取りあえずベッド行こうか 13 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

掛かって来ないで欲しい、掛かってきて欲しい
二つの想いが鬩ぎ合ってる
正直、さっきの電話にホッとしたのも事実
情けない事に、まだ腹を括れてない ・・・
コイツが引き出しを開けようと伸ばした手
あれはローションを取ろうとしたんだよな 
 
そう言う物を使うって事も調べた
始める前に ・・・ 綺麗にして ・・・
ローション で 解して、ゴ○ 使うのも ・・・
 
完全にいたされる側の下調べしてる時点で
俺が受けるんだろうけど ・・・
まあ、その類のものを買いに行く度胸もない
その点で、コイツの方が責めなんだろうな  ・・・
 
あの手を見た時、妙に生々しくなって怖気づいた
 
別にいたされることに、抵抗がある訳じゃない
まあ、いたした方が気持ちいい気はするけど
そこじゃないんだ ・・・ ほんとに良いのかな?
俺もコイツも、そっちの人間じゃない
出逢わなければ、男に恋などしない
だから特別なんだと、言われればそうなんだけど ・・・
もっと知ってからでも、遅くないだろうって思う
こんなに価値観が違うのに ・・・
お互いのズレを、体を繋ぐことで誤魔化したくない
愛を囁いて、kissして抱き合って ・・・ 
飽きたら ・・・ 飽きたら ・・・ 綺麗に別れられるのかな?
 
これが異性ならそこまで悩まねえ
 
「どうしたの?また逆上せた?」
心配そうに顔を近付ける
 
「ううん、逆上せてねえよ ・・・
 なんだか疲れたな ・・・」
 
「大丈夫?風邪引いた?
 昨日、冷えたのかな」
 
そう言って、額に手を当てる
その手を掴んで引き寄せて、貪るようにkissした
 
コイツが好きだよ ・・・ 愛し始めてる
だけど ・・・ 俺で良いのか? ・・・
そう言った不安を拭えない以上 
まだ、その時じゃねえんだ ・・・
 
コイツの手が背中に廻されて
俺をギュッと抱きしめてくれる
その手を離したくないって思ってる ・・・
 
「早く洗わないと、ホントに風邪ひくな」
相当、情けない顔してたのか
 
あたふたした顔で
「どうしたの具合悪い?
 立ってるだけでいいよ
 俺が綺麗に洗ってあげるから」
 
って、慌ててシャワーの湯を出し始める 
その仕草がスマートで、また不安になっていく
 
「一人で洗えるよ、そうだ翔君を洗ってやるよ」
 
そんな不安な心を、見抜かれないように
コイツが持ったシャワーを奪い取って
態とクスクス笑いながら、頭の上から湯を掛けていく
 
「じゃあ、洗うのは俺ね」
って、ニヤリと笑って
ボデイソープを掌につけた
それを嬉しそうに泡立たせながら
俺の体に付けていく
 
「しくった ・・・ また、泡だらけで洗われる」
 
そう言うと悪戯っぽい顔をして
 
「貴方が意地悪するからでしょ」
 
バスルームに響く笑い声 ・・・
こういう時間が幸せなんだよ ・・・ 
なあ、もう少しゆっくりでいい?
・・・ まだ覚悟が出来てないんだ ・・・ ごめん
 
オイラの心を知ってか知らずか
洗面所に置いた携帯が、大きな音を立てて鳴り始めた
 
翔君が、もの凄く淋しそうな顔をした
 
 
 
 
 
<続きます>