《やがて秋がきて冬がくる》
子供の頃、夏を満喫出来たであろうか?(汗)
ずいぶん昔の事で、どんな夏の過ごし方をしたか覚えていない。
幼い頃は、家族で海に出掛けたとは思う。
父親がすもぐりをして、ヤリで貝などを取ってきたり。
母親は、日傘をさして砂浜でたたずんでいるイメージが残る。
水着を着たのを見たことがない。
そのあとの記憶は、きょうだいで釣りをしていて、私自身は小さなフグをたくさん釣ってしまった思い出。
←父のサポートありきの釣りだったが(汗)。
道に迷った外国の人を乗せたタクシーが砂浜に乗り上げて、母が手伝ってあげたとか。
←母が運転席で運転して、タクシーの運転手と外国人がどこからか拾ってきた段ボールだったか板だったかにはまったタイヤを車を押して動かしてみたり。
あとからパトカーがやってきて誘導してもらったんだっけ?
外国人は、近くの海に停泊していた船の乗組員らしくて、港かどこかに戻ろうとしてたようだった。
母が海辺の岩にのぼって巻き貝を夢中で取ってたら、潮が満ちてきてどこからか流れてきたはしごでなんとか助かった?
アニメの世界名作劇場にあった「不思議な島のフローネ」みたいとか言ってみたりと。
←漂流してるという意味です(汗)。
いろいろ忘れられない夏の思い出が出てきましたね(汗)。
大人になってからの夏と子供の頃の夏は、感じかたが違うのは確かだと思う。
虫プロ商事「COM」1967年7月号・初出。
(講談社「石ノ森章太郎デジタル大全」より「章太郎のファンタジーワールド ジュン(1)」から)