いよいよ最終巻、本能寺の変です。
・朝廷…三職推任を受けないとは、信長の考えは理解しがたく奇妙だ。ただ、近衛前久と八十歳の勧修寺紹可入道・尹豊だけは、信長が朝廷に害を及ぼすのではないかと案じている。
・信長…もはや今の朝廷の枠組みは不要と考え、南朝の末裔を担ぎ出そうとする。
・光秀…紹可入道から「お上のために命を捨てる気はないか」と問われ、勅命ではないものの、逃れられない運命を感じ取る。
さらに、武田征伐後の安土での家康饗応の裏で、信長が光秀に
「日向、家康を殺せ!」 「あの男を中将には扱えぬ」 と命じる描写もありました。
ここまで踏み込んで描いた作品は初めてで、「びっくり!」というより、むしろ「スッキリ!」とした読後感でした。朝廷・信長・光秀それぞれの想いや思惑が深く掘り下げられており、期待どおりの読み応えでした。
