君のいない迷路 72 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

汚名返上の意味も込めて

東京の観光案内に力を入れよう

ランチクルーズの予約が取れたのはラッキーだった

 

改札口で二人が来るのを君と待つ

それがとっても嬉しくて

顔がにやけてるのが分かる

 

二人の姿が見えたと思ったら

内田がダッシュで駆けてきた

池田は苦笑いを浮かべながら

走るでもなく、ゆっくり歩いてくる

(池田らしいと言えばらしいな)

ダッシュの内田は改札前では順番守る様に

歩いて出て来て

そのまま君に抱きついた

 

「智!会いたかった~

 元気だった?」

 

それはそれは嬉しそうに笑って

再会を喜ぶ姿が眩しかった

 

俺も昨日

こうやって抱きつけば良かったなと

今更後悔する 

 

「感動の再会だな」

 

ゆっくり出てきた池田が

温かい眼差しを向ける

 

「こんな長い期間

 会わない事って無かったからさ」

 

「確かにそうだな

 長くて1週間くらい?」

 

「智が一人暮らし始めても?」

 

「大学の試験中は

 家に泊まってたから」

 

「そうなの?」

 

その話は聞いていなかった

二人の顔を見ると同時に頷いて

内田はにやりと笑った後

 

「親が許してくれたら

 部屋をシェアしたかったんだけど

 学生の間はダメだって言うからさ」

 

渋々諦めたんだって顔をした

 

「で、一人暮らしした感想は?」

 

「俺には無理だった ・・・ 

 シェアならいけるんだけどな」

 

内田にとっての君は

兄弟のような存在なのかもな

 

「あはは ・・・ じゃあ俺とする?」

 

池田の爆弾発言にギョッとした様子で

 

「俺のシェアハウスは智限定なの!」

 

と訳の分からない理屈を捏ねて

俺達を煙に巻いた

 

「大野、内田に振られるって

 どう思う?」

 

「多分だけど

 僕とも無理だよ

 何やかや言って

 実家大好き人間だから」

 

「それは言えてるわ

 うん、納得!」

 

心当たりが有るのか

池田が得心した表情を浮かべた

 

「感動の再会も終わったから

 そろそろ動こうよ

 で、どっち行く?」

 

このまま、どこかのカフェで話しても良いけど

それはランチクルーズで十分すぎるほど時間を取った

やっぱ観光しなきゃ

 

「俺は元住人だから

 櫻井と一緒にホスト側に入るよ

 大野と内田の行きたい場所にしよう」

 

「それもそうだな

 じゃあ、池田は俺の助手な(笑)」

 

「了解!助手の方が気楽だから(笑)」

 

にやにや笑って

君の横に並んだ

 

オイオイ!二人とも寄りすぎ

智を挟んで並ぶから

俺の場所がない ・・・

 

「二人で答えたら」

 

池田の言葉に頷いて

二人同時に「東京タワーと答えた」

 

 

高い所が苦手な俺でも

東京タワーを登ることは出来る

(展望台のガラスからはかなり離れるけど)

ただ、階段を使えと言われたら遠慮したい

 

 

「んじゃ、地下鉄ですな」

 

池田が先に声をあげた

(それは俺のセリフだろ?)

 

「先生、僕たちついて行きます!」

 

二人がニコニコ顔で手を挙げた

楽しい観光になりそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>