I'm crazy about you 4 | 瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

瑠璃色の地球(ほし)の青宝玉

大野君に魅せられ、重症サトシックのおばさんです。
年甲斐もなく智愛叫んでます。
お名前をお借りして腐小説を書いています。
ご理解いただける方のみお入り下さい。

男性の方のご入室はご遠慮下さい。

仕事を終えて、松本が予約した店に向かう

落ち着いた雰囲気の和風創作料理を出す店で

外には看板もなく、入口には暖簾すらかかってない

 

 

松本曰く

「あんまり教えたくない店」 だそうだ

 

中に入ると、何故かご機嫌の智君が店主に向かって

 

「大将、美味しい魚入ってる?」

って聞くから

 

 

「えっ、もしかしてアナタの行きつけなの?」

って尋ねると

 

「行きつけって言うか知り合い、釣り仲間だよ」

って、嬉しそうに笑う

 

アナタの交友関係って、ほんとに幅広いね

 

「大ちゃん、今日は色々釣って来たから

 楽しみにしてて」

って、50代半ばに見える店主が、笑顔で答える

 

 

店の女将が

 

「今日は個室の方が良いでしょ」

そう言って奥に案内される

 

 

「松本の行きつけじゃないの?」

って隣の松本に尋ねると

 

「一回大野さんと来たことがあって、それからは俺も来させてもらってる

 大野さんとは今日が2回目だね」

って、意味ありげに笑うから

 

 

なんなんだ? ・・・ これって宣戦布告 ・・・

今日が2回目って事は、スタートラインは同じだよな

考え込む俺の耳元で、ニノが

 

 

「翔さん俺も来たことあります

 大野さんと初めて食事した店、潤くんが呼んでくれて」

って、俺の肩を叩いてニッコリ笑った

 

 

特別な意味はないって事か ・・・ 

 

 

部屋に入ると、アナタが俺の顔をみて

 

「翔君、ここに座って」

って、隣に座るよう言うから

 

何だか嬉しくて、思わず顔が綻ぶ

 

 

向かい側にニノと雅紀と松本が座る

 

運ばれてくる料理は、旬の魚や野菜を使った物ばかり

松本が言う様に、誰にも教えたくない店

そして、もう1度来たくなる店

 

 

 

お酒が進むにつれて、呂律が回らなくなってきたアナタが

楽しそうに笑う

 

 

「翔君 ・・・ のんれる  ・・・ あれ ・・・ うふふふ ・・」

そんな甘い顔で見つめられたら ・・・ 理性なんてぶっ飛んでしまう

心臓が早鐘を打つ ・・・ 好きなんだ

 

 

 

「大野さん、飲み過ぎだよ ・・・」

ってニノが声を掛けると

 

 

「だって、5にんは ・・・ ひさしぶり ・・・ れしょ」

 

って言って声をあげて笑う

 

アナタは俺に寄りかかり、アナタの匂いが鼻を掠める

時々、俺の太ももに置かれるアナタの手

柔らかい笑顔で、俺の顔を覗き込んで

 

「オイラね ・・・ しょうくん と ・・・ のみたかった ・・・ ウフフ ・・・」

 

 

お酒でほんのり赤らんだ顔

熱に浮かされているような色っぽい眼差し

少し濡れた唇 ・・・ 

 

 

俺を魅了して止まない愛しいアナタが、甘い声で俺の名を呼ぶ

 

 

 

「翔ちゃん、飲んでないの?珍しいね」

って、雅紀が俺の顔を見つめる

 

「胸が一杯なんじゃないんですか」

ってニノが言えば

 

 

「確かに ・・・ 肝心な時、ヘタレだから」

そう言って、クスクス笑う

 

 

ヘタレって何だよ

 

 

だって、止まらなくなるだろ

妄想の中の俺は、既に智君を抱きしめて

濡れた唇に俺の唇を重ねてる ・・・

 

 

そんな事より肝心の事を ・・・ 

 

 

そう思って隣を見れば

いつの間にか、松本が智君の隣で話し込んでて

さっきまで俺に見せていた笑顔は松本に向けられてる

 

 

「翔さん ・・・ 見てるだけじゃ伝わらないですよ」

 

「そうそう、かなり鈍感だよ ・・・ まぁ どっちもどっちか ・・・ うひょひょひょ」

って、二人顔を見合わせながら可笑しそうに笑う

 

 

どっちもどっち?・・・ こいつも酔ってるな 

 

 

 

「潤くん、そろそろお開きにしませんか? 

