亜里(アントライオン)は、恒星で宇宙服を見つけて、火星の表面の旅をする。
火星の表面を探索する地球からのものらしい機械を見つける。
文字の書かれた岩、もしかしたら彼より先に火星を歩いた地球人がいるかもしれないと、アントライオンはかつて自分が火星にやってきたきっかけになった装置を思い出しながら考えるのであった。
やがて、新たなUFOのような宇宙船に追われ、砂嵐で乗り物は墜落し、大峡谷のような場所に迷い込む。
そこのクレバスのような場所には、空気があって息が出来た。
だが、ここにも大きな昆虫が支配していて、UFOに乗っていたロボットたちは、あっけなくやられてしまうのであった。
機転がきくアントライオンは、UFOに乗り込むが操縦のしかたがわからない。
魔境に戻りたい!
そう願うとそのUFOは、舞い上がるのだった。
アントライオンの果てしない旅はまだまだ続くようだ。
秋田書店「プレイコミック」1977年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「ストレンジャー(2)」から)