火星の人が、竜が出たと騒いでいる。
かつて、火星では竜を食用としていたらしい。
食べ物のない人々に(アンパンマンのように)自らを捧げたやさしい竜という伝説まであるという。
その竜がなぜ現れたのか?←何かを訴えたかったのか?
武器を持っていた亜里(アントライオン)は、恐ろしさのせいなのか撃つのがクセなのか、ついその竜を殺してしまう。
壁画には、竜は人間が作ったと記されていた。
食べるために生まれてきた竜とは。
まるで我々が食べている牛や豚や鶏、養殖の魚みたいである。
人間はなんの餌にもならないから、ジェラシーを感じたのかもしれない(汗)。
人間とはほんとに恐ろしい生き物である、それは重々分かっているけど。
※主人公の名前は亜星じゃなくて亜里(あり)でした。←大変失礼してました(亜星、じゃなくて汗)関係者のみなさんごめんなさい。
秋田書店「プレイコミック」1977年頃・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「ストレンジャー(2)」から)