Album of the Year~2017ver.~ | LUCKY STAR

LUCKY STAR

唯一無二のポップスターであるMadonnaの応援ブログです。Madonnaの記事が中心で翻訳記事も頑張って更新してます。

2017年の個人的ベストアルバムたちです。
後半にかけて記事がお粗末になります....(笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





『Pollinator』-Blondie


2017年、一番のお気に入りアルバムがまさか大ベテランのブロンディだなんて....信じられない、デボラ・ハリーが72歳だなんて。"72 is The New 22"と表現すればいいだろうか。今作はブロンディの代名詞であるNew Waveサウンドで勝負してきたのである。前作より圧倒的に好きなアルバムになった。若手のプロデューサーやシンガーと積極的にコラボする姿勢は本当に素晴らしい。若手とコラボするのは、ベテランにとってはかなりリスキーなことだと思う。悪く言えば、歌手としてはぶれまくりなのであるが、ブロンディはもともとNew Waveのバンド。色んなサンドに積極的に取り入れてブロンディサウンドに昇華していったのである。それがブロンディの強みだ。特にシングルカットされた「Long Time」なんてブロンディのファンなら思わず反応してしまう曲だ。ブロンディの代表曲「Heart Of Glass」を彷彿とさせるのである。しかしただのノスタルジーで終わるのではなく、着実に進化している。変態度100%のMVがクセになる「Fun」はまさに1stシングルにふさわしい。"私をもう一度支えて欲しい"とお願いされれば、無論支えるまでである(笑)アルバム冒頭の「Doom Or Destiny」では憂鬱を吹き飛ばすほどのPop Rockだ。しかもなんとJoan Jettが参加しているのである。お互い大ベテランであるが、こんな明るい曲を歌うなんて、まさにド肝を抜かれた。恋愛関係に発展するまでの難しさを歌っているが、"これは運命、それとも破滅"と歌われれば、混沌としている2017年のアメリカを歌っているとしか思えないのである。その証拠につい先日公開されたMVではとてもアナーキーな作りとなっている。デボラもジョンも長い間、女性の権利について活動または発言してきただけに、トランプ大統領とはウマが合う訳がなく、そんな大統領をこれでもかというくらい皮肉っている作りになっている。シンガーソングライターというよりPop Starとしての一面の方が最近強くなってきたSiaが携わった「Best Day Ever」は予想を覆して失恋の曲。(度々年齢について言及するが、デボラとCharliに関して言えば47歳の年の差があるが)、Charli XCXが作った「Gravity」は愛に翻弄される喜びを歌った曲。キャリアの長さを問わず才能ある女性シンガーソングライターを起用するブロンディにはただただ尊敬するばかりである。「Love Level」はOpenly gayである俳優兼コメディアンであるJohn Robertsがユニークな歌声でデボラと対等な関係とはどういうことなのかを教えてくれる曲だ。「Love Level」に達するまで我々は努力しなければならない。色んなルーツがある人、シンガーでない人、たくさんの客演に招くブロンディの意欲が感じられるが、このアルバムに収録されている曲が全ダンスミュージックよりなのはみんなが平等に踊れるからだろう。現にブロンディはインタビューでこう答えている。「エマ・ゴールドマンの言葉を引用するなら、"踊ることのできないのなら、その革命には参加したくないって"ところかな、挑戦には楽しみがなくちゃ」まさに人生には「Fun」が必要という訳だ。そして私の2017年にも『Pollinator』が必要だった。私もブロンディの花粉を受粉した人間として、ブロンディの素晴らしさを振り撒いていきたいと思う(笑)






