Kesha 『Rainbow Tour』 in Zepp Tokyo 10/1 | LUCKY STAR

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大好きなKesha(以後ケシヤと表記)が東京で10月1日と2日に、名古屋で4日に『Rainbow Tour』の一環で来日公演を行ったので、私は10月1日のZepp Tokyoで行われた公演に参加した。以下はパッと感想を書いていますが、なにぶん記憶が曖昧で抜けてる部分が多少なりともありますが、その辺はご了承ください。

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Kesha 『Rainbow Tour』in Zepp Tokyo 10/1 セットリスト

Woman
Blah Blah Blah
Boogie Feet
We R Who We R

Learn to Let Go
Bastards
Godzilla
Timber

Die Young
Your Love Is My Drug
Take it Off
Blow

(アンコール)
Praying
Tik Tok



 台風24号は猛烈な勢いで日本を通り過ぎた土日。本当に月曜日にケシャのライブは開催されるのだろうかという一抹の不安を抱えつつ月曜日の夕方にZepp Tokyoに向かった。しかしその不安は吹き飛んだ。10月1日の月曜日19:10ごろ、ケシャは確かに彼女のファン(Animal)たちの目の前に現れた。4月のケシャの来日公演がケシャ本人の怪我を理由に延期になっていたので、日本のアニマルにとっては念願の再開なのだ。(残念なことに土曜日に行われるハズだった沖縄のハンセン・キャンプでのライブは延期になってしまい、延期したとしても再びケシャのライブが行われるかは不明です)


(画像が粗いです)

 「Woman」は自立した女性を称えるアンセム。『Rainbow』一のアンセムであり、ライブの冒頭を飾るのにこの曲はふさわしい。会場の熱気は一気に上がった。ケシャは宇宙船を模したセットから男性ダンサーと男性バンドをバックに勇ましく登場した。その姿は『Rainbow』のアルバムジャケット同様にたくましかった。ライブ演出のイメージは宇宙船から降りてきた宇宙人ということだろうか。もちろんアルバムのアートワークが宇宙を模したイメージなので、ライブのセットもそれと同様になるのは当たり前のことだが、私はそれ以上にこれは2年前に惜しくも亡くなられてデビット・ボウイに敬意を表した演出だと思った。特にボウイが”ジギー・スターダスト”を名乗っていたときに。無論、デビット・ボウイの音楽性は60年代ロック好きのケシャ本人に影響を与えていることは想像に難くないが、そういえば『Rainbow』のサウンド自体が60年代のアメリカ音楽から影響を受けたものであったのを思い出す。そしてそれを証明するかのように、ライブ前後に会場に流れていた曲がジャニス・ジョップリンやドリー・パートンの曲が流れていた。そう思うと、ケシャのライブは開演前からすでに始まっていたのだ。なんて粋だろうか。これからもライブに参加するようなことがあれば、開演前に流れている音楽にも是非注目していきたい。



(別の日に行われたライブの写真ですが、一応こういった感じのステージ・セットでした)

