未来は、子どもたちのためにある。
受験は、いわば戦いだ。
その戦いは、とても地味なものだ。
静かに机の上で行われ、時間と自分との戦いでもある。
親や先生、その子どもを知る周りの人々も巻き込む。
我々も、それを応援しなければならないだろう。
戦場までの道に白いじゅうたんを敷いて、戦地へ導くのだ。
なに、演出がやり過ぎるというのか。
白いじゅうたんを敷き忘れた場所もある?
なかなかうまくいかないものだ。
寸法を間違え、おまけに連絡ミスをして余計なところまで、じゅうたんを敷いてしまったからだ。
受験生以外も、迷惑をしているだと?
ふっかふかの白いじゅうたんのために、どれだけの職人が関わっているのかわかっていないのだな。
受験生以外の人間も、同時に歓迎を受けていることがわからないとは困ったものだ。
この白いじゅうたん、あってこそ受験のニュースが、目立つのだ。
いやがられても、おせっかいだがこれだけはやめられない。
これが、我々ができる唯一の未来への応援なのだから。(終わり)