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Rainbow』-Kesha

とりあえず言わなくては、"おかえり、ケシャと"
そしてグラミー賞ノミネート、"おめでとう、ケシャ"
2017年はTime誌が選んだように沈黙を破った女性たちの時代でもある。そんなきっかけを少なからず与えたであろう、ケシャの騒動。(どう考えてもドクタールークが悪いが)
ドクタールークとの訴訟が一段落し(結果的にsonyがドクタールークとの契約を解消)、所属レコード会社は変わらずとも(sonyは責任を一切問われていないが)、心機一転新しい気持ちでアルバムを作成するためにまずは名前を"Kesha"に変えた。もはや$マークをつけて"お金は最高"なる曲を歌うつもりもないという決意の表れだろう。俄然新しいアルバムが楽しみだった。そしてようやく5年ぶりのアルバムにしてケシャ至上一番素晴らしい『Rainbow』を作り出したのである。レインボーと言えば、すぐさま思いつくゲイ・プライドの象徴であるレインボーフラッグ🌈ケシャは長年、同性愛者の権利のために戦ってきたため、そこから派生したものだと考えていたが、この虹は苦難を乗り越えたケシャ自身が見つけた希望のことかもしれない。そして何より、ジャケ写のケシャの背中がなんと頼もしい!「Bastards」では"人間のクズたちのせいで落ち込まないで"と宣言する。ケシャはきれいごとなく、嫌な奴に対しては正々堂々戦いを宣言する姿は、SNS時代の私たちに純粋な強さを与えてくれる。この勢いで「Let 'Em Talk」ではさらにクソ野郎には"好きなように言わせておけばいいのよ"と高らかに宣言する。しかも超Pop Rockで聞いているだけでテンションがぶちあがるのである!そのまま「Woman」ではなんと"I'm A Motherfucking Woman"を自称するのである!2017年現在に、"pussyを掴んでやる"と正々堂々発言した大統領や未だにネット上でおさまらない女性差別やジョーク、社会や家庭など様々な部分にはびこる女性差別などに中指を立てる曲である。ああ、こういう曲好き....それでもケシャの一番魅力は人間の弱さを受け入れてくれるところだ。「Hymn」では行き場を失った若者を勇気づける曲だ。"これは賛歌を持たない者への賛歌、信仰をもたない若者へ捧げる"と歌い上げ、まさに2017年ver.のLady Gagaの「Born This Way」といってもいいのではないか。1stシングルの「Praying」では思いのたけをぶつけている。"あなたがどこかで祈ってくれたらいいのに、心を入れ替えてくれたらいいのに"ケシャのエモーショナルなボーカルより一層重くのしかかる。この曲でケシャのボーカリストとしての魅力を発見した人は多かったのではないだろうか。続く「Learn To Let Go」ではケシャのソングライティング能力の高さを実感する。"生きて、学んで、そして教訓を忘れずにいけばいい"と歌う。まさにこの姿勢こそ人間を強くするものだと思う、私も同感である。(そしてそれが一番難しい...)そしてアルバム中盤に来て表題曲の「Rainbow」が続く。ケシャ版「Somewhere Over The Rainbow」と言っても差し支えないくらいの完成度である。そしてどこかしらミュージカルの曲みたいでもある。無味な人生より、激しく愛のある虹色の人生を送ろう、ケシャがそう言ってくれてるような気がする。一番私に無縁な人生かもしれないが、実はそういう生き方が私の理想でもある(笑)マドンナだって「Living For Love」と高らかに歌い上げるくらいだから。(しかし人生を虹に例えた人は天才である。)アルバムが後半に至ると、面白いことに変化球ソングが待ち構える。そこはケシャっぽいというか、彼女の強みだ。「Hunt You Down」「Boogie Feet」ではまるでパーティーソングを歌っていたケシャが帰ってきてるし、「Godzilla」ではタイトルからして驚きだし、「Spaceship」ではケシャが宇宙へと飛び立つ曲。なんというかこれこそケシャかもしれない。なんせ前作の『Warrior』では幽霊とsexした曲を歌っているくらいだし(笑)しかしケシャ憧れのドリーパートンとコラボした「Old Flames(Can't Hold A Candle To You)」では、きっとウキウキしながらレコーディングしたに違いない。どんなにつらい毎日でも、雨が降れば虹がでる。今作を聞いているとそんな明るい気分になるのである。
"ありがとう、ケシャ"





