Wish you were here 225 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

実家へのお誘いが明後日!

今、会ってるでしょ

このまま泊まるから明日も逢える

ええっ ・・・ その次も逢えるって事?

心臓バクバクしてきた

智君の実家だよ

ご両親にお会いするって事だから

何を着ていけばいいんだ?

お土産と ・・・ それから挨拶の言葉考えないと

頭の中、その準備で忙しない

 

「兄貴 ・・・ 兄貴 ・・・」

上田が俺の背中を叩いて名前を呼ぶ

 

「何?」

 

「なんか有ったんすか?」

 

「なんで?」

 

「風呂から出た時以上のデレ顔 ・・・

 少しは引き締めないと ・・・

 それとも、もう飲んだんですか?」

 

「いや、今ビールを頂いてるところ」

 

グラスを持ち上げてみせると

苦笑いを浮かべた

 

「確かに酔ってはいないようですが

 なんか良い事あったんですか?」

 

満塁ホームランを決めたような気分

(野球はよく知らないけど)

 

「まあ ・・・ まあな ・・・」

 

ジト目で怪訝な顔をする

 

「まさか ・・・ 変なことしてないですよねぇ」

 

「人聞きの悪いことを言うんじゃないよ

 俺は清廉ですよ

 健太君を寝かし付け、廊下の彼を起こして」

 

「廊下で寝てたんですか?」

 

「健太君をベッドに移すつもりで待ってたけど

 寝ちゃったんだよ ・・・ (可愛いよな)」

 

「ああ、兄貴に悪いと思ってですかねえ?」

 

「優しい人だからな」

 

「で、移して来たんすか?」

 

「そんな事する訳ないだろう

 健太君との約束は守らないと

 今日は俺の師匠だったから(笑)」

 

彼のお蔭でまた同じ部屋で眠れるんだから

健太君は恋のキューピットなんだ

 

「それだけ?」

 

「ふふ ・・・ まあ 色々予定が入ったんだよ(笑)」

 

「デートですね」

 

俺はそう思ってるけど

彼はどう思ってるかは分からない

 

「し~!」

 

人に聴かれたら、俺の邪な想い

もとい、俺の純粋な恋心がバレてしまう

 

「あのな、秘めた想いってのは

 人にバレたらまずいだろ?」

 

上田がキョトンとした顔をして

 

「隠してるんすか?」

と訳の分からない質問をする

 

「お前には相談してるけど

 他の人にはバレていないだろう」

 

そこは細心の注意を払って

悟られないようにしてるのに

俺の涙ぐましい努力(分かれよ)

 

上田は手に持ったグラスの酒が溢しそうな勢いで

肩を揺すって大笑いをする

 

「いやいや、師匠も健太君も知ってるでしょ?」

 

「あの二人は特別だよ」

 

流石、年の功すぐにバレちゃったけど

健太君はキューピットだから

 

「アハハ ・・・ 兄貴 ・・・ 昔の方が鋭かった気が ・・・

 いやぁ ・・・ 隠してたんだ ・・・

 ふふ ・・・ それは知らなかった(笑)」

 

今度は大爆笑 ・・・ 笑い過ぎて言葉が切れ切れ ・・・

 

「どういう意味?

 皆にバレてるみたいな口ぶりだけど」

 

「それは ・・・ そうですよ ・・・

 まあ、確認はしてないけど

 ここに居る人は気が付いてるはず ・・・(笑)」

 

まだ笑いが収まらない模様 ・・・

なんなんだ ・・・ かも知れないの話だろ?

 

「んな訳ないだろ

 それなら、彼に伝わってるはずだし」

 

「ああ、そりゃ言う訳ないじゃないですか

 皆、彼が好きなんです

 だから、優しく見守ってる

 それに ・・・ あの人免疫はないですよ」

 

したり顔の上田が

亀梨君と談笑している智君に視線を向ける

 

「免疫?」

 

「ええ、恋愛に疎いと ・・・」

少し言いにくそうに小さい声で呟く

 

それは出逢った頃に話してた

人との付き合い方が分からないと

自分のペースに合わせてくれる人がいないと

 

「疎いんじゃなくて慎重なんだ

 誰よりも繊細な人だから」

 

「確かにそうかも ・・・」

 

そうかもじゃなくてそうなの!

お前は何を見ているんだ?

 

「上田、かもじゃなく、そうなの

 それよりホントにバレてる?」

 

「それは間違いなく」

 

きっぱりと言い切った(本当だな?)

 

「困ったなあ ・・・

 周りからわかるより

 俺から言うべき?」

 

「まだ早いですって」

 

「そうか?」

 

「ええ、亀たちは言わない

 彼がそういう話題は好きじゃないらしく

 だから、信用を無くすことはしない」

 

それを聞いて安心した

ゆっくり長期戦だとは思ってるけど

少しだけステップアップも必要だと思ってる

 

 

実家に伺うのは一歩前進

今から色々考えないと

となると、やっぱりコイツに相談する必要ありかな?

 

「上田、明日相談に乗って」

 

「ここじゃ拙い事です?」

 

「ああ、ここでは話せない」

 

「分かりました、明日夕方伺います」

 

上田がニヤリと笑った

 

 

俺は未だドキドキが止まらないけど

今日は飲み過ぎないようにしよう

 

 

 

 

 

 

<続きます>