五人の戦士は、共に生き抜いてきた。
北海道支部、東北支部、関東支部、関西支部、九州支部に別れてはいたが、共に何かあれば助け合っていた。
桃、青、赤、緑、黄と色分けされた制服を着こなしていた。
それぞれの地域で、強敵に出くわすたびに、五人は集まり倒してきた。
彼らは、レンジャー部隊出身である。
助けられる人々を救うのが使命なのだ!
そんなとき、ムードメーカーの黄が、助けを求めてきた。
リーダーの赤が口を開いた。
「黄は、今まで俺たちを何度救ってきてくれただろう!
青、君はまだ傷が深い! どうする?」
「こんなのは、かすり傷さ。
黄には、世話になったし、ほっとけないよ」
青の顔は、白い包帯が巻かれ、痛々しいのだが。
赤は、みんなの顔を一人ずつ見つめてうなずいた。
「みんなも同じ意見だな」
紅一点の桃もまだ若手の緑もうなずいた。
そう、五人そろってこそ、彼らは輝く星になるのだから。(終わり)