 そのおじさんが潰れちゃう前に」

って、松本に声を掛ける

 

雅紀が、優しい声で

「大ちゃん、そろそろ帰ろうか?」

って声を掛けると

 

 

「 ・・・ やだ ・・・ もうちょっと ・・・ 翔君 ・・・ いいれしょ」

 

って俺の腕を掴んで、甘えたように見つめる

 

この人自覚がないから怖いんだ

溢れる色香に酔わされて、目眩がしそうなんだ

 

わざと、冷静に

「智君、かなり酔ってるから帰ろ、送ってくよ」

って答えると

 

 

口を尖らせて、不服そうな顔をしながら

 

「しょうくんが ・・・ らめっていうなら ・・・ かえる」

って、小さい声で呟く

 

 

そんな顔でしょげられたら ・・・ 好かれているんじゃないかって期待してしまう

朝になったら忘れているはずなのに

 

 

「大野さん、俺が送ってくよ」

って、、松本が腕を掴んで立たせようとすると

 

 

「らいじょうぶ、一人で帰れるから ・・・ 」

そう言いながら、手をひらひらさせて

立ち上がろうとしない

 

 

「松本、俺が送ってくから ・・・ 智君、俺と帰ろう」

って、俯いてる智君の顔を覗き込んで伝えると

 

 

「オイラ酔ってない ・・・ 楽しいらけ ・・・ 一人で帰れる」

そう言って、プイって横を向く

 

 

雅紀が隣に座って、優しい声で

「大ちゃん、今日は楽しかったね、翔ちゃん明日仕事なんだって」

って話しかける

 

 

ええっ、何でそこで俺の話

 

 

「大野さん、悪いんですが翔さんを送って行って貰えませんか」

ってニノが言うと

 

納得した顔で

 

「しょうがねぇな ・・・ オイラが送ってく ・・・ 翔君行くよ」

そう言って、俺の腕を掴んで立ち上がる

 

 

俺の傍に来た二宮が

 

「翔さん、送り狼にだけはならないで下さいね

 そんなことしたら、二度と手に入らないですよ」

って、耳元で呟く

 

 

わかってるよ

酔ってる時の事、覚えていない事が多いから

素面の時に告白する

姑息な真似はしない

 

 

 

 

店の前でタクシーに乗り込み、行先を告げる

 

 

「あれ ・・・ 翔君のマンションが先 ・・・ 」

 

 

「ここからだと、アナタのマンションの方が近いから」

って、言うと

 

 

「そうなの ・・・ そうなんだ ・・・ 

 ・・・・・ オイラ翔君の部屋入った事ない ・・・」

って、小さい声でブツブツ呟いた

 

 

「来た事なかった?今度来てくれる」

って、尋ねると

 

「うん ・・・ ホント ・・・・・ 💤」

俺の肩に寄りかかりながら、寝息が聞こえてきた

 

 

 

アナタの顔を見つめる

 

長い睫毛

綺麗な鼻筋

ぷっくりとした小さめな唇

 

 

このままアナタを手に入れられてら ・・・

その衝動を振り払いながら

アナタの手をそっと握り締める

 

 

 

タクシーを待たせたまま

アナタを部屋まで送り、ベッドに寝かせる

 

 

アナタの額に唇をそっと落とし

眠っているアナタに

「おやすみ」を告げる

 

 

 

テーブルの上にメモを残してくよ

気付いてくれるように、アナタの携帯の横に置いて

 

 

智君へ

今度の俺の誕生日プレゼントだけど

アナタと1日過ごしたい

25日迎えに来るから待ってて

                      

                   翔

 

 

 

そのまま施錠して、ドアの新聞受けに鍵を戻し部屋を後にした

 

 

 

 

 

 

翌朝、アナタから入ったメール

 

 

「昨日はごめん、送ってくれてありがとう

 誕生日プレゼント ・・・ 分かった

 時間は翔君に任せるから連絡して

 

 

 

 

 

 待ち合わせ場所だけ決めさせて

 俺が今一番行きたい場所で待ってる

 翔君となら入れる場所 ・・・」

 

 

 

 

 

智君の行きたい場所 ・・・ 分からない ・・・

何処だろう? ・・・ 俺となら入れる?

 

難解な問題 ・・・

考えろ俺 ・・・ あの人との未来の為に

 

 

 

 

 

<続きます>

 

 

 

 

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

こんにちは

やっぱり無理でした(^^;

今日中の完結は ・・・ 面目ない

 

これ大丈夫でしょうか?

書いてて自信ないです ・・・ 頑張ります

 

 

拙いお話にお付き合いくださり

ありがとうございます