君のいない迷路 107 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

まさか僕の選んだお土産が

彼の手に渡るなんて

想像していなかったから驚いた

 

最初は寿司のキーフォルダーにしようかと思ったけど

ローダンセの2回目の旅行記念品は

船の上で買ったキーホルダー

キーホルダー被りはダメだと思い

次に候補に挙げたのはキャラクターの靴下

それも東京らしくないなと思い直し

重要文化財にもなってる駅舎のファイルと

アートショップに有ったポストカードにした

作者は僕の好きな現代アートの画家さん

 

丁度、千円になったので二つをセットにした

 

一番驚いたのは

それが僕のだと当てた彼

嬉しいけどちょっと照れ臭い

答え合わせは最後だって言うから

ここは表情に出さない様にした

 

僕が貰ったお土産は

手拭い?かな

小さめな手拭いで

お菓子を包んでるのかな?

 

池田君が買ったお土産

実は何か知ってる

内田は面白い物を選んだと言ってたから

二人が選んだ物じゃない

 

色々悩んだ末に選ぶのが

一番お土産らしいから彼だと思う

 

「このお土産は櫻井が選んだ物

 理由はどのお土産よりも品が良かったから」

 

冒険したくても出来ない人だと思うんだ

 

「ふふ ・・・ 品が良いか ・・・

 その理由は理解できるかも

 冒険したくても出来ない(笑)

 根が真面目なんだよな」

 

池田君がくすくす笑った

彼は視線を泳がせて

『俺じゃないかもよ』って顔をするけど

目が笑ってるから当たりだよね(笑)

 

「最後は内田だよ」

 

「俺の土産は池田!

 来る時、新幹線の中で

 レンガあんぱん食べてみたいって

 言ってたから!

 俺も食べたかったから

 当たって嬉しい!」

 

「ふふ ・・・もしかして自分の為に買った?

 池田らしいと言えばらしいな」

 

彼が笑いながら池田君の方を向いた

 

「まだ答え合わせしてないぞ

 あんぱんは大野かも知れないじゃん!」

 

池田君 ・・・ 

内田が正解を言ったから

その言い分は通らないと思う

 

「あはは ・・・ んじゃ

 答え合わせた逆からな

 俺の土産を選んだ人は手を挙げて」

 

内田の問いに

池田君が苦笑いを浮かべながら手を挙げた

 

「失敗した ・・・

 そうだ、新幹線の中で話してたよな

 賞味期限二日だよ」

 

「明日一緒に食べて帰ろう」

 

「おお サンキュー」

 

池田君、余分に勝手そうな気がする

 

「次は僕の番だね

 僕のお土産は誰が選んでくれたの?」

 

彼が満面の笑みを浮かべて手を挙げた

 

「やっぱり櫻井だったな」

 

「色々迷った

 千円のハードルは高いよ

 良いなって思うと千円超えなんだから

 これはハンカチサイズの手拭いで

 いろいろ柄が有って

 それを選ぶのは楽しかった

 飴をそれで包んでもらった

 袋に入れたら嵩張るかなって思ったけど

 内田が大きな袋を用意してたから

 大きさでバレることは無かったと思う」

 

「確かに、あのミニ手提げに入れたら

 絶対に分からないよな」

 

僕のファイルも小さいサイズだったから

はみ出ることなくバレなかったと思う

 

重さはごまかせない

池田君のが一番重かった(笑)

 

「次は同時に手を挙げよう」

 

池田君の想いや気が誰のか分かったら

彼のをする必要はない

二人同時に答え合わせは良い案だと思う

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>