《キネコミックス③》
村長選挙にコマちゃんの広告会社が駆り出された。
(法律的にOKなのか?時代的にOKだったのか?そもそもフィクションだからOKなのか?)
人を広告するといえば、選挙もそうかもしれない。
相手の候補者も、ライバル広告代理店がついているようだ。
コマちゃんの会社が担当するついたミノムシという候補は、保守派。
ライバル会社のバッタという候補者は、革新派。
工場から新幹線までさまざまな誘致をして、若者が都会に向かうことを阻止せんとしていた。
そこで同僚の飛田松五郎が考え付いたのは、都会でおかしくなった人を演じて、都会化するのを恐れさせる作戦だ。
結果、コマちゃんの広告代理店の圧勝で、多額の現金をもらって帰る。
だがその現金は、途中落ち葉に変化する。
タヌキかキツネに化かされたのか?
現在放映中の原作者が同じである「仮面ライダーガッチャード」でも、村でおかしな事が起こっているように(笑)。
都会人が、忘れかけてる何かが村には残されているのかもしれないね(汗)。
実業之日本社「週刊漫画サンデー」1971年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「CMコマちゃん(1)」から)