もう随分以前から、田中英道(たなかひでみち)東北大学名誉教授はYouTubeに登場しているが、中々本人を採り上げるまでには到らなかった。
 『「義経=チンギスハン説」の真相!-520』(2022年10月18日)を書く発端は、田中教授のチャンネル『Hidemichi Tanaka』を視たからだった。
 田中教授は、テムジンをテンジン(天神)と義経が名乗ったと解している誤謬があるものの、19世紀の江戸時代のオランダ商館医シーボルトの同説、義経がチンギスハンになったことに同意している。

田中英道
・無意識レベルのカルマ
 1942年2月20日(0歳)ー9(神的レベル)
・美術史家の才能ー9(神的レベル)
・独り善がりー3(動物レベル)
・向上心ー9(人間レベル)
・意識の進化段階ー3558.9
・モナドの存在位置ー同上
・精神年齢(満82歳)ー250歳 →IQ305(非常に高い)

 IQ300超えは『精神年齢を見る-397』(2020年11月11日)の中野信子氏以来久々に見る。
 『Hidemichi Tanaka』は、8年前から175本の動画、主に田中教授が代表を務める日本国史学会での講演が載せられている。
 YouTubeにアイコンが現れると、主題を見てから視聴するが、並(な)べて1時間ほどの動画を全部視たわけでもなく、視た限りでは、清々しい朝の空気を深呼吸するような満足を感じ、反面一々学校で習う歴史にお座なりを禁じ得ない。

武士(もののふ)の矜持-468』(2021年12月19日)
<日本人の中のスファラディの割合ー34% 4,250万人>

 468段で、宇野正美氏の講演で言われる現在の日本人中のスファラディの割合をブッディで確認すると34%だったが、田中教授は、そのユダヤ人、つまりスファラディが日本に縄文時代から古墳時代に掛けて、大体5回に分かれて到来していると言う。多くの人物埴輪、帽子を被り鬢(びん)を伸ばしたものを、大きな物証として挙げている。
 日本の上古における子どもの髪型にみずら(角髪、美豆良)があるが、ユダヤ人の鬢を伸ばしたものとは明らかに違う。日本のみずらは「髪全体を中央で二つに分け、耳の横でそれぞれ括って垂ら」(Wikipedia)したものだが、正統派のユダヤ人のそれはモーセ五書の1つレビ記によるもので、鬢を伸ばし、様々にカールさせている。
「レビ記 19;27 あなたがたの頭のびんの毛をそり落としてはならない。ひげの両端をそこなってはならない」(新改訳1970)
 因みに、レビ族はイスラエルの12支族には数えない。
 これまで埴輪に見られるみずらは、日本人の子どものものと見なされていたのである。

 Wikipediaに拠れば、歴代天皇の中に1人だけ、臣下により暗殺されたと正史に明記された天皇が存在する。第32代崇峻(すしゅん)天皇である。
 崇峻天皇は、欽明天皇と蘇我稲目の娘の小姉君(おあねのきみ)の子であり、妃は大伴連糠手(おおとものむらじぬかて)の娘の小手子(こてこ)、嬪(ひん)に蘇我馬子(そがのうまこ)の娘の河上娘(かわかみのいらつめ)などがいる。
 皇后が皇族なら平穏無事なものだけれど、某(なにがし)かの豪族の娘となると途端にざわつくものとなる。

 Wikipedia『小手子』
<『日本書紀』には、小手子が天皇の寵愛が衰えたことを恨み、献上された猪を見て天皇が漏らした「何の時かこの猪の頸を断るがごとく朕が嫌しと思うところの人を断らむ」という独り言を、蘇我馬子に密告したことが、崇峻天皇暗殺事件のきっかけとなったという記述がある>

 Wikipedia『河上娘』
<東漢駒が崇峻天皇を殺した後に駒が河上娘を奪ったので、駒は馬子に殺されたという>

 大臣(おおおみ)の蘇我馬子が命令を下し、571年生まれ(ブッディ調べ)の東漢駒(やまとのあやのこま)に592年12月12日(ブッディ調べ)暗殺させる。また、その東漢駒を592年12月18日(ブッディ調べ)に暗殺させている。
 後年、馬子は聖徳太子をも622年4月8日に弑(しい)させている。

崇峻天皇
・無意識レベルのカルマ
 592年12月12日ー6(人間レベル)
 592年12月13日ー7

東漢駒

・無意識レベルのカルマ
 592年12月12日ー1(人間レベル)
 592年12月13日ー0
 592年12月19日ー1

聖徳太子
・無意識レベルのカルマ
 622年4月8日ー4(神的レベル)
 622年4月9日ー5

蘇我馬子
・無意識レベルのカルマ
 592年12月12日ー9(神的レベル)
 592年12月13日ー7
 592年12月19日ー5
 622年4月8日ー8(人間レベル)
 622年4月9日ー6

