君のいない迷路 105 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

結構歩いたからなのか

適度にお腹も空いて

買い過ぎかと思っていた総菜も

4人のお腹の中に納まっていく

 

「多くなかっただろ(笑)」

 

ビールを口に運びながら

池田君がのにやりと笑って

 

「多いと言うより

 足りるかなって感じだね」

 

テーブルの上の料理が

どんどん減っていくから

ちょっと心配になってくる

 

「男が四人も揃ったら

 そりゃ飲むし食べるよ

 料理が無くなったら

 乾きものがあるから

 その心配はないな」

 

池田君、ツマミになりそうなお菓子も買ってた

『余ったら持って帰るよ』って言いながら

余りそうにないかも ・・・

 

「酒も沢山買っておいて正解だったな」

 

コンビニによりお酒を買ったのは彼と内田君

 

「櫻井の言う通り(笑)

 呑み助ばっかりだからな」

 

「確かに呑み助ばっかりだ」

 

ある程度酒が入り

いい気分になった4人で

約束のお土産ゲームが始まる

 

「今日のメインイベント

 お土産ゲームを開催します!」

 

言い出しっぺの内田が高らかに宣言する

 

「さて、どうやって交換する?」

 

池田君の問いに一番に答えたのは彼

 

「4人で歌いながら回せばいいんじゃねえ?」

 

「それだと、

 歌で操作できそうだろ?」

 

池田君の言う通り

確かに自分のお土産が

自分に回ってきたら

慌てて隣に渡したり

歌の速度を変えたりできる

 

「そうならない様に

 袋を余分に貰って来た!」

 

内田が自慢げに答えて

同じ店の袋を取り出して

僕たちに配った

 

「これに入れてテーブルの真ん中に置いて

 袋に入れるときは見られないようにしてよ

 大きさでバレちゃうから」

 

「それなら目を瞑ったまま歌う」

 

彼も乗り気の様子

 

「そこまですれば

 誰のお土産なのか分からないよね」

 

次々にアイディアを出し合って

ただのお土産交換がゲームと化していく

例え自分のが来ても楽しめると思った

 

「じゃあ、それぞれ土産を袋に入れて

 テーブルの真ん中に置いていくこと!

 置いた後 場所を変えるから」

 

念には念を入れる内田

俄然やる気なんだけど

うん ・・・ 彼奴どんな土産にしたんだろう

面白いお土産って言ってた

池田君は ・・・ 多分あれ(笑)

彼だけが分からないな ・・・

僕のもちょっと変わってる

 

言われた通りに袋に入れて

テーブルの真ん中に置いた後

後ろを向いて内田が袋を置き換えた

 

「じゃあ、歌いながら

 袋を取って

 リズムに合わせて隣に渡していく

 袋の中身を詮索するのは禁止!」

 

「その前に何の歌を謳うの?」

 

内田、ノリノリだけど

肝心なことを決めていない

そこをすかさず池田君が聞く

 

「歌か ・・・」

 

考えてなかったの?

彼が可笑しそうに笑って

 

「歌うって決めたの内田だよ(笑)」

 

「色々な歌が浮かんできて

 決めらんないな ・・・ 

 みんなが知ってる歌」

 

暫し4人で考える

 

「智(さと)なにかある?」

 

「楽しい歌が良いよね ・・・

 あれなんかどう?」

 

「あれ?」

 

「うん ・・・ 走り出す奴 ・・・」

 

思わず座ったまま

腕を振って走ってしまった(笑)

 

「走り出す奴?」

 

3人ともキョトンとした顔で

首を傾げる

 

「走り出せ~って歌有ったじゃん」

 

「ああ、それなら知ってるわ」

 

「俺もサビなら歌える!」

 

「Happinessって歌だ」

 

彼が題名を言ってくれた

それがちょっと嬉しいかな

 

「うん、楽しそうでよくない?

 乗りやすいリズムだし」

 

「じゃあ、それでいこう!」

 

曲が決まったので

ここからが本番

 

歌い始めたら袋を手にして

リズムに乗ってお土産を渡していく

 

 

さて、誰のお土産が当たるかな?

 

 

 

 

 

 

<続きます>