京都の実家で民泊を始めようとしている掬月はるか。
築60年を超えながらも上質な建材をふんだんに使った家屋には、日本庭園があり、比叡山や大文字山を望む眺望にも恵まれています。東京の一流ホテルで働くはるかは、そこで培った経験を活かしながら新たに民泊に挑戦しようとしていました。
はるかが用意した内装やアメニティは、高級ホテルを思わせる“映える”ものばかり。しかし、京都の個人宅に滞在するインバウンド客が求める侘び寂びや日本らしさは、消されてしまっていました。
そんな折、現在の上司からの指摘を受け、はるかは自分がおもてなしの心を置き去りにしていたことに気づきます。父が遺した食器を片付けながら、その一つひとつが実はとても良い品であることに気づき、これらを活かすことを考え始めます。
京都で働く同級生や、学生時代の恩師たちに支えられ、はるかは「民泊」ではなく「民宿」としての道を選ぶ決心を固めます。そして東京のホテルを退職し、京都で新たな一歩を踏み出す覚悟を決めるのでした。
おもてなしとは何か、人に寄り添うとはどういうことか。食事処でも割烹でも、学べることやヒントはたくさんあります。まさか会社を辞めてまで民宿を始めるとは思いませんでしたが、はるかの成長がとても嬉しく感じられました。
迷いながらも自分の道を選び取ったはるかの決断が、これからの民宿にどんな物語を生むのか楽しみでなりません。続編、ありますよね?
