緑のクウガは、傷を負いながらもフクロウの未確認生命体の翼に弾を命中させたようだ。
フクロウの怪人の人間態は、傷ついた翼をもぎ取り傷が癒えるまで、カミュの全集を読みふける余裕である。
一方、緑のクウガは白のクウガになった為、二時間変身不能となる。
←V3あたりに近い話がありましたが。
治癒力はすさましく、その間に、小学校時代の恩師である神崎先生の教え子の少年を捜すことにした。
名前しか知らない少年を先生から聞いた特徴から捜すのはなかなか容易ではないように思われた。
だが、五代雄介の独特の勘が働いたのか、帰りの切符を買いながら引き返す少年をようやく探しだす。
五代雄介は、自分が神崎先生の教え子であることといつもの不思議な名刺を渡す。
五代雄介は、少年より一年早く家出を経験したという。
勇気がいるよね。
…サムズアップは、しってるかい?
誰もクラスの子はやらないという(汗)。
少しずつ、自分の思いを吐き出す少年。
「(いろんな現実から)逃げている」という。
「納得いかないときは、とことん悩んでいいんだよ」と五代雄介は語りかける。
神崎先生は、連絡を待つ間、ポレポレで五代の妹みのりと桜子と話をしていた。
今の子どもは、昔より分かりにくくなったと。
一方、五代雄介は、未来をテーマにした作文を書くことでこのまま大人になってどうなると思ったという少年に、再び語り始めた。
「今まで素直すぎたんじゃない?
もっと悩めばいいんだよ」と。
ここにずっといれば悩みの答えが出るかという少年に、
答えはすぐには出ない、悩んで大人になっていくものなんだ。
君の場所は無くならない。
君がいる場所がその場所なんだから。
自分が好きな自分を目指せばいい」
そうこうしているうちに、再びフクロウの未確認生命体が現れて戦いに出向く五代雄介。
ここで待ってて、を素直に聞いて待ってる少年。
こうして神崎先生は、小さめにサムズアップをする少年を、帰りの駅で出迎えることが出来たのだった。
※隣に響鬼がいます(汗)。