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Beautiful Trauma』-P!nk



ピンク姐さんもおかえり。
5年ぶりだなんて、驚きである。その5年間でピンク自身も色々あったが、やはり二人目の子どもを産んだことが今回のアルバムの最大のインスピレーションになっただろう。(決まり切って女性アーティストが出産した後に放つアルバムは全て名盤である)その影響からか、今までも社会を見るピンクの視線は鋭いものがあったが、今回はより鋭くなっている。去年もそうだったが、2016年から女性アーティストの政治的や内省的なアルバムが目立っていたが、2017年はさらにそれが際立っていた。同じくらいの影響力を持つ男性アーティストがこぞって守りの姿勢に入る中、女性アーティストの攻めの姿勢は素晴らしい。しかし悲しいことにこれが昨今の女性アーティストのセールス不振と繋がっているようで悲しい。
話がそれたが、つい先日のMTV VMAでのスピーチもそうだった。それを証明するかのように1stシングルの「What About Us」では"私たち、どうなるの?"と問いかけてくる。しかもピンクサウンドなRockではなくなんとClub志向のサウンドで。それだけで今までのピンクとは一味違うことが分かる。ピンクの持ち味と言えば、きれいごとではないF-wordを使った歌詞をPop Rockに乗せて歌うところだった。しかし今回はそんなピンクの姿があまり見ることができない。言われてみれば、「What About Us」以外は政治的な曲は見当たらない。この曲だって具体的にどうと言っているわけでもない。言われてみれば、ピンクはもう中堅である。若手なら純粋に社会に怒りをぶつける曲を歌ってもいいのかもしれない。しかしピンクのような歌手は行動力を求められているのかもしれない。自分が葛藤し、考え、行動する姿を一つのアルバムで見せることで、それを聞いた人間もそれに倣うようになるかもしれない。それが本当の影響力の使い方だ。だからアルバムタイトルも『Beautiful Trauma』なのか。ピンクという人間が一つのアルバムを通して成長していく姿を自分に投影することでこのアルバムは初めて私たちに響くのかもしれない。アルバム冒頭の「Beautiful Trauma」から泣かせてくれる。飛ぶ鳥を落とす勢いのfun.のメンバーであるジャックアントノフが参加。俳優のチャイニングテイタムが出演したMVがカワイイので是非見てください。エミネムが参加した「Revenge」はリベンジを誓う曲。2017年、様々な形で抑圧された人間たちと共に立ち上がるピンクの姿勢が見えるのは私だけではないはずだ。しかもエミネムが味方でいてくれれば、怖いモノなしである。「Whatever You Want」では私も大好き天才マックスマーチンがプロデュース。歌詞は悲しいがなんだか励まされる。ピンクは本当に歌が上手い。アルバム中盤からなんとバラードが続く。意外ではあるが、ピンクの声で歌われれば、聞き入ってしまうのである。歌が上手いって、本当に羨ましい....「Better Life」では大切な人間のためにもっといい人間になりたいと願うピンクの願いを歌った曲である。その姿勢は素晴らしい。しかしピンクは、イメージとそう反してかなり繊細な人間なんだなと改めて感じさせるが、そこがピンク姐さんが姐さんと呼ばれる所以であるし、そこがピンクの魅力である。「I Am Here」は私が一番お気に入りソングである。途中でゴスペルが入るのだが、それがもう最高...."準備万端なの"と高らかに歌い上げるこの曲は間違いなくピンク節が一番感じられる曲ではないかと私は思う。そして「Wild Hearts Can't Be Broken」「You Get My Love」はアルバムのラストを飾るにふさわしいバラードだ。"自由な心は絶対に壊れない"と強く宣言する前者は、2018年を迎えより一層厳しい時代を生きるマイノリティへの応援歌である。泣かせてくれる....初めてこのアルバムを聞いたときは、「えっ地味」とか思ってしまったが、やはり年末に来て何度もリピートしている自分がいる。やはり好きなアーティストであれば、最新作が一番好きになってしまうのである。美しいトラウマを抱えたまま、なんとか2018年を生きていこうと決意した次第であります。(無理矢理まとめました(笑))





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『Lust For Life』-Lana Del Ray

