正しい三面鏡の使い方①
それは三面鏡である。一口に三面鏡といってもその用途はさまざまである。普段何気ない生活の中にあるもの、そしてたいして気にもとめない存在。。。。だがしかしだれもが子供時代になぜだがわからないが一度はそれをみてある種の恐怖感を覚えたことはあるだろう。
用途については追い追い説明していくとして、第一回目の今回はまずそもそも鏡とはなにかについて少し話しをしたいと思う。
鏡とは、、、その歴史は長く、はるか昔は水面や盆に貯めた水を利用し自身の姿を映していた。それから石を研いたもの、銅を使ったものへと変遷し、、現在ではガラスやプラスチックを使ったものヘと形を変えてきた。
鏡の定義は『可視光線を反射する部分をもつ物体』である。物体に可視光線が反射し、その反射した光線が鏡の中に映像を写し出す。。。そのなにか物体を写し出すというある種不可思議な現象により、鏡は神秘的なものとして捉えられることがよくある。神道では御神体として用いられたり、祭の際の道具として、また占いにも利用される。また一方で同じものが映し出されることからもうひとつの世界があることをを連想させるのである。。
もうひとつの世界。。。では1枚の鏡ではなく三枚もある三面鏡とは一体何なんだろうか?
三枚の鏡を合わせて使う三面鏡は、通常の一枚の鏡とは比べものにならないくらい、違う世界、another world とのつながりが一気に色濃くなってくる。。『三面鏡で自分の顔を写した時、13番目に写る自分の顔は未来の自分の死に顔だ。』という説はだれもが一度は聞いたことがあるであろう。また自分の姿がどこまで写るのか数えた事がある人も多いと思う。
そう、、、三面鏡には自分の後ろ姿や横顔を見るだけではなく実はあまり知られていない使用法があるのだ。
次の章では何のために三面鏡が存在することになり、またどのように利用されてきたのか。。またその本当の目的とは何なのか。。について話をしたいと思う。
正しい階段の登り方⑩
最終話の更新の時期と同じくして現在の状況に至っていること、これは運命のいたずらとしか思えない…。
奴らの動きがまさかこんなにも早いとは…結果として我々が階段を軽視しすぎていたという反省だけが残る。しかし今さら後悔しても遅い。
そして素人向けに発信していた階段の基本的な説明用のこのブログのアップが我々の最後の仕事になろうとは…。最終話ですべき内容の事、つまり読者の方へきちんと正しい階段との対峙の仕方と攻略法を伝える事…、その可能性が今潰えた事態を、いち科学者として本当に申し訳ないと思う。
しかしもう書いている時間はない。
我々の計画は1ケ年だった。
1年間活動するための地下基地を作り、デクノ化してない人間と連絡をとるネットワークを作り上げ、正しい階段の登り方をここ以外でも多くの人間に水面下で示唆し、1年後には蜂起の狼煙が各地であがり、この世から1段残さず階段を抹殺する…
はずだった…。
しかし結果、計画開始からわずか約一ヶ月でこの地下本部まで攻め込まれようとは…
①~⑩話で即席的ではあるが完結するレクチャーすら完遂できないとは…
奴らはもうそこにいる。
地下18階、我々を守っている最後の扉の向こう側ではバイオハザードと化したデクノスティック達が声色を変え、薄ら笑いを噛み殺しながら扉を開けさせようとしている。
ドンドン!!
「開けろコラァ!」
「マモル、お母さんよ、開けて」
「先生は開けてくれると信じてるぞ」
…。
開けたら最期、用意された簡易型デクノ用階段(我々が脚立と呼んでいるものだ)を登階させられ、数分後にはデクノスティックだ。
しかも我々の誤算は階段のリサーチ能力の軽視、これだけはなかった。階段を固定物と決めつけていた事も間違いだった。
奴らの武器は目だけ…、そんなことはなかったのだ。階段にとって目はただの呼吸器にすぎない。
彼らの真の武器、それは自由自在に何にでも姿形を変えることができるトランスフォーマーである、という事だったんだ。
必要に応じ、時には戦闘機に、ある時は箱ティッシュに、本気を出せばカミナリにだってなれる。
後悔だけが残る。デクノスティックであるマイケル・ゲイ監督が、なぜあの映画を作れたかを疑問に思わなかった事を。モチーフが何だったのかを考えれば解ることだったのだ。
「エージぃ!、久保島ぁ!、オレの電ノコ、ソッコー持ってこい!」
扉の向こうからそんな叫び声が聞こえた。
我々は間もなく扉を越えられ、デクノスティックと化する事だろう。
しかし忘れないでほしい。
静かに地下で戦っていた人間がいたという事を。
知らぬ皆が食事をしてる時、タバコを吸っている時、ブログを更新してる時、人類の存亡を賭けた戦いをしていた人間がいたということを。
我々人間はこの地球に存在する権利がある。ここで生き延びる義務がある。人間の種として一人になるまで戦う必要がある。
今は負けるかもしれない。ただこの不屈のスピリッツは、人類最後の一人をデクノスティック化するまで不滅なのだ。
もうすぐ扉が開く。
しかしこれは終わりではない。
この文章を読んだ誰かが、新たなるレジスタンスを起こしてくれるはずだから。
そう私は信じてる。
扉が開いた時、我々は勝ち誇りながら自ら脚立を登るだろう。人間の尊厳と勇気、それが果てしなく繋がると信じて…。
ここまで読んだ?
