VMA 2018にマドンナが出演しました | LUCKY STAR

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唯一無二のポップスターであるMadonnaの応援ブログです。Madonnaの記事が中心で翻訳記事も頑張って更新してます。

皆さんお久しぶりです。

Twitterのモーメント機能が無くなるかもしれないということで夏ごろからため込んでいたマドンナの情報を小出ししていきます。情報が古くて申し訳ないです。

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アメリカ時間で8月20日に行われた2018 MTV Video Music Awardsにマドンナが出演しました。

出演した理由は、惜しくも今年の8月16日に亡くなられたアレサ・フランクリンに追悼の意を表するためと、一番名誉ある最優秀ビデオ賞のプレゼンターを務めたからです。




こちらはマドンナの衣装です。こちらの衣装がモロッコの民族衣装なのでそれをそのまま着てきてしまい、文化の盗用問題という観点から少し物議を醸したらしいですが、あるモロッコ人の女性が問題ではないとの旨をツイートしてマドンナを擁護してくれて助かりました。

マドンナは今年の誕生日をモロッコで過ごしたので、そこで得たインスピレーションを衣装で披露したんだと思われます。

私はこのジャラジャラしたファッションがマドンナの初期のファッションを彷彿させてくれるので個人的には嬉しいですし、普通に似合うと思います。



(マドンナ本人のTwitterより)

こちらはマドンナがプレゼンターが務めた、一番栄誉ある最優秀ビデオ賞に輝いたカミラ・カベロとの写真です。大体マドンナと写真撮る若手は顔が緊張してるんのですが、カミラはアリアナ同様にあまり緊張してなさそう。将来大物になりそうな予感。

また余談ですが、最優秀ビデオ賞に輝いたカミラの「Havana」の曲作りに携わっているStarrahという方は、マドンナの新作に携わっているという噂があります。





こちらはマドンナの盟友であるレニー・クラヴィツとの写真。ふたりは「Justify My Love」で共演済みです。二人とも性別にとらわれないノン・ジェンダーなスタイルが良いですね。




こちらはVMAのバック・ステージにて。マドンナのお気に入りで共演が多い、ニッキー・ミナージュとの微笑ましいやり取りです。最後はいつもお約束のマドンナのキスです。ちなみにマドンナにキスされた女性アーティストは出世します。







スピーチするカミラ・カベロ。途中でマドンナに拝謁するお茶目なシーンがあります。マドンナが静かに立ちずさみ後輩を見舞る姿が貫録ありまくりです。


さてここからが記事の本筋です。









マドンナはアレサ・フランクリンへの思いを語りました。


「アレサ・フランクリンは私の人生の道筋を変えてくれたのです。私は18歳の時に、ポケットに35ドルだけを入れてデトロイトから出てきました。私の夢はプロのダンサーになることでした。数年間の試行錯誤の末に無一文となった私は、ミュージカルのオーディションに行くことを決意しました。何のトレーニングも受けたことがありませんでしたし、シンガーになるなど夢にも思って見ませんでしたが、私は挑戦することにしました。あらゆるオーディションを受けましたが、すべてで落とされ、受け入れてもらえませんでした。身長が低く、協調性もなく、12オクターヴの歌声を持っておらず、美しさも足りなかったからです。そして、ある時、当時人気だったフランスのディスコ・シンガーが、ワールド・ツアーに連れて行くためのバックアップ・シンガーとダンサーを探していたのです。私は思いました。『やってみない手はないんじゃない? 一番最悪なのは、強盗に襲われたり銃で脅されるような生活に逆戻りして、コカインの密売所でもあったアパートの3階で売春婦に間違えられることよ』と。そうです。私は反逆者(レベル・ハート)なのです。そうしてオーディションへと向かうと、人気のない劇場で、2人の大柄なフランス人プロデューサーから驚かせてくれとけしかけられました。ダンスのオーディションはうまくいきました。すると彼らは私に楽譜を持ってきたかどうか、曲の準備はできているかと訊いてきました。私はパニックになりました。オーディションの重要な部分を見落としていたのです。次の課題がすぐそこまで迫っていたので、急いで頭で考え始めました。幸運にも、私にはアレサ・フランクリンの『レディ・ソウル』というお気に入りのアルバムがありました。私は『“You Make Me Feel”……』と口を滑らせ、口を閉ざしました。『“(You Make Me Feel Like) A Natural Woman”』。2人のフランス人たちが頷きました。『知ってますよね、アレサ・フランクリンの曲です』と言いました。彼らがピアニストに目をやると、ピアニストが首を横に振りました。『楽譜はいりません』と私は言いました。『歌詞は全部分かりますから。心で覚えているので、アカペラで歌います』。彼らはまともに取り合っていない様子でしたが、どうしてまともに取り合う必要があったのでしょう? 細い白人の少女が、これまでで最も偉大なソウル・シンガーの歌を披露するというのですから。それもアカペラでね……私はこう言いました。『ビッチ、私はマドンナよ』と。いいえ、そんなことは言いませんでした。その時はまだマドンナではありませんでしたから。私は自分が何者か分かっていなかったのです。自分がどんな言葉を発していくのか、これからどんなことが待ち受けているのか、分かっていなかったのです。みなさんは、私がどうしてこんな話をしているのかと疑問に思っていることでしょう。ここには繋がりがあるのです。ソウルの女王がいなければ、このすべては実現していなかったでしょうし、可能性すらなかったでしょう。彼女が私を今いる場所に導いてくれたのです。彼女がこの会場やこの空間にいる多くの人たちにも影響を与えていることを知っています。私たち全員に力を与えてくれたアレサに感謝したいと思います。リスペクトを。女王よ、万歳」


