フェアリーズ&大ちゃん、蒼ちゃんの歌が終わり
ステージには侯爵と緋~ちゃんが登場
「トップバッターのフェアリーズ
いつ見ても可愛いよねぇ」
侯爵が緩み切った笑みを浮かべる
「実は一番人気はフェアリーズだって
知ってました?」
「そうじゃなかと思ってたけど
やっぱりそうなの?」
客席からも「知ってる!」って声が掛かる
「ええ、大人気です(笑)
元気の出る曲と笑顔になれる曲を
みんな楽しんでくれたかな」
「聞くまでもなく楽しんでくれたよ
次の二人の歌
一人は骨董屋さんだって
気が付いてましたか?」
「ステージ上の彼は別人ですから」
きっぱり言い切る緋~ちゃん
「そしてもう一人は絵描きさん
その二人が圧巻のダンスと歌を
披露してくれるから
息するのも忘れちゃった
ステージ傍で見てた
これから出てくる面々も魅了されてた」
「されてましたね
2曲もとっても素晴らしかった
お手伝いしてくださった皆様
ありがとうございました
続いて登場するのは」
「フェアリーズと同じくらい可愛い
5人兄弟です」
「ゴスペル調の曲なので
コーラスにも力を入れました
お手伝い下さる皆様
スタンバイをお願いします」
侯爵と緋~ちゃんが話を続ます
ステージ横でスタンバイしている
二人の父の子ども達
その横で一番緊張しているのが翔父
画伯父ちゃんは苦笑いを浮かべながら
翔父の背中に手を置いて
5人に話をする
「少ない時間だったけど
ちゃんと練習も出来たし
5人の息もピッタリ合ってる
自信を持って歌っておいで
一番大事なのは楽しむことだよ」
「精一杯楽しんで歌うよ」
「楽しい曲だから
みんなで歌えるのがうれしい」
「僕のダンス見ててね」
「ハル いっしょにがんばろうね!」
「うん、ちち、とうちゃん
ちゃんとみててよ~」
肇君、零治君、健太君、悟君、ハル君が
順番に意気込みを話していく
「父が一番緊張してるみたいだよ(笑)
一言、言ってあげないと」
「5人が歌って踊ってくれるだけで
父は最高に幸せだよ
ステージ横で見てる」
既にウルウルしてる翔父
涙もろいのは(誰かさんと同じかな)
「みんな、そろそろでばんなの~
おいらたちも こーらすてつだうね」
さとちが5人に声を掛ける
フェアリーズも白の聖歌隊の衣装を身に着けて
5人とハイタッチしてステージに出ていく
二人の父の子どもたちの衣装は特別仕様
羽衣みたいにひらひらしてる
「みんな楽しんで歌ってね!」
「俺たちも見てるから」
てんとう虫の智君と翔さんも5人にエールを送る
「肇、円陣」
「はい」
画伯父ちゃんに促されて
右手を前に出すと
4人がその上に手を重ねていく
「笑顔で精一杯歌って踊ろう!」
「お~!」
ステージの二人が曲紹介をする
『次の曲は『光』」
前奏が流れコーラス隊が歌いだし
5人がステージに飛び出して行く
歌いだしは肇君
それぞれのpartを精一杯歌っていく
「君たち5人が力を合わせれば
何も怖い物なんかないよ ・・・」
翔父がそう言って
画伯父ちゃんと手を繋ぐ
「俺たちの自慢の息子たち ・・・
立ち止まるようなことが有っても
この歌を思い出して
希望の光は
必ず暗闇を照らしてくれるよ ・・・」
目を細めて眺める二人
紛れもなく5人の父の眼差しだった
<続きます>