「ちゃんと着てきたよ」とでも言いたいのか

得意げな顔でニヤリと笑った

律儀だなぁ(笑)

 

「迎えに来たよ!」

 

明るい声で部屋の中に入ってくる二人

 

「随分早くない?」

 

昼過ぎだとは言ってたけど

空港まで1時間も掛からないのに ・・・

 

「ランチを一緒に食べようと思って

 誘いに来たんだよ」

 

ノアが笑みを浮かべて話してくれる

その横に居るトニー

今日はやけに大人しい

 

「もしかして朝ごはん食べてない?」

 

「その通りだよ

 トニーは僕が迎えに行くまで寝てた(笑)」

 

いつもより大人しい(のは

寝起きだからかな?

 

「智の友人に会うんだって思ったら

 緊張して寝れなくて ・・・

 寝付いたのがかなり遅かったんだ」

 

頭を掻きながら

笑顔が少し強張ってて

本当に緊張してるように見える

 

「コイツさ

 意外に人見知りなんだよ

 智の友人に嫌われたらどうしようって

 来る途中、ずっと言ってたから」

 

そう言われれば ・・・

初対面の頃のトニーは

あまり話をしなかった 

 

ノアは静かだけど社交的で

割とすぐに仲良くなったけど

 

「嫌われることをしなければ

 嫌われないよ」

 

普通にしていれば大丈夫だし(笑)

 

「嫌われることが分からないから

 緊張するんだろ?」

 

どうして良いのか分からないと

戸惑った表情を浮かべる

 

確かに、それも一理ある

 

「トニーは一気に距離を詰めようとするから

 そこに戸惑う人は多いよ

 それから僕の友人は日本人

 いきなりハグしないでね」

 

「初対面の相手にはしない!」

 

僕の友人て言うだけで

ハグしそうな勢いだったけど

釘を刺されてきたのかな

意外な一面を見てしまって

僕の方が戸惑ってしまう

 

 

「いい匂いがしてるけど

 ディナーの支度?」

 

空気を呼んだのか

ノアが話題を変えた

 

「うん、疲れてるだろうから

 部屋でのんびり過ごしてもらおうと思って

 トニーとノアにもおすそ分けするからね

 料理は持って帰ってよ」

 

一緒に食べれないよって

ちゃんと言っておかないと

 

「ありがとう

 久しぶりに友人に会うんだから

 4人で話したいよね

 あっ ・・・ トニー ・・・

 差し入れ忘れた」

 

うっかりしてたっと

慌てた顔をするノア

 

「そうだ ・・・ 俺が忘れた

 取ってくるよ」

 

トニーが急いで外に出て行った

 

「智、トニーが迷惑かけてごめんね

 彼奴の中で智の友人は既に友人で

 だから滞在中楽しんでもらいた一心で

 色々考えて暴走しちゃった

 湖のコテージも友人込みだったみたい

 相手の都合も考えずに

 勝手に予約するのは良くないけどね」

 

「うん、気持ちは嬉しいけど

 相談なしは困るだろ?」

 

「そこはみっちり説教したから(笑)」

 

大丈夫って顔をする

やっぱ、この人怒らせたらダメな人だ

 

「それは聞いたよ

 大分反省してた」

 

「ふふ ・・・ 友人には嫌われたくないからね

 そこで、一つ提案なんだけど

 彼らが滞在中

 一日だけで良いから一緒に出掛けない?

 穴場とか案内したいから」

 

ノア、態と差し入れを忘れたのかも

僕と話したかったんだろうな ・・・

 

でも、この件は独断では決められないので

安易に返事は出来ない

 

「3人に会ったら

 ノアから直接話してくれる?

 僕の独断で決められない

 予定を決めてるかもしれないから」

 

「それはそうだね

 じゃあ、僕から直接聞くよ」

 

ノアから言われたら

3人も断れない気がする

特に池田君とは気が合いそうだし ・・・

 

「そうして

 ランチに行くんだよね

 支度するよ 

 冷蔵庫に飲み物が入ってるから

 勝手に飲んでて」

 

「ああ、ありがとう

 何か貰うよ」

 

そこにトニーが戻ってきて

大きなケーキの箱をテーブルに置いた

 

「これ皆で食べて!」

 

4人で食えるか?

まあ ・・・ 食べられない訳ではないか ・・・

 

「ありがとう

 出掛ける支度するから

 座って待ってて

 飲み物は冷蔵庫に入ってるよ」

 

ケーキを冷蔵庫に仕舞い

キッチンを片付け

出掛ける支度を始める

 

 

あと数時間で会えると思うと

嬉しいからなのか

かなり優しくなってる気がする

 

 

まあ、二人とも悪い人ではないから

会ったら仲良くなれると思う

 

 

 

 

 

 

<続きます>