命への欲望、なんて正直なタイトルだろうか。「Born To Die」と歌っていたときは危なっかしくて直視することが出来なかった。そんなラナが命への欲望を歌うのは純粋に嬉しい。そしてジャケ写のラナの笑顔を見て心から安心するのである。ジャケ写の雰囲気からして今作のイメージは1960年代のアメリカ文化であるカウンターカルチャーの象徴、ボヘミアンからの影響だろうか。確かに浮世離れしたラナにとってボヘミアンはぴったりなイメージだ。世間からのみ出し者を受け入れてくれそうなラナは強力なゲイアイコンであることにも納得だ。「Love」は今作のイメージぴったりの曲だ。”若くて愛する人がいるならそれでいいじゃない”と浮き世離れしたラナだからこそ歌える曲だ。混沌とした現在だからこそラナのように愛と平和について歌えるアーティストは貴重である。続いて表題曲の「Lust For  Life」はいままで何度もコラボレーションしたThe Weekndと見事な掛け合いをみせる。MVでみせてくれたあのダンスのように今作のラナは底抜けに明るい。“私の魂は私のもの“今作のラナは底抜けに地に足がついている。安心だ。普通なら次の曲を紹介するところだがなにぶん、ラナのアルバムには歌詞カードに歌詞が全くのっていないのだ。非英語圏泣かせだ(TOT)その代わり想像力を使いまくりアルバムをフルで聞くことができるが。(日本版CDがクソなので、次回からは絶対輸入盤を買う。)しかし、非英語圏泣かせでもすぐに分かる名曲が中盤から後半にかけてやってくる。
「God Bless America-And All The Beautiful Women In It」はラナが捧げる女性賛歌だ。ラナと星条旗はきっても切れないほどの関係であるが、今作では星条旗賛歌ではなく、星条旗を降ろしているのである。その代わりに女性たちを称えている。前述したとおり2017年は勇気を出し沈黙を破った女性たちの年でもあった。そんな一年を飾るにふさわしいラナのアルバムである。「Tomorrow Never Came」はジョンレノンとオノヨーコさんの息子である、Sean Lennonが参加している。まさにボヘミアン。これ以上ないくらい素晴らしいラナとのコラボレーションである。「Change」では"変化するということはパワフルなこと"と歌い、「Get Free」では自由を勝ち取る。アルバムの流れがこの上なく美しい。まさにLife Is Beautifulである。
今までのイメージとはそう反するようにジャケ写のラナの笑顔、そして命への欲望、混沌とした時代でも明るいメッセージをくれたラナのように、クソな2018年に向かって私も人生(Life)への欲(Lust)をむき出しに生きていきたいと思う。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『Harry Styles』- Harry Stayles

ゼインが抜けて4人になったOne Directionの活動停止を受けてそれぞれのメンバーがソロ活動を本格的に開始した2017年。その中でも熱狂的に迎えいれられ、図らずも私も熱狂的に受け入れたハリーのソロアルバム。この人は1D時代からのファンを裏切らない。1Dにいた時は正直、一番性格が悪そうに見えたのだが、実は一番性格が良く真面目だ。最近では根っこからの性格の良さとマジメさと相まって大天使と信仰の対象にもなっているくらいだ。個人的には彼のフェミニスト宣言を心から評価している。そんな大天使ハリーが自らの名前を使った『Harry Styles』では見事アーティストとしての地位を確立した。まずはジャケ写を見て欲しい。水も滴るいい男とはまさにこの人のことを言うのである。本当に記事主である私と同級生なのか?なんて立派な背中なんだろうか。全体的にはPop RockやSoft RockやBritpop寄りでとても聞いていて心地が良い。ハリーが本当にやりたい音楽に挑戦できたのだろう。自分がやりたい音楽に挑戦し、それが大ヒットに繋がるのだからすごい。1stシングルの「Sign Of The Time」は"泣くのは止めて ベイビー、新しい時代の兆しなんだ、ここを抜け出すんだ"と歌い上げ1D時代からのファンを号泣へといざなう。1stシングルであるものの6分越えの曲ではあるが、1秒たりとも無駄を感じない。ゆっくりな曲が多いのかと思いきや「Carolina」「Only Angel」「Kiwi」のようにダンスしたくなるウキウキした曲もある。「Kiwi」に関しては超絶面白いMVまで公開されている。またMVのハリーのスーツ姿がカッコイイ。こんなカラフルなスーツが似合う人は本物のイケメン。アルバム全体も10曲とかなりコンパクトで大変聞きやすい。ソロ作品としては文句なしのアルバムではないだろうか。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Younger Now』 - Miley Cyrus