実はマドンナのアレサ・フランクリントリビュートのスピーチが物議を醸しました。理由は、マイケル・ジャクソンの時同様に「もっとふさわしい人がいる」「自分の話しかしてないじゃん」などです。


私もマドンナがアレサ・フランクリンのトリビュートをすると決定した時点で、物議を醸すだろうと思っていたので予想通りになりました。まあ確かにこのご批判は全うだと思いますが、一応釈然としないので私なりに反論しマドンナを擁護します。

まず一つ目。
トリビュートの方法に決まりなんてないはずです。そもそも故人への思いを語るという行為自体が個人的な話になるはずです。まあ確かにVMAは人気投票で出来上がったアワードなのであの場で場がしらけるスピーチは毛嫌いされるでしょうけど。


次に。
「マドンナ以外にもふさわしい人がいるはず」だという批判。正直余計なお世話だと思うのですが、そしたら逆に誰がふさわしいのでしょうか。またこれはマドンナが自発的にトリビュートしたいといったのではなく、MTVがマドンナに依頼したので、責任の半分はMTVにあります。


最後に、女性が女性からインスパイアされた話を公の場でして何がいけないのか。音楽界や大衆はもっと女性アーティストの経験や成長にリスペクトするべきです。マドンナ本人も場違いであることは認めつつも最後にはしつかりとこう言っています。

「みなさんは、私がどうしてこんな話をしているのかと疑問に思っていることでしょう。ここには繋がりがあるのです。ソウルの女王がいなければ、このすべては実現していなかったでしょうし、可能性すらなかったでしょう。彼女が私を今いる場所に導いてくれたのです。彼女がこの会場やこの空間にいる多くの人たちにも影響を与えていることを知っています。私たち全員に力を与えてくれたアレサに感謝したいと思います。」








マドンナ本人もこう説明しています。

「はっきりさせるために:私は“ビデオ・オブ・ザ・イヤー”を発表するようMTVに依頼されたの!そして彼らから私のキャリアでアレサ・フランクリンに関する逸話があればシェアしてほしいって頼まれたの!(だから)私は自分の旅路の一部をシェアし、ここに至るまで自分をインスパイアしてくれたアレサに感謝した。彼女へのトリビュートのつもりじゃなかった!それはアワード番組のガチャガチャ、キラキラした中でたった2分でなんかできるわけがない。この状況と環境で彼女を正当に評価できるはずもない」


私が思っているすべてを説明してくれています。そもそも生前にアレサ・フランクリンなどのブラック・ミュージックを全く流さなかった時代があったMTVが偉そうにトリビュートなんてするなって話ですよ全く。





そして最後に救われるニュースです。マドンナのアレサへのスピーチは物議を醸しましたが、とうのアレサ・フランクリンの家族はマドンナに全く怒っていないそうです。良かった。さすがマドンナの同郷であるデトロイトの人々です。人が温かいです。



まあ色々ありましたが、思いもよらずにすぐに物議を醸す姿にさすが女王だなと。
それでは取り急ぎ失礼します。