mian(希望)39 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

緋の力が大分弱ってきている

命を繋ぎ止めるために

先に眠った3人と同じように

力の半分を注ぎ込み

要の結界の前に眠らせるだろう

残りの半分はアルフヘイムと人の世界の切り離し

蒼自身は深い眠りにつく

それを止めるのは蒼の妖精

 

私の前世が目を覚ますのは

蒼の妖精の誕生のはず

ただ ・・・ 蒼の花を咲かせるには

少しだけ力が足りない

あの頃の想定よりも

人の世界の状況が悪化していて

アルフヘイムにも影響が出ているからだ

 

少しの間

蒼の森に籠る必要が出てきた

 

『お帰りなさいませ サトシ様』

楽園の主である桜(エドヒガン)の木

 

「まだ私が来てはいけないのだが

 あの子が咲かないと

 大変なことになるからな」

 

蒼を支えるのは蒼の妖精

あの子が居なければ

蒼も人の世界も救われないだろう

 

『存じております

 あの方が想定していた以上の力が

 必要なようです』

 

「お前の声は届いていた

 早急に手を打つとしよう

 一つ質問だが緋は目覚めているのか?」

 

蒼の結界の中にいる以上

正確な情報は掴めない

 

『微睡の中でお過ごしになっていて

 目を覚まされる日が

 少なくなってきております

 蒼のエルフは命を繋ぎ止める為の

 準備に入っておいでです』

 

「要の結界から出てこれないのだな」

 

『浄化の歌を謳われる以外は

 要の結界と緋のエルフの傍においでです』

 

「それなら自由に動くことが出来る

 蒼の花が咲いたら

 前世の私が眠りから覚める

 彼には私がしたことは話さない様に」

 

前世の私は霊体(体を持たない)

蒼の妖精の傍で

あの子を導く役目をする

その為の準備は滞りなく済んでいる

 

私は花を咲かせるための力を注ぎ込むだけ

彼(前世の私)が目覚めたとしても

使う力は同じなのだから気が付かない

 

『私は無口でございますので

 御心配には及びません』

 

少し憤慨したような声

口が堅いのは知ってるよ

 

「すまない

 口止めは必要なかったな

 あの子が生まれたら

 祝福の花を咲かせてあげておくれ」

 

『もちろんです』

 

「では、行ってくる」

 

蒼の花は蒼の森の最奥の秘密の場所にある

知っているのは私と蒼のエルフのみ

花が咲けば

ここの主(桜)が蒼に知らせるだろう

 

生まれるまでが私の仕事だ

 

思っていた以上に

蒼の花の蕾は固い

このままだと花開く前に

枯れてしまうかもしれない

 

多分、蒼の絶望に引き摺られている

ここまで想定できなかったのは

私の不覚だな ・・・

 

『おちびちゃん、聴こえる?』

 

優しく声を掛けてみるが

反応がない ・・・

 

ゆっくり少しずつ

足りない分だけの力を注いでいくよ 

 

蒼の森に入り1週間

声を掛けると反応が返ってくるようになった

 

『おちびちゃん 聴こえる?』

 

『きこえ ・・・ ちぇる ・・・』

 

『もう少しで外に出れるよ』

 

『うん ・・・』

 

まだ眠いのか

会話の途中で眠ってしまう

 

 

これで予定通りに花が咲くだろう

 

『また様子を見に来るから

 ゆっくりお休み』

 

『 ・・・ う ・・・ ん ・・・』

 

 

 

秘密の場所から外に出ると

桜から伝言を聞いた

 

 

一週間戻ってないからな ・・・

戻らないと君からの小言攻撃にあいそうだ

それは勘弁願いたい(笑)

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>