この人にも言わなければ....
"おかえり、マイリー"
新しく生まれ変わったと宣言した前作『Bangerz』ではシングルカットされた曲は凄く良かった。「We Can't Stop」は今を生きる若者のアンセムだし、クソ人間のドクタールークが作った「Wrecking Ball」は多くの人が感情を揺さぶられたと思う。しかしMVでは正直痛々しかった...露出度が高いのは別に悪いことではないし、それが彼女へ自立、パワー、表現へつながるのなら全く非難されることではないと思う。(その元祖は我らがマドンナではあるが)しかし、マイリー自身が無理しているように見えてしまって...そしたらマイリー本人も自らの影響力を感じたらしく、人生にはもっと課題にすべきことがあるのではないかと考えていたそう。そして最近のインタビューでも"あの時のことは反省している"と話していた。そして発表された1stシングルの「Malibu」。恋人とマリブでイチャコク体験を心地よいサウンドにのせて聞いているこちらを天国へいざなう。表題曲の「Younger Now」では"ずっと同じ生き方をする人なんていない、浮き沈みはつきもの、変化こそが頼りになるもの、今は前よりずっと若い気分"と歌う。人生の辛苦をあの若さで体験してきたマイリーだからこその説得力だ。同じようなことを先程紹介したLana Del Rayも同じようなことを歌っている。そして私の2017年を支えてくれた楽曲の一つでもある。マイリーが尊敬してやまないドリーパートンが参加した「Rainbowland」ではレインボーランドを比喩に人種、性別、セクシャリティ、社会的背景が違う人々が手を取り暮らすのを夢見る曲だ。面白いのが、同じレインボーを題材にしたケシャの『Rainbow』にもドリーパートンは参加している。そういえば、アルバム全体がアコースティックに仕上げてあり、ケシャとマイリーとの共通点を見ることが出来る。そして二人とも根っこからの行動派人間だ。アルバムの中盤は恋人リアムへ捧げるラブソングが続く。そしてアルバムラストを飾るのが「Inspired」だ。これは父親とヒラリークリントンからインスピレーションを得た曲だそう。大統領選の結果は残念だったが、だからこそこういう曲が響くのである。マイリー含め少人数でアルバムを作っているため、全体のバランスは大変素晴らしいが、インパクトに欠けるのが難点かもしれない。そのせいか、セールス面では振るわなかったが、マイリーはもはやそんなこと気にも留めてないだろう。それくらいマイリーはアーティストとして不動の地位を固めたのである。
私もまだまだ若い(Younger)ので、マイリーから励ましを受けて頑張ろうと思う(笑)





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Witness』 - Katy Perry

日本版の宣伝コピーにはこう書かれている。"ポップス革命を目撃(ウィットネス)する。"
そうまさに今作は革命と言ってもいいくらいの出来である。正直、多くの人がケイティの変化に戸惑っただろう。しかし同じようなpopsを歌ったところで同じような作品になる。だからDivaは繰り返しを嫌い、何度も自己革命を行う。ケイティも例に漏れず革命大好きだ。しかしケイティの革命は規模もやり方も結果もすさまじい。というか一気にヤバくなりすきだろう(笑)つい先日カオスMVが公開された「Hey Hey Hey」はSiaとの共作。"私を壊すことなんてできないよ"と高らかに歌い上げたまま、「Swish Swish」ではNicki Minajと気に入らない奴らへ一発お見舞いする。その人物はおそらくTaylorでしょうけど。MVがカオスすぎて彼女との不仲なんてもはやどうでもいいレベルである。「Chained To The Rhythm」は秀才Siaと天才Max Martinの共作。今アルバムで一番チャート受けしそうではあるが、実はメッセージにあふれている曲であり、MVでもある。そうケイティにとって意味のあるPopとはこういうことなんだろう。最低タイトル「Tsunami」を無視して、続いてシングルカットされた「Bon Appetit」というカンニバルソングの登場である。こちらもカオスMV抜きには語れない。ケイティ曰く、女性賛歌だそうです。以上から察するにこのアルバムは絶対に大衆受けしない。それを証明するかのようにセールスは振るわなかった。しかし逆に言えば、ポップス革命を目撃した数少ない人間の一人になれたのならたらせれでいいじゃないか。そしてSiaが参加している点からChristina Aguileraの傑作『Bionic』と重ねる人も多い。確かに分かる。そういえばケイティはアギレラにボーカル対決申し込んでたけど、アレ実現したのか?革命を果たしたケイティ、これからも目撃者たちをドキマギさせるアルバムを期待している。しかし1stアルバムのロック路線でも構わないからね...
目撃者の一人として、Katy Perryの『Witness』の啓蒙活動はこれからも続けていきたいと思う。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Melodrama』 - Lorde

