久しぶりに、いっぷくさんのブログに触れて。
母のことがあり、母の人生を思いながら、納得することばかりで。
もともと裕福な家庭に育ち、容姿も良く、頭も良く、蝶よ花よと育てられ、やってもらって当たり前の中で、生きてきた母。
それでも、母なりに、懸命に生きてきた。それだけはわかる。
父と出会い、父との生活の中で、私が産まれ、貧乏を知り、幼い頃の私の記憶は、父を罵ることしかしない母だった。
私は、そんな母が、嫌いだった。
母の見舞いに行った時、何故母が精神病になったのか、わかった気がした。
依存
執着
そこには、「感謝」の心が一つも無かった。
ひ孫の写真を見せても無反応。
なのに、口から出てくる言葉が、
「お金ください」
執拗に連呼する。
急に意識が落ち、眠る。
次に出てくる言葉は、
「金はある💢金庫に💢」
統合失調症から52年、最近は認知症も併発している。
とはいえ、最期の言葉になるかも知れない言葉が、まさかのお金?????
悲しみを通り越して、生前の父の言葉を思い出した。
「アイツと同じ墓には入れないでくれ💢」
父が作曲でNHKで入選して、その賞金が借金返済で無くなった時、入選を喜ぶどころか、罵りまくって、その時の父の悲しみを思ったら、そう言われても、仕方ないのかもと、思えて。
もちろん、母を責める気も無いし、母は母で、頑張ってきた、そう思う。
依存するより、自分で、誰かを幸せにするために、何かを懸命にやる、責任を持って、誰かのために、尽くす。
その経験が、母には無かった。
それが、悲しかった。
思い起こせば、「ありがとう」の言葉を、精神病になる前から、母から聞いたことがない。
冷たい娘と、思われるかも知れないけれど、母に対する全ての思いが、吹っ切れたのが、先日のお見舞いだった。
母が選んだ人生なんだ、これが。
理屈抜きにそう思えた。