 殺された翌日カルマは1ランク軽くなり、殺したほうは1ランク重くなるが、命令や依頼など人をしての殺人は2ランク重くなる。
 上記した暗殺は、全てカルマに表れている。
 日本書紀表記の蘇我を、田中教授は「我(われ)蘇(よみがえ)り」と読んで、蘇我氏はキリスト教徒、それもマリアが神であることを認めないネストリウス派(景教)としている。
 蘇我稲目はいち早く仏教を取り入れているが、Wikipediaに拠れば、朝廷の祭祀を任されていた連姓の物部氏、中臣氏を牽制する為の目的もあったと推察されるとしている。
 つまり、本当の信仰はネストリウス派キリスト教であり、聖徳太子を救世主にしたかったのであるが、聖徳太子が仏教に傾倒してしまい救世主になるのを拒否したために、馬子は暗殺せざるを得なかったことになる。
 ここで疑問が起こる。聖徳太子にはマイトレーヤ(弥勒菩薩)がオーバーシャドーしていたから、拒否などできないはずだが、拒否したと言うのはマイトレーヤの意志ではないのか。
 マイトレーヤは、既にナザレのイエス(耶蘇・やそ)にオーバーシャドーした経験があるが、これは釈迦の入滅後56億7千万年後に出現する弥勒菩薩としての予行演習に持って来いのものだった。完璧過ぎてキリストの一大信仰を生んでしまった嫌いがある。一大信仰を生むのは、未来仏たる弥勒菩薩でなければならない。

マイトレーヤ
・独り善がり
 30年頃ー2(人間レベル)
 622年4月8日ー9(神的レベル)

 望ましい独り善がりは動物レベル2以下であるが、マイトレーヤは30年頃に人間レベル2と高過ぎるばかりか、622年には独善家の極北にある始末。信仰を一心に浴びるのは自分でなければならないと、他のキリストには怒りさえ感じることだろう。

570に纏(まつ)わること-582』(2023年08月14日)
<(欽明天皇の皇后である)石姫皇女(いしひめのひめみこ)の名に、古事記の石長比売(いわながひめ)のように不老長生を読み取れないこともないが、田中英道教授の言うように石棺を伝えたユダヤ人の血筋を見るほうが良い>

 豪族の娘を娶(めと)るから、皇族にはスファラディの血が当然入ってくるが、第40代天武天皇系の七方八代の天皇は、スファラディの血で、偽装して天皇になった。先述の稲目のように、第45代聖武天皇も仏教を偽装しながら原始キリスト教の信奉者でカバラを奥義としている。(『終焉が見えてきた-177』2017年7月28日)
 また南朝の第96代後醍醐天皇も、Y染色体ハプログループR1aで、スファラディである。(『この武将-487』2022年04月05日)(『日本人のY染色体ハプログループ-474』2022年01月29日)

汚穢への頽廃その7・大嘗祭-313』(2019年11月19日)
<シャンティ・フーラの時事ブログ2019/04/01 10:10 PM
『天皇は北朝が正統であり、天智天皇系で、若干の例外を含むとは言え、天照大神、神武天皇の血を受け継ぎ、南朝は天武天皇の系統で、イスラエルの血筋である』
 明治以降、天皇が北朝から南朝に変わったと言われているものの、実際には徳川家の血筋に乗っ取られているように見えます。・・・・・・(竹下雅敏)>

 明治このかた南朝に代わり、令和から徳川に乗っ取られる。北朝は天孫だと言っても、天照大神は処刑されている。これを頽廃と言わずして何と言う。

 田中教授は、システィーナ礼拝所の天井画のミケランジェロ『原罪と楽園追放』では、中央の知恵の木の左側で、知恵の木に絡みつく蛇から手渡される禁断の木の実を、岩に寝そべるイヴは、受け取ろうと上半身を後ろに捻って手を伸ばしているが、その顔の位置は、立ち上がって知恵の木に手を伸ばすアダムの股間の前にあり、寸前までフェラチオをしていたと想像するに難くない、と解説する。つまり、正当な性を営まず遊興的な性に耽ってしまうことこそ原罪である。
 今まで何度かスワミ・スリ・ユクテスワと言う聖者の「動物的生殖法に陥らないようにと言う神の警告は破られてしまった」と言うのを引用してきたが、ここに来てそれはアダムとイヴから受け継がれた罪、原罪だと明らかになる。

 田中教授は、勾玉は太陽と月の合体した形で、その穴は紐を通すものではなくて太陽を見るためのものだと言う。

 田中教授は、暖かな縄文時代、関東から東北に掛けて日高見国(ひだかみこく)があって、住居とか集落には塀とか濠とか一切無く、また武器も無く、平和に1万年くらい暮らしていたと言う。ただ、高天原が地上にあったと解釈するのは誤りである。

 田中教授は、縄文の火焔土器は水紋土器であると言う。川のせせらぎや急流、ときとして氾濫、必要不可欠な水の織りなす文様を土器に定着させる。形成された暴々しい波紋を見るとき、後世の北斎の波濤に引き継がれているのを容易に察知する。