ずいぶん短い作品である。
のらくろって、あの犬かな? とイメージは浮かぶ。
石ノ森章太郎氏と私の父の年齢は2つぐらいしか違わないから、同じような時代を送ったと思う。
(父より石ノ森章太郎氏の方が、2つ上である)
今の子どもとは違い、遊びは自分自身で探さなければならなかったのである。
そんな時に、のらくろに出会ったことは、かなり衝撃的だったろう。
だって、犬なのに2本足で歩いて、おまけに話もして兵隊さんなのである!(笑)
娯楽に飢えた子供の頃を過ごした父は、わが家で一番テレビを見ている。
特に、スポーツがお気に入りだ。
フィギュアスケートまで見ているらしい(母いわく)
自分自身は、スポーツをしないのにスポーツの特番があると、いつもより起きている。
兄弟も多かったから、食べるのも早い者勝ちだったらしい。
今でも、いつも小腹をすかせたオオカミの皮をかぶった猫である(笑)。
今日は、かなり脱線したようだ。
1984年 潮書房「丸(MARU)」5月号 初出。
(講談社『石ノ森章太郎 デジタル大全』より『青いマン華鏡』から「ボクののらくろ」を読んで)