 さて、話を戻す。少しMCが入り、そのまま「Blah Blah Blah」へ。選曲が意外だったが、この曲のロックアレンジはもっと意外だった。元々『Rainbow』自体がケシャの音楽ルーツに立ち返ったモノであるため、それに合わせてケシャの過去曲もアレンジして披露されるのが普通であるが、それをここまで器用にアレンジできてしまうあたりにケシャの途方もない才能を感じる。次は聴いているだけで楽しい気分になる「Boogie Feet」。ここでは男性ダンサー二人と見事なダンスを踊るケシャが見れる。次は「WevR Who We R」だ。披露する前後にケシャはLGBTQ+や人間の人権についての話をしてくれた(もう少し観客はスピーチするケシャへ声援を送るべきだったような気がしないでもないが.....)。元々「We R Who We R」はマイノリティを励ますアンセムだが(MVでは自殺を防止させるシーンもある)、Dr.ルークとの裁判や彼らからの長年にわたる性的暴行や所属レーベルとの裁判などを乗り越えて歌いスピーチするケシャの姿はたくましく優しくたのもしい。
 次は『Rainbow』からシングルカットされた「Learn to Let Go」だ。"生きて学んでそれを教訓にすればよい"という歌詞の通り今のケシャを表現するのにこれ以上の曲があるだろうか。次は続けてアコースティックな演出で2曲続く。「Bastards」は『Rainbow』の冒頭を飾る曲。"asshole(嫌な奴)のために落ち込まないで"という歌詞が印象的で、静かな曲だが会場全員で腕を振ってケシャにこたえていたのが素晴らしかった。そして何よりこのパフォーマンスでケシャのライブにおける歌声の良さを改めて感じる。彼女のボーカル・スタイルは何かと非難の的になりがちだが、彼女のボーカルはライブでこそ映える野性的な歌声(あえてそう表現したい)はやはり魅力的だ。是非このボーカル・スタイルを貫いてほしいと思う。次は日本のファンには嬉しいタイトルでこちらもアコースティックな演奏の「Godzilla」だ。この曲のパフォーマンスでは照明の演出効果で会場の上部にケシャの巨大な影が出現するのですが、その巨大な影がまるでゴジラのようだった。粋な演出だ。次はPitbullの客演に迎えられ大ヒットを果たした「Timber」だ。ケシャがギターを演奏しながらロック寄りにアレンジされたこの曲ではファンが大合唱だった。
 衣装チェンジして次に披露されたのは「Die Young」。こちらもロック風にアレンジされていたがラップも器用に歌われていてさすがだ。"次の曲は愛について、そしてドラッグについて"とMCが入り「Your Love Is My Drug」へと続く。こちらもヒットソングというだけに会場が盛り上がっていた。次の「Take it Off」では歌詞の通りステージ上に脱ぎ捨てられた女性用の下着が投げつけられて、ケシャがそれを嬉しそうに振りまわしながら歌っていた(これ、演出だよね?)。そして次はラスト・ソングの「Blow」。こちらも歌詞の通り、オモチャの銃から銀テープを発射させて観客を楽しませる演出。パフォーマンスも最高でケシャもファンもぶっ飛んだ(Blow)気分になる。
 そして小休止を挟んでアンコール。アンコールはアーティストがすぐに出てと分かっていても緊張するのがお約束。アンコール一曲目はケシャ復活の印象付け、最近でもグラミー賞でのメッセージ性溢れるパフォーマンスが記憶に新しい「Praying」。ドラムの音とともに地面を強く蹴るダンスが曲のメッセージ性を強めていた。"そうだ、ケシャは帰ってきたんだ"私は強くそう感じた。そして次は本当にラスト・ソングの「Tik Tok」
。ここでは今日一の会場の盛り上がりを感じた。その証拠に私の目の前に座っていたおじさんもノリノリで踊っていた(いや、本当にノリノリっていうか泳いでいたに近い(笑))。 あっという間のライブだったが大満足だった。とにかくケシャに会えたことが感激だったが、それ以上に彼女のミュージシャンとしての力を改めて感じることができた(上から目線だけど、とにかく本当にそう思った)。ありがとう、ケシャ。
 一応パフォーマンス以外の小ネタも。まずこの日はどうやらケシャのお友達がわざわざアメリカから来ていたのでケシャも終始ご機嫌だった。台風の中大変だっただろうな。ケシャもそれを悟ってかMCで"みんな彼と友達になってあげて"とチャメッケたっぷりに話していた。またツアースタッフの一人が誕生日だったらしく「Tik Tok」のパフォーマンスではケシャから顔に向けてケーキのプレゼントがあった(笑)。それ以外もケシャの目の前にいたファンがケシャとセルフィ―するという嬉しいサプライズもあった。これには思わずファンの方も泣いていた。ケシャのスターパワーも堪能できた。


(上記で書いたジギー・スターダスト。『Rainbow Tour』のモチーフだと思われる。)



(こちらも別日の写真。上のジギー・スターダストの衣装から確実に着想を得ている。そして後姿がたくましい。)




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一応気付いた点も.....
本ツアーは『Rainbow Tour』と名乗っているがセットリストは限りなくMacklemoreと一緒にまっていた『The Adventures of Kesha and Macklemore』のセットリストと同じである。



わがままを許してもらえるなら本来のセットリストであるコチラでのパフォーマンスを観たかった...




あと書こうか迷うけど一応書きます。いかに書くことはケシャに全く関係ないです。むしろ不快な思いをさせるかもしれませんので一応先にお断りさせていただきます。


実は私は二階席で、隣の席は5席ほど空いていたんですけど、そこはいわゆるレコード会社とかの関係者席でした。そこには"Stuff"と書かれていた書類を持っていた関係者らしき数人がいました。彼らはライブが始まるなり立ち上がることもなくひたすら静かに観ていました。まあ立ち上がって観るか、座って観るかは本人次第ですよ。しかし男性(謎にThis Is America TourのTシャツを着ていたのが気になった)に限って言えばめちゃくちゃ不貞腐れた態度で観ていて、なんかこっちが複雑な気分になるし。しかも"せめて歌が終わったら拍手はしろよ"と思うんですけど、歌が終わっても拍手一つもしない(これが一番腹立った)。ひたすら沈黙。そんなに不貞腐れた態度で観るんだったら、せめて一番後ろの席で観ろよって感じだし、5人分席あるのに何席か空席になってるし、せめて他の関係者呼んで席埋めろよ。終いにはアンコールの「Tik Tok」が始まるなり、"これで終わりだな、帰り混みあうし今のうちに帰ろ"的な感じで席を立ちあがってどっか行ったんですよ。二階席の一番前にいたので、たぶんあの姿ケシャに見られてますよ(ステージ上から客席は見えるとよく言いますし)。あれが日本の洋楽シーンに携わる人たちの姿なのかと思うと悲しい。とにかく失望した。勝手な期待を抱いて申し訳ないけど、あれだったらもっと他の人たちにやらせてあげてほしい。彼らは仕事で海外アーティストのライブを見慣れているかもしれないですけど、ファンはたまにしか観れないんですよ。