①から⑩までちゃんと読んだ人!!
お疲れ様でしたぁ!デクノ化文字数クリア、概要教育オッケーでぇす!
そしてようこそ!
えっ、何がって?
先述してあったじゃん!
階段は何にでもなれるって!
僕はとっくにデクノスティック。
当然この場所の内通者も僕。
何にでもなれる階段、当然《文字》にもなれる。
意味わかるかな?
まあ、自己理解できなくても大丈夫!みんな始めは自分で気付かないもんだし!まあ夢遊病者みたいなもんだからさ!
今日から…、いや今からよろしくね!しっかり働こうぜ!
(-_-)(-_-)(-_-)/
ロータリー戦記 第7章
「正しい階段の登り方」 ~完~
正しい階段の登り方⑨
さあ、いよいよ最終回に向けたラストスパートである。
驚愕の核心については最終回に譲るとして、今回は我々研究者が諸君ら、いや全人類を階段から守るために行なっている極秘任務について紹介したい。
具体的には階段族の壊滅作戦だ。
周知の通り、「階段」自体はこの世界にそれこそ掃いて捨てるほどの数があり、その全てを破壊することは物理的に不可能の所業だ。
一方で、「階段」の幻視を受けデクノスティック化した人間もまた、一見すると正常な人間と区別がつかない種別もいて、疑わしい人間一人一人にチヨコレイトの法則を試すのもまた非現実的である。
しかし、ここに一つの疑問が浮かび上がる。
夢遊病化し、階段に対する偉大なるイエスマンとして余生(彼らに余生という言葉の意味が理解できるほどの思考が残っているかは、はなはだ疑問だが…)を過ごすデクノクノスティック達に、階段はどうやって矢継ぎ早な指示を出しているのであろうか?
自らは1ミリも動くことのできない階段は完全なる固定物であり、目ん玉をかっぴらいて放つ幻視が傍に近づかない限り被弾しない近距離砲であるということは、指示もまた近距離にしか発信することができない、という事実があるにも関わらずだ。
デクノスティック達にしても、人間を欺くために通勤や通学、部活にオフィスワーク、果てはブログ更新のためのメモ書きと推敲といった風に人間界に溶け込む必要があり、階段の傍で絶えず指示に目を傾ける不自然な行動を取ることはできない。
この疑問の答えとして、「階段の指示を取り纏め、自由に移動して迅速にデクノスティックへ通達する、デクノスティックより高い知性を持って彼らを統率する階段族がこの世に存在する。」という結論に至る。
しかも一人では限界があり、国ないしは地域レベルを統括する能力を持った少なくとも複数人により構成されているということだ。
ここにこそ、我々研修者の壊滅作戦の答えがある。
そう、それがウドの大木(通称:スズキ ラージスティック)と呼ばれる階段族側の人間の存在だ。
スズキ ラージスティック達は優れた統率力とカリスマを備え、例えば専用機の様なものを有して国境を越えた広範囲を自由に移動できる権限を持っている。
つまり、権限を持っているが故に、奴らを叩くことにより「階段」とデクノスティックを切り離し、デクノスティック達を無害な木偶の棒に戻すことが少なくともできるのだ。
では一体誰がスズキ ラージスティックなのか?
ここまで言えば、もう諸君らもお分かりであろう。
サミットがあると集まるG7の首脳陣達こそがスズキ ラージスティックであり、我々研究者の壊滅対象なのである。
G7とは一般的にGroup of Sevenと呼ばれるある特定国の首脳陣を指すが、本当の意味はGraduate from Seeds(直訳すると種からの卒業、つまり人類を卒業して文字通りに一つ上の階段族に上がった人間)なのである。
彼らは議会選挙もしくは国民投票によって選ばれているが、投票自体がデクノスティックの固定票によって成立している。(これだけでも、世に蠢いているデクノスティックの恐るべき数の多さを垣間見ることができる。)
そして、何人かのスズキ ラージスティックは任期を追えて再選のための準備に入っている。
交代が決まっているものもいるが、交代相手も階段族であり実態はただの茶番である。
では、どうやって壊滅させるか?
これも言わずもがなで、階段族が忌み嫌う「グー」である。
我々研究者は階段のない地下室におり、地上に出ることはない。
しかし人類を守るため、ティーヴィーに映る首脳陣に向かって絶えずグーによる正拳突きを行なっているのだ。
「セイッ!セイヤッ!セイッ!」
聞こえて来ないだろうか?
今日は研究チームBによる人類の尊厳も守るための高らかな正拳突きの声が。
我々も諸君らとともに戦っているのである。
しかし、我々の攻撃は微力であり、階段族の壊滅には途方もない時間がかかるのも実情である。
そのため、そんな生き馬の目を抜く世紀末的なこの世界で、自分を守るための「正しい階段の登り方」について、いよいよ次回で総括したい。
じぃぃかい まつだいらあぁぁぁ
ペレッ ペッペレー ペレレッ ペレレレー♪
「次回予告」
「ちわき肉踊る
最凶の階段族
人類最後の戦いが今始まる」