君のいない迷路 48 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

睡眠時間は少ないけれど

熟睡したお陰で寝覚めは最高

久しぶりに爽やかな朝を迎えた

君との時間がどれだけ大事か

ここ数日で思い知った

万が一、君が向こうでの仕事を選んだら

迷うことなく、俺も向こうに行く

何が出来るか分からないけれど

リサーチはした方が良いな

ただ、先走りはいけない

もっと君と話して

君の考えを確かめる

 

着替えを済ませて

いつもより早く家を出た

 

会社の傍のス〇バでアイスカフェラテを買い

そのまま出勤

祖父や母が言ったように胸を張って

 

「おはよう!爽やか青年

 それは朝ごはん?」

 

手に持った飲み物に視線を向ける

男前の女史

 

「ええ、朝から暑いでしょ

 水分補給も兼ねた朝ご飯です」

 

「50点!

 何か食べなさい

 空腹だと頭が回らないよ」

 

この人は食べてきたのだろうか?

 

「先輩は食べたんですか?」

 

「勿論、食べたわよ

 そうじゃなきゃ、言えないでしょ」

 

「御尤もです」

 

「今日の会議

 冬のツアー企画が議題だから

 新人君のアイデア楽しみにしてるからね」

 

そうだった ・・・ 

今日の会議は冬のツアーだった

旅行会社のツアー企画は

半年先、一年先を見据えて考える

現地調査もある 

 

この土日のバタバタで

全く何も考えていない

 

何かないかな ・・・

 

そうだ!昨日君と話してた

絵の世界に入り込む

結構面白いかも

 

オフシーズン

宿泊代が安くなったりする

ワンランク上の宿に泊まり

アートの世界を旅する

 

ありきたりかなぁ ・・・

もうひと捻り必要かも

 

考えを巡らしていると

男前女史が思い出したような顔をして

俺の方を向いた

 

「そうだ ・・・ 」

 

「はい?」

 

「今日の櫻井は満点だよ

 何も悪いことしてないんだから

 胸を張って堂々としてなさい

 相手が地団駄踏むほど平気な顔でね」

 

唐突に話題が変わって

思わず驚いてします

 

「ええ、そのつもりで来ました

 天地神明に誓って何もしていないので」

 

それに噂の内容は

性的マイノリティに関する事

プライバシー侵害であり

訴えることだってできる

(やらないだけで)

 

「なお宜しい!

 って、私は君のおばさんか?(笑)」

 

「そんな年齢じゃないでしょ」

 

流石におばさんはない

お姉さんだな 

 

「君とは一回り近く違うんだよ(笑)

 お姉さんは無理がある

 あっ! ・・・ 前を歩くのは先輩

 ランチの予約しなきゃ」

 

途中で話をやめて

小走りで先輩に駆け寄った

 

俺が勘違いしてたお局様は

バリバリのキャリアウーマンで

上からも下からも信望が厚い

女史の憧れの人だ

 

確かに凛とした強さを持った女性

 

有能な上司の下

件の人は何も学ばなかったんだろうな

自分をよく見せることだけに

心血を注いでいた

(騙されたんだけど)

あそこまで強かなら

もっと違う道が開けたような気もするけど

大きなお世話だな

 

 

まだまだ未熟な俺

池田たちが言うようにポンコツだ

これからは人を見る目を養わないと

また同じ間違いを起こす

 

守られる人から

誰か(君)を守れる人になるため

精進あるのみだ

 

 

<続きます>