ロード、あなたもおかえり。
そしてグラミーのAlbum Of The Yearノミネート、おめでとう。
各方面から絶賛された今作。女性アーティスト不遇の時代によくやってくれたと思う。
前作から実に4年ぶりとなり20代に突入して初めてのアルバム。欲を言えば、彼女には十代のラストにもアルバムを出して欲しかったが、遅れたからにはそれなりの理由があるはずだ。1stシングルの「Green Light」はまさにその理由を明らかにしてくれた。今までのロードは異なる限りなくダンスミュージックよりのPopソングだ。「Royals」を歌っていた人とは思えない変貌ぶりだが、彼女はまだ21歳。一年一年が変化の年で当たり前だ気のせいか、このアルバムではパーティとお酒がキーワードの曲や歌詞がある。まさに飲酒できる年齢に達した、大人でしかし青春を捨てきれないロードの葛藤が描かれているのだ。ジャックアントノフが曲作りに携わったこの曲は、2017年の夏を飾るにふさわしい曲だった。ピアノの特徴的な音に失恋したロードの感情が爆発するこの曲はまさに、2017年版Living For Loveと言ってもいいだろう。私はそう思う(笑)アルバムラストを飾る「Perfect Places」はあどけない十代のコーラスが生える曲。そういえば「Green Light」も「Perfect Places」も同じような声質のコーラスが入る。こういう演出がアルバム全体の質を上げているのだろう。それに全部で11曲というのもバランスが良い。不完全さと完全が入り混じる未完成の完成。まさにメロドラマだ。ますますロードの今後が楽しみだ。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『The Architect』 - Paloma Faith

創造者。子どもを産んで以来の新作だがまさにパロマは創造者の気分なのだろう。アルバム冒頭からサミュエルジャクソンの演説で始まる。「Guilty」はほぼ100%演歌。「Crybaby」では"泣きなさい"と言ってくれる。泣いてもいいんだよと素直に歌えるアーティストは少ないと思う。John Legendと歌う「I'll Be Gentle」は聞いているだけで親切な気分になる。今作のハイライトである「Kings and Queens」はディスコ調で盛り上がる。アルバムは後半に向けてシリアスな雰囲気になっていくが、「Til I'm Done」のパロマはもはやパフォーマーの鏡である。18曲もあるのに全く飽きない。さすがである。悪趣味なアルバムのアートワークですらサマになっている。そしてこんなにも素晴らしいアーティストなのに日本版がでないという悲劇。日本のレコード会社、ここに素晴らしいアーティストがいますよ!






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『Double Dutches』 - Fergie

10年ぶりのソロアルバム、おかえり、ファーギー。
2014年から単発でシングルを発表していたが、2ndアルバム完成にはそれから3年の月日を費やした。それにはもちろんちゃんとした理由がある。夫と離婚、そしてホームグラウンド的存在のThe Black Eyed Peasにおける活動休止である。人間ファーギー、歌手ファーギーとして人生の大きな選択を迫られた状態であったに違いない。そんなときの気持ちが少なからず反映されているのが今作である。10年ぶりのソロアルバムということでかなりの力の入れようでアルバム全曲のMVまで作ってくれた。「Hungly」では不気味なサウンドを背景に"相変わらずハングリー"と宣言する。他のアーティストをけん制するかのようだ。Nicki MInajと見事な相性をみせる「You Already Know」は揺るぎないキャリアを築いたファーギー自身の人生賛歌だ。will.i.amがプロデュースに参加しているみたいで、どうやらBIPと距離をとってもメンバーとの仲は良好なようだ。それを聞いてひとまず安心だ。変速ビートにノリ、ファーギーがこれでもかと歌い上げる姿はもはや貫録しかない。MVが傑作と名高い「A Little Work」は混沌とした世の中を引き合いに出し、傷心のファーギーが立ち直っていく曲だ。曲の世界観がもろマドンナの「Ghosttown」そっくりだが、なんとMVの監督も同じ人物だそう。画面がやけにネオンライトで照らされているし、なるほどね、そりゃ名作だわ。続く「Life Goes On」は傷心だったファーギーが"それでも人生は続いていくのよ"と人生を前に進めようとするエンパワーメントソングだ。最近流行のトロピカルハウスを取り入れたこの曲がリリースされたタイミングも面白いが、MVは完全に女性たちが主役だ。そして女性賛歌が続く。「M.I.L.F.$」はファーギーと同じく母になった人々へ送る変態エンパワーメントソングだ。豪華ゲストが登場する変態濃度100%のMVのインパクトも相まって2016年は個人的ベストソングだった。いろんな視点で女性賛歌を歌うアーティストは昨今珍しくないが、その原型を作ったであろう元祖であるファーギーにはただ頭が下がるのである。何度も書くが、2017年は沈黙を破った女性たちの年でもあり、その女性たちを励まそう、支えようという動きが沢山起こった中で、ファーギーのこのアルバムにも助けられ、勇気を与えられた人々は少なからずいたはずだ。「Enchante」は息子のアクセルくんがボーカルとして参加している謎曲ではあるが、自分の子どもをアルバムに登場させ、謎のフランス語を披露する典型的なDivdを演じてくれたのでそれだけお腹いっぱいである(笑)そしてアルバムも後半にかけると「Love Is Blind」「Love Is Pain」など傷心ファーギーが登場する。前者に限って言えば、レゲェ調で面白いがMVがもほやツッコミの域を超えているのである(笑)やはりなんだかんだ言っても笑わせ元気をくれるのがDivaである。さすがである。しかし2017年は女性アーティスト不遇の時代だった。このアルバムもセールス的には芳しくない。クソすぎるぞ世の中は。このアルバムに良さが伝わらないなんて....




