やっちゃった Part3 | 憧れの『称号』を掴む時・・・/2:59

憧れの『称号』を掴む時・・・/2:59

走るオヤジ!
苦節2年、故障を克服し「第1回大阪マラソン」で完全復活!
次なる野望 ・・・ その称号を手にするまでの記録を綴る。

少年少女リレーの興奮もさめる間もなく、総合リレーの
選手入場が始まった。
メンバーは各チーム女子4名、男子4名の混合チーム
女子・男子・女子・・・アンカー男子の順で走る。

決勝に残ったのは5チーム。

第1コース:決勝の常連
 第2走者まではダントツ速いが中盤が全く遅い。
 アンカーの追い上げで予選を突破。

第2コース:予選で我が町のライバルと目された
 年によってムラはあるが、毎年そこそこ速い。
 アンカーも結構速いが、競った状態ならなんとか勝てる。

第3コース:忘れた。
 眼中に無かったので覚えてない。

第4コース:うちの姉妹町
 当然アンカーはUさん
 絶対にUさんとのアンカー勝負だけは避けたい。

第5コース:俺達!

またしても緊張の極限!
口から心臓が飛び出しそうである。
これならまだ、披露宴のスピーチの方が格段に楽である。

「バァ~ン!!」

第1走者が一斉に飛び出す。
予想通り、第1コースが飛び出すが、うちの第1走者(中学生女子)
はもっと速い。
大外から切れ込み、トップへ。 これも予想通り。
そのまま2位との差を保ち、第2走者へ。
第1コースの2走が追い上げるがうちの2走も踏ん張り
そのまま、バトンタッチ。

ここまでくれば、あとは十分ゴールまで1位をキープできる。
あとはUさんとの差をなるべく広げておいてもらうしかない。
いまのところ姉妹町は3位。

大きな順位変動もなく、順調にバトンが手渡されていく。
そして、嫁がバトンを1位のまま受け取り約30Mのリード
そのまま俺へとバトンが手渡された。

「よし、このまま逃げ切れる!」

バトンを受け取りすぐに第1コーナー!

そして、コーナーの出口が第2コーナーの入り口
(都会の中学校のグランドは狭いのだ!)
第2コーナーの出口で左足を踏ん張った瞬間・・・

スローモーションのように地面がどんどん近づいてくる。
そして、右手に持っていたはずのバトンが右手約2M先を
飛んでいるのが視界に入った。
そして、右肩から1回転してしまった。


「やっちゃった~」


簡単に言うと


「こけちゃった~」 
       
(((((((((((o_ _)o ドテッ

バトンも落としてしまったが、視界の中にはあったので
直ぐに右手を伸ばす。

その瞬間、第2コースのアンカーが俺の右側を抜いていくのが見えた。
そして、左後方には第2カーブの出口が見え、そこにUさんの姿が。

「ここで抜かれるとおしまいだ。」

必死でバトンを掴み、なんとかUさんの前に肩を割り込ませる。
そのままデッドヒートで1位の奴を追随。
差は徐々に縮まり、第3コーナーへ。
しかし、とき既に遅し。

第4コーナーに差し掛かった瞬間無情にも

「バァ~ン」

ゴールを表す号砲が聞こえた。
しかし、本当の敵は俺の背後にピッタリとくっついている。
抜きどころはあと、第4コーナー終わりからの直線だけ。
INコーナーはしっかりとブロックしているので、右側しかない。

たしかにUさんは速い。 とてつもなく速い。
だが彼は長距離ランナー。
200Mならヤバイかもしれないが、100Mなら俺も
みすみす抜かされるほど軟弱じゃぁない。

最後の力を振り絞り、無いはずのギアをもう一段入れる。
そして、地面に垂れ落ちた、本来なら俺が切るはずの
ゴールテープをにらみつつ胸を突き出す。

そしてその瞬間、俺の両サイドの視界にUさんの影は
見えなかった。

「勝った。」

が、悔しさしか残らなかった。
レース終了後、Uさんと固く握手しお互いの検討をたたえあった。

チームメンバーや町内の応援団は暖かく迎えてくれた。
こけたにもかかわらず、Uさんを抑え2位をキープしたことを
褒めてくれた。

「でも、悔し~~い。」

Uさんと真っ向勝負で負けたのなら、それは単に俺の力量不足。
しかし、この優勝候補2チームを差し置いてタナボタで優勝を手渡したのだから
それも、もっと悔しい限りだ。

悔しい~!! ホンマに悔しい。
俺の性格を良く知っているneoならよくわかってくれるだろう。

本年度の最終結果
総合優勝
少年少女リレー 準優勝
総合リレー    準優勝

打ち上げのビールがごっつう苦く感じた。
ただ、町内の皆が俺の転倒を酒の肴に
イジリ倒し、笑い飛ばしてくれたのが何よりの救いである。
スポーツに限らず、下手に同情されるよりよっぽどマシである。

そして、ひそかに来年のリベンジを固く、固く心に誓ったのである。

だが、その前にもう一仕事。
明日の保育園の運動会。
父兄も参加しての紅白リレー。
そのアンカーを務めるのは、またしても俺だ!