取り敢えず打ち破ろうか 226 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

綾野君に先導され

暁殿に入ることに

両親にはまだ躊躇いが有るのか

顔を見合わせた頷きあった後

意を決して中に入った

 

想像の遥か上を行く暁殿

上段(長の間)中段、下段と別れていて

本家邸の『長の間』の3倍近くある 

スケールが違いすぎて

唖然としてしまった

暁からしたら耀は小者の一族

耀から謝罪されても

そこまで意味がない気がしてきた

 

「皆様、申し訳ございませんが

 中段の間の後ろでお待ちください

 全員が揃いましたら

 長がお越しになります」

 

綾野君はそう告げて

部屋を出て行った

 

「翔兄 ・・・ 

 とんでもない場所に入れてもらって

 俺たち大丈夫かな?」

 

両親が躊躇ったのも理解できる

ここは御所で言う謁見の間だ 

綾野君が後ろに控えて欲しいって意味も分かる

 

「そうだな ・・・」

 

翔兄さえ神妙な顔つきに変わった

 

「皆様、後ろに座る様にと言われて

 お気を悪くされておりませんかな?

 綾野から後ろに座って頂くのには

 理由があると聞いております

 私も同じように後ろに座りますので

 ご一緒してください」

 

暁の一族からしたら

全く関係のない余所者一族

本来であれば下段に座れと言われても

文句は言えない

 

「御前、お気遣いありがとうございます

 本来、我々4人は下段に座るべきで立場

 気を悪くなどしておりません」

 

父が代表で答えてくれた

 

「そう言っていただけると

 ありがたいです

 では、座って待ちましょう」

 

御前が一番前に座り

貴方のご両親

その後ろに俺たち四人が並ぶ

 

「失礼いたします」

 

俺達が入った方とが逆側から小瀧君の声

 

「小瀧か」

 

「御前、長の命(めい)により

 長老家の次期当主お二方と

 相葉さんをお連れ致しました」

 

「入って頂きなさい」

 

その言葉を聞いて

3人が中に入り

御前と同じ並びで

少し離れた位置に

3人が並んで座った

 

本家と長老家の線引きは必要で

名乗ることも挨拶もなかった

 

里に入った相葉君

すっかり馴染んだ様子で

ちょっと安心した

 

全員が揃って数分後

綾野君が部屋に戻ってきて

上段と中段を仕切る御簾をあげた後

全く別方向にある襖(離れに通じてる襖?)の傍に座り

俺達の方に向き直り一礼する

 

「皆様、長のお成りでございます」

 

この場合は頭を下げたまま待つのが礼儀だな

全員、貴方が入ってくるのを

頭を下げて待った

 

襖があき 貴方が入ってきたのが分かった

 

「頭をお上げください」

 

頭をあげた瞬間、驚いた

長である貴方の横に皇子が座っていたからだ

画伯と翔様は中段の一番前に座った

遅れて入ってきた蒼灯さんが皇子の横に座った

 

「長、ここからは画伯にお任せいたします」

 

「ああ、誰も暁殿に立ち入れないよう

 よろしく頼む」

 

「畏まりました」

 

綾野君はそのまま部屋を出て行った

 

「蒼灯さん、皆様に姿を現して頂いて

 宜しいでしょうか?」

 

姿を現す?

首を傾げながら

翔兄を見ると

同じように首を傾げた

 

「ああ、力のある二人が

 暁殿と言う特別な場所に座ったのだから

 皆、実体化できるだろう

 皇子、懐かしい人たちに会えますよ

 翔様 ・・・ 固くならない様に」

 

蒼灯さんが話を終えた後

長である貴方が上段から降りて

画伯の横に座った

 

御前が困惑した顔をしたが

貴方が「構わない」と呟いた

 

最初に姿を現したのは

皇子の両親 ・・・帝と妃だ

次に弟として育てられた3人

最後に翔様のご両親だ

 

 

皇子の両親が上段に上がり

皇子の横に座った

 

「翔様、ご両親と一緒にお座りください

 雅紀様、和也様、潤様は

 もう少し前にお座りください

 ここからは蒼灯さんにお任せします」

 

さっきの御前の言葉通り

この場の主賓は

皇子と翔様に連なる人たちだ

 

俺達は見届け人の役割なのだろう

 

 

不思議なことに

画伯と翔兄の前世は

何故実体化しないんだろう?

 

 

 

 

 

 

<続きます>