根性エンジン
昨日の大雪で首都圏の交通は大きく乱れ、経済活動にも影響が出るほどでしたが、
当工房はメンテナンス期間を経て、無事営業再開することが出来ました。
大雪の中、遠方からブライダル・ナイフの制作に来ていただいたお客様には
本当に感謝しております。
実はガラスを溶解する過程で、バーナーの全く予期せぬ不調が発生し、
あわや大惨事という場面がありましたので、営業再開の感激もひとしおです。
事件発生は遡る事、金曜日午後6時30分のこと、
出力調整をするコントロールモーターが謎の動きを繰り返すため、
温度調整が大味になってしまう事態となりました。
バーナーのメーカーさんに問い合わせると、
新しい部品の調達には3連休明けの火曜日発注で水曜日着になるとのこと。
オーマイガー!!
ガラスを入れるポットは非常に繊細でゆっくりと温度上昇させないと
あっさり割れてしまうことがあります。
しかも、特別注文で制作しておりますので、新たに調達するとなると
非常な困難が予想されるという一品です。
最悪、一ヶ月以上の休業を強いられる状況が脳裏をよぎりました。
ここはなんとしても、
一時間あたり10℃というペースでの温度上昇を
させるため、柔らかくほんわりとした炎を出さねばなりません。
「今まで頑張ってくれたマシンではあるが、ここが限界のようだな・・・」
「やむをえん、あれを使うぞ!!」
「しかし、それでは機体がもちません」
「構わん!!対衝撃体勢を整えろ」←←(脳内再生)
根性エンジン始動
結果的にモーターが自動で行う動作を手作業で行うことにしました。
バーナーの燃焼音だけをたよりに寝ずの番をするという作戦です。
つづく
粉雪
日本各地で氷点下の冷え込みの日々が続いておりますが、
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
年末年始のこたつに張り付いたままの毎日が夢のようです。
そろそろ、正月モードから脱出してお仕事をしないといけませんね。
年末から寒々しい仕事風景ばかりで申し訳ありません。
年が明けても、雪景色です。
こんな感じです。
雪やこんこん
発泡スチロールをのこぎりでゴリゴリ削る作業をしておりました。
本当は熱したワイヤーでカットできれば、細かい屑が出ないで済むのですが、
専用の道具は意外と高額なので、根性路線で突き進むことにしました。
削れるスピードは圧倒的に速いです。
しかし・・・・
家の中はブリザードが吹き荒れたかのような惨状になります。
完成するとクマになる予定なのですが、
アザラシ?という説も・・・・・
http://ameblo.jp/7thmonolith/day-20121104.html
線路はつづくよ
前回は恒例お正月の決意!として
序章みたいなものを書きました。
社会全体が揺らぎ、
日々変わり続けている情勢に対してバッチリ対応可能な
今後の基本指針を
シンプルな言葉で表現することの必要性を説いたところ
までは良かったのですけどね・・・・
ところが、これをいざ、やろうとすると
「幅を持たせ、含みを感じさせつつ、さらに、きっちりまとめる」
みたいな作業をやらなければいけないことになり、
考え込んでしまいます。
ある意味矛盾しているわけです。
今回は当ガラス工房が10年後にどのようにありたいかに
絞って話を進めたいと思います。
大手企業のトップが社訓や理念の大切さを説いているのを
テレビ番組でよく目にします。
新社長が就任すると、
社員の意識改革を促すために
企業理念「クレドー」と称したものを
小冊子やカードにして社員に携帯させたりするのですが、
こうした取り組みで売り上げが黒字に転じるというから驚きです。
当工房も数年前に、以下のような目標を定めました。
*ガラス制作を通して個々の日常生活を豊かにし
自己表現のお手伝いをする。
*ガラス文化の広報活動。
*地域社会への貢献。
改めて読み直しても現状にもしっかりと当てはまり、
基本的にはブレていないと思います。
今年度はこれらをさらに推し進めて今後の変化に対応できる
言葉を見つけたいと思います。
「売り上げを飛躍的に伸ばし、発展させる」ことが
多くの企業にとっての目指すところなのかもしれませんが、
わたしが目指すのはキラリ小粒の優良個人商店ですので
ここは敢えて最優先事項ではないということを強調しておきます。
結果的にそうなるのであれば、結構なことですが、
それを目指すことで、もっと大切なことが抜け落ちることになれば
本末転倒になるからです。
ズバリ!第一目標は
地元コミュニティーに貢献することで、愛され、
永続する地域インフラになる。
この部分が達成されるのであれば
手段は状況に合わせて変化して構わないと考えます。
そこで、記事のタイトルは「線路はつづくよ」にしました。
しばらく、シリーズとして書いてゆきたいと思います。
線路はつづくよ どこまでも
野をこえ 山こえ 谷こえて
はるかな町まで
ぼくたちのたのしい旅の夢 つないでる
あけましておめでとうございます。
あけましておめでとうございます。
カレンダーが2013年に切り替わりました。
気持ちにも区切りが必要です。
昨年の流れを真摯に振り返りつつ、
新たな気持ちで船出をいたしましょう。
・工房運営の新しい展開
というのが昨年の目標の一つでありました。
これに関しては昨年度だけでは十分な成果は出せませんでしたが
満足のいく レベルでの「種まき」が出来たかと思います。
2013年の年間計画を
どのように設定するかについては
これから複数回に分けて記事にしたいと思います。
今年度は
折れないモチベーションを維持するために
「情熱の言語化」を入念に行っておく重要性を強く感じております。
夢や目標を掲げる人々の実に95パーセントが挫折しているそうです。
数字を聞いてしまうといきなり、
気持ちが揺らいでしまうのですが・・・
よくよく考えてみれば、達成できるかどうかの分かれ目は
設定がどれだけ緻密になされているかどうかにかかっていると気付きます。
つまり、ほとんどのケースは目標とするラインに届かなかっという現象が
問題なのではなく、
目標とするライン設定が悪かった というのが本質的な原因ではないかと思うのです。
弛まぬルーティン・ワークの積み重ねが前人未到の偉業を支えている例は
イチロウ選手が有名です。
もちろん、度肝を抜くような花火を打ち上げる必要は全くありません。
自分が無理なく継続できるメニューを淡々とこなすだけで、達成確率は容易に変動できると考えます。
ブレない自分軸の設定が大事だよ~
というところで、今回は終わります。
続く
遺跡発掘
寒さが一段と厳しくなる季節ですが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
わたしの2012年末はずっと、極寒のシベリアで遺跡の発掘をしている
インデアナ・ジョーンズ博士のごとく、ガクブルの中、炉の修理を行っています。
写真はバーナー噴射口の補修を行っている図です。
一度、炉の温度が上がってしまうと内側からの修理はできなくなるので、
ここは、きっちりやっておく必要があります。
無事、バーナーの点火を確認して火口の補修完了です。
炉床に溜まったガラスをたがねでガンガン叩いて、はがした後に
新しいポットを収めて、新年からの営業再開に向けて
準備を進めています。