(創作)解けない謎男は、かつての忘れられない女を捜しさまよった。冷たく男をあしらった女であった。それでも、自分こそその女にふさわしい男だと思っていた。自分は熱い男だ。その情熱で凍りついた心を溶かしてやるのだと息巻いていた。だが、どんなに捜してもなかなか見つけ出すことが出来なかったのだ。女の正体は怪盗みかん。世の中では冷凍みかんで通っている。その正体を知っていながら、男はその甘い魅力にすっかりとりつかれてしまったのだ。(終わり)