亜里(アントライオン)が拝借したUFOが大爆発を起こした。
彼と婚約者リリスは、水中に潜っていたため難を逃れることが出来た。
だが、彼らしか残っていなかった。
リリスの家族は亡くなり、時空移動装置も失ってしまった。
これからどうやって生きようか。
大爆発後、なにやら火星の魔境にも異変が起こった。
植物が異様に早く成長し、リリスは妊娠していたが彼女を犠牲に新たな命が産まれた。
アントライオンもパパになったのだ。
だが、成長が早い。
←まるで昔話のかぐや姫のようである。
アントライオンは、彼女をかぐやひめと名付けた。
身長もかなりでかくなった。
その上、超能力を駆使する。
心の成長は普通らしく、赤ん坊のような振る舞いである。
アントライオンに寄ってくる女性に嫉妬するかと思えば、母親を求めて抱きしめたりする。
アントライオンも扱いに困っているようである。
秋田書店「プレイコミック」1977年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」から「ストレンジャー(2)」より)