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Waves』 - Rachel Platten

二枚目にして本当のレイチェルの登場だ。
「Fight Song」で一躍有名になり、ここ日本でもヒットした。また彼女が根っこからの苦労人であることも多くの人が知っただろう。だから「Fight Song」が響いた。そんな「Fight Song」はヒラリークリントンの非公式応援ソングとなった。しかし大統領選の結果はご存じのとおりであるが、その時のスピーチで使われた"ガラスの天井"という言葉。意味は女性が社会で生きていく上で阻む見えない差別や偏見の比喩である。その言葉からインスピレーションを受けたであろう今作からの1stシングル『Broken Glass』はレイチェル流の女性賛歌だ。"ガラスを壊してそのうえで踊ってしまおう"と歌う女性たちの姿は、まさにヒラリーが言っていた"いつかガラスの天井を壊してくれる人が出てくる"という、その人物にふさわしい。2017年はかつてないくらい女性の時代だったが、今作のタイトルの『Waves』、つまり波はそんなムーブメントのことを言っているのだろう。と言い切ってしまうのはよくない。歌詞やサウンドに注目すれば、今作はレイチェルという人物に焦点を宛てたかなり個人的なアルバムでもある。そういえば
前作もレイチェルの長い下積み期間から着想を得た音楽が多種多様なサウンドが反映されていた。今作もそうだ。特にお気に入りソングである「Broken Glass」「Good Life」はどちらかというダンスホール風味だし。シリアスになり過ぎるのも良くない、人生や社会を変えるには楽しい音楽が必要なのだ。レイチェル本人も"人間ってそもそも完ぺきではないし、音楽と愛があれば大丈夫"と言っている。
良い波(wave)を掴むには良い音楽、まさに音楽好きの根底を改めて教えてくれたのである。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『Utopia』- Bjork

もはやビョークには何も言うことがないのですが、毎回高度なアルバムを届けてくれる。ユートピアとはビュークにとってどういうところなのだろうか。自然とテクノロジーが共存している場所だとビョークは言うが、まさにビュークがキャリアを通して貫いてきたサウンドのことでもある。また今作はフルートをユートピアを象徴する楽器として扱っており、それが今作の特徴でもある。「Arisen My Senses」では"私の感覚を研ぎ澄ませて"と歌い、続く「Blissing Me」では愛について明るく歌う。そう今作のビュークは底抜けに明るいのである。「The Gate」では"あなたが私を大切に思ってくれるのなら私もあなたを大切にする"と人間関係で一番大事なことを教えてくれる。表題曲の「Utopia」ではフルートの音が心地よい。まだ見ぬ理想郷を夢見させてくれる。前述したアーティストたちが混沌とした時代だが人生を楽しむことを忘れないで歌うのなら、ビュークは理想を追い求めることさえ肯定してくれる。アルバムは後半に入ると女性賛歌が続く。そういえばジャケ写も女性器を模したデザインだし、最近はエイジズムやセクシズムに対して積極的に発言している。そういえば#metooムーブメントの中でビューク自身も「ダンサーインザダーク」撮影内で権力を濫用した監督から受けたセクシャルハラスメントを勇気をもって告発していた。「Sue Me」では"父親(=男たち)たちが奪ったもの"を告発し、「Tabula Rasa」ではそれを失敗と呼び今度は"女性たちが立ち上がれるように"とエンパワーメントする。さすがビュークである。「Saint」では"音楽も癒すの、私はそれを守るためにここいる"と宣言する。それだけでなく、彼女はこの曲で難民や孤児、介護されている人々やそれに携わる人々、そしてすべての女性たちに捧げている。彼女は一枚のアルバムでまさに2017年を総括したのである。各誌から絶賛されているのも納得である。ラストを飾る「Future Forever」では"永遠の愛のために砦を守って"と歌う。彼女にとってユートピアに愛は欠かせないということだろう。その意見に私も大賛成である。
2018年がありとあらゆる人々にとって理想郷であるようにビュークと共に祈っている。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2017年の特にお気に入り&大好きアルバムは上記の12作品である。
以下紹介するのは「まあ聞いたけど、銀賞かな」アルバムです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




『The Thrill of it all』 - Sam Smith

なんだこの気味悪いジャケ写は....(笑)私みたいなとりあえず聞くか人間はおいておいても、もしCDショップに置いてあったらみんな遠慮するだろ(笑)しかしこんなジャケ写でも売れる作品を作り出すのは彼がアーティストとしてホンモノだからだろう。久しぶりのシングル「Too Good at Goodbye」で相変わらずの曲の良さをみせつけてくれた。また「One Last Song」「You Make Me Crazy」はつい踊り出してしまいたくなるくらい良い曲だ。しかも今作はゴスペルが大好きな人はつい聞き入ってしまうくらい、随所にゴスペルが幅を利かせている。歌詞も前回同様に失恋の曲も多いが、今作では明確に愛する対象を”彼と”明言している。もはやサムスミスに隠すものなんてないのだろう。ダイエット成功を機に気のせいかもともとあったDiva気質が最近SNS上で爆発してきており、ファン離れが加速しないことをただ祈るだけだ。それこそThrill(恐れ)である。





『÷』 - Ed Sheeran

猫も杓子もエドシーラン。それにアルバムも大ヒット....
私がいくらエドの性格が嫌いでも、彼は大人気アーティスト、それは紛れもない事実である。
「Castle On The Hill」の疾走感「Shape Of You」の踊りたくなる感じ「Perfect」の完璧なバラード(ビヨンセとのデュエット版もリリースし、ますます調子こいてる)「Galway Girl」や「Nacy Mulligan」ウキウキ感。全体的にヘテロセクシャル感が満載な歌が沢山。そりゃヒットするんでしょうね。2017年の各政権的に受けそうなアーティスト第1位でしょう。
しかし最近もともと彼が持っていたエゴが爆発しているみたいで、"テイラーとの友だちとは簡単にやれた""ビヨンセは携帯の電話番号をこまめに書いている"などの性差別&個人情報流失はクソ発言なのでそこは反省してください。





『Emotion Side B+』 - Carly Rae Jepsen

もともとEPとしてだけ出ていた『Emotion Side B』に新曲「Cut To The Feeling」を足してCD形態で日本限定で発売されたアルバムだ。「Cut To The Feeling」はもはや文句なしに素晴らしいポップソングだが、ほかの曲も素晴らしい。やはり各紙から絶賛されたポップアルバム『Emotion』から抜けた曲たちだと思う。もはや「Call Me Baby」のカーリーではなく、ポップソングの天才カーリーである。




『Everyday Is Christmas』 - Sia

シーアがクリスマスアルバム....
しかも全曲オリジナル....
怖いよ、怖い。
しかしプロデュースが全曲にわたり天才グレッグカースティンということで購入。1stシングルの「Santa's Coming For Us」、シーアクラスになるとサンタは直接我々とところにやってくるらしい。「Candy Cane Lane」は恐ろしいくらいのポップソング。表題曲の「everyday Is Christmas」はバラード。
まあクリスマスアルバム出すくらいスターになったてことだよね、シーア。




『You Make It Feel Like Christmas』 - Gwen Stefani

猫も杓子もクリスマスアルバム。
しかもグウェンまで....
しかも今カレのブレイクシェルトンとのイチャコキソングまで。しかし気づけば何度も聞いている私がいる。だってやはりグウェンは素晴らしいから。それにワム!の「Last Christmas」のカバーまで。グウェンの歌声で歌う「Last Christmas」、素晴らしい。
しかしそろそろNo Doubtを復活させてもいいんじゃないかな。




『Know it All』 - Alessia Cara

お気に入りソングは「Seventeen」「Outlaws」「Scars To Your Beautiful」
女性アーティスト不遇の時代にチャートで貢献しているので、ガンバレ。





『Gemini』 - Mackemore

お気に入りソングは「Air't Gonna Die Tonight」「Glorious」「Mermalade」「Good Old Days」ケシャをアルバムに参加させてくれたありがとう。




『Reputation』 - Taylor Swift




『Red Pill Blues』 